すぐエッチはやっぱダメ?…「心から好きな人」に出会えるテク
【レスなひとびと】vol. 48
蘭花(27歳)本命レス。アプリでマッチしてはゴハン&エッチを繰り返し、運命の人いまだ現れず。
都内在住、年収900万、商社勤め、趣味は映画鑑賞、デート代は男性側が全額払う。悪くない。この人ならデートしてもいいか。プロフィールを秒読みして、マッチボタンを押す。
五反田のIT企業で事務をしている蘭花の日課は出会い系アプリのチェック。人気のアプリを3つダウンロードしている。
大量に通知が来る。こまめにチェック。うっかりすると全部チェックしきれない。仕事がおろそかになるが、まあしかたない。
「マッチありがとう! 蘭花ちゃん、こんどごはんいきませんか?」
3分未満でDMが飛んでくる。今日は金曜日。よっしゃ。慣れた手つきでレス返し。
「いいですよ〜ちなみに今夜、空いてます」
恵比寿アトレで待ち合わせてカジュアルイタリアン。オーセンティックなバーでカクテル。
「蘭花ちゃんといると楽しいよ。今日このまま一緒に過ごさない?」
初日でエッチ…。まあ、いいか。我ながらゆるい。
「いいですよ」と微笑んで、神泉のラブホテル。
バスルームから出ると背中からギュッと抱き寄せられた。
振り向いた瞬間、ムニュッとキッス。
おっぱいをモギュッと揉まれながら、バックでゴギュっと突かれたあと「乗って」と騎乗位をおねだりされた。
ほんと男って、みんな騎乗位が好き。そんなことを思いながら、それなりにアーーンと声を出し、相手と同じタイミングでイク。もちろん演技。
ああ、やっぱ、このひとも運命のヒトじゃない。
相手が眠り込んだ間にそっとホテルを出る。
タクシーの中で、アプリを開く。
横浜在住、年収750万、メーカー勤務、趣味はフットサル、デート代は男性側が全額払う。またもクリックしてマッチ。きっと明日の朝には、デートの誘いがくるだろう。
こうやってデートして、その日のうちにエッチしたのは何人目??? みんなそれなりに楽しいし、悪くない。ただ結婚してもいいって気持ちにならない。
もっと脳にビリッ電気が走るような運命的な出会いが欲しいんだ。こんなに頑張って行動してるのに、将来の夫はいったい今どこで何をしてるの? 蘭花のアプリサーフィンは続く。
【三松さんからのコメント】
アプリで出会って、付き合ったり結婚するケースが増えてるようです。わたしの友達、バツイチ子持ち40代女性も先週マッチングサイトで知り合った方と運命の恋に落ちて、すてきなエッチもできて、再婚に向かってまっしぐら。幸せな報告。マッチングアプリバンザーイって叫んでました。
今回の蘭花さんは、そこまで至っていない!!
平日でも複数デートの約束をいれて、一所懸命婚活に取り組んでいる女の子たちがたくさんいます。
行動しないと出会えないのですから、その行動自体は正しい。ただ、やみくもにデートするのはやめよう。婚活疲れで“相手をちゃんと知る”基本が抜けてしまう。
恋愛脳が麻痺すると言っても過言ではない。
デートが事務的になる。
そんなときは、あえて少しデートをおやすみしてください。女友達と遊んでリフレッシュしたり、ひとりでヨガやら瞑想やらして「私はどんな結婚がしたいの」と根本を考えることです。
そして、会ってその日にセックスってどうよ!!
自分にとっても相手にとっても遊びの出会いとなってしまう可能性あり。悪くないと思ったなら、お泊まりのお誘いは断わる。
ちゅうか、初日にホテル誘う男性は、ワタシ的にはNG出します。ほんとうに彼女を探しているのか、やりたいだけかを見極める目を持て。相手をちゃんと知る気力を生むためにも、マッチングアプリは使いすぎないこと。
「エッチなしで5回デートしたくなる男こそ、運命の相手だ。5回目のデートで、相手のよさを見極めて」
三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。
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