裸エプロンからの…ラブラブ新婚夫婦の「モーニングルーティーン」

文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ — 2020.5.21
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、新婚ホヤホヤの29歳女性。夫婦ともに在宅ワークが増え、毎日が「イチャラブ王国」状態の彼女に告げた、三松先生のアドバイスとは?

【レスなひとびと】vol. 76

ジュリ(29歳)セックスレスレスなステイホームで身体がもつか心配になってきた

朝7時。布団から出ようとした朱里を、夫の武志が後ろからギュッと抱きしめた。腰のあたりに武志のモノがコリコリ当たる。

そう言えば一戦したあと疲れてそのまま眠ったな。ふたりとも裸のままだ。武志の指先が朱里の足の間に入っていき、割れたパーツの内側をゆっくりとなぞり始める。

「昨日したばっかなのに…あっ」

腰のあたりがビクンと震える。

「いいじゃん。リモートワークっしょ。9時までにパソコン前に座ればいいんだし。2時間たっぷりできるっしょ」

新婚のふたりがリモートワークで毎日一緒にいるとなるとこうなるのも仕方ない。まばゆい光の中でモゾモゾ。

動画でモーニングルーティンが流行っているが、我が家のモーニングルーティンは「セクシャルパーツのさわりあいっこ」だ。朱里が武志のペニくんを手で包み込み、オニギリを作るようにキュッキュする。

武志は朱里の太ももの内側をさすりながら、最終的に指をインする。ふたりの朝習慣は、とても会社の同僚には晒せない。「朝の15分ヨガと、お花の水やりは毎日やってまーす」と一応ビデオ会議でほほえんでいる。

昨夜何度もイッたせいか、起きたてなのに感じやすい。やればやるほど深みにはまる、結婚して初めてセックスの奥深さに気づいてしまった。

モーニングルーティン終了後、急いで朝ご飯を作ろうとする朱里に武志がリクエストをする。

「ねえ裸エプロンで、味噌汁作って」

うれしそうにエプロンを持って来る武志。

「まあいいか。ヒップには自信あるし」

出汁を取り、豆腐を切る。股間にスースー空気が当たる。ぎこちない動きになるけど、海外映画みたいでいい感じ。

ゴハンをチンしようとしたら武志が後ろから抱きしめてきた。

「このまましたい」

「えっ、立ったまま? あんっ」

またも腰回りのビクンが始まる。

スタンディングバッグ。昨夜から何度も刺激されている身体。スムーズインだ。エプロンの上からおっぱいを攻められると、布と乳首がこすれ、新しい快感!

壁に手をつき、のけぞる朱里。気づけば9時前。まずい。朝の挨拶しなくては。セーターを着て、ちゃちゃっと髪を束ねる。眉毛とリップだけメイクし、パソコンを開く。

「おはようございます! 今朝も7時からヨガやってすっきりしました!」

朱里と武志は、事務処理を家で進める日々が続いている。翌日の午後は、朱里がどうしても会社に出勤しなければならない日。18時頃帰宅し、まずは手洗い、うがい。そして換気のために窓を開けると、武志の朱里への熱い視線を感じた。

「久々のスーツ姿そそるね。たまんない」

そう言うと、朱里を抱きかかえた武志はソファへ。スカートのジッパーをさげて素早く脱がすと、30デニールの黒ストッキングを引っ張る。

「電線したらどうすんのう」

「買ったげるから」

「もうだめってば、あっあっ」

「イケないことしてるみたいで興奮するよ」

新婚でステイホームしているふたり。仕事もこなし、朝習慣もこなしたうえで、夜習慣。セックスレスという言葉に無縁のふたりは、おうちがパラダイスとなっている。

しかし…朱里の股間はジンジンしびれている。さすがにこすリ過ぎて痛い。身体がもつか心配になってきている。


【三松さんからのコメント】

家で過ごす時間が長くなっている昨今。お互い顔を突き合わせる時間が長いぶん、気まずくなっている夫婦がいます。長く同棲していたけれど、このタイミングで結婚の話が決まったカップルもいます。

状況はさまざまです。

そんななか、新婚カップルからは「毎日がイチャラブ王国」みたいな話をけっこう聞きます。一番楽しいときにずっと一緒にいられる。ざわつくニュースが多くて、不安を抱える日々に、明るいおのろけは光を与えてくれます。

ただ、気をつけるべきなのは、今が当たり前だと思わないこと。世の中にはセックスレスで悩むカップルがたくさんいます。覚えておきましょう。レスで悩むみなさんは、新婚当初、あるいはお付き合い当初はイチャラブ王国だったということです。(最初からエッチ苦手男性もいますが多数派ではありません)

つまり、イチャラブ王国は年月とともに劣化する可能性をはらんでいる、ということです。

お互いがイチャラブのうちに危険回避をしておきましょう。馴れ合いになってはいけません。常に男と女として相手を見ていないと、えらいこっちゃの未来を迎えます。

セックスレスレスの夫婦になるためにできること。それは性のルーティンを今のうちに確立させておくことです。朱里さん夫婦は、理想形です。

「セックスレスレス夫婦になりたいなら、性のルーティンワークを確立させよ。思い立ったが吉日。ルーティーンの企画書作って壁に貼っておけ」

三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。

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犬養ヒロ
漫画家・イラストレーター
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