イッたことない…「オーガズムレス女」が簡単に昇天できる方法 レスなひとびと
【レスなひとびと】vol. 7
加奈子(31歳)エッチがつまんない。
だってイッたことないから…オーガズムレス女子の悲哀
卓郎の背中に手を回し、指先に力を込める。顎をコクっと上に向け甘ったるい声で「ああ〜ん、かんじるう、たくろう〜」とささやいてみる。卓郎は額に汗を浮かべ、目をギュッととつむったまま腰骨を小刻みに動かしている。
動きがだんだん速くなる。”男ってわかりやすい…そろそろフリしなくちゃ”。「ああああ〜いいわあ、いっちゃうううう」
背中をそらして卓郎の胸にムギュっとしがみつく。無事完了。
卓郎の部屋のバスルーム。熱いシャワーとはうらはらに加奈子の頭は冷めている。「つまんない。セックスなんて気持ちよくないし、汗臭いし。むしろ、痛いし。したくないな」
付き合って1年半、卓郎は平均的ルックスで、平均的コミュ力で、平均的に優しい。誰でも知ってる大手食品会社勤務。結婚相手としては申し分ない。
セックスだけは下手っぴだが。
いや、加奈子の過去セックスを紐解くと、「した男」は6人。どんなイケメンとしようが、マッチョマンとしようが加奈子は……一度もイッたことがない。
女子トモ達は「子宮が波打つ」とか「トランポリンで上まで飛んでそのままきれいな海に放り投げられる感じ」とかセックス=パラダイス論ばかり。卓郎と結婚してもパラダイスには連れて行ってもらえない…どうしたらイクことができるの? イカせてくれる男はいつか現れるの?
セックスの悶々が加奈子に取り憑いて離れない。
いやいやいや、セックスの悶々を彼氏のせいにする女性は確かに多いのですが、半分は自分の開発不足と思ってまちがいない。
「オーガズムが何かわからない」というみなさま。やり始め数カ月はオーガズムレスでも気にしなくてよし。ただし、いつまでもつまらんセックスが続いているとそのうち「したくない」と拒否るようになります。女性側から始まるセックスレス。彼氏も夫も気持ちが折れる。
エメラルド色の海に放り投げられる心地良さを経験したいなら、まずは自己開発をめざしましょうね。コツコツと一歩ずつやるべき行動。
それはひとりエッチ。
私、セックス悶々女子がたにずっと推奨しています。マスターベーション、セルフプレジャー、おしゃれな言い方に置き換えて指をいろんな場所に這わせてみてください。そのとき、脳内では、エロティックなことを妄想しておくことは必須。スマホでコミック見たり、動画見たりでそこはクリアできます。エッチなコンテンツで自分の萌えポイントが把握できるメリットも有り。
そして「あらん?」と思う部所が1個でも見つかればしめたもの。そこさえわかれば、ザザザーーと崩れてゆきます。
あなたの理性が。
理性が崩れたときがオーガズムへの第一歩!! 最近はプレジャーグッズも進化していて、見れば欲しくなるビューティデザインのものもワンサと出ています。小鳥型、桜の花びら型、口紅型……かわいすぎる。指先とはまったく違う振動。「あらん?」と思う部所に小鳥をそっと添えることで、確実にオーガズムレスは解消できます。まじで。
小鳥と遊んだそのカラダで、もう一度、生身の彼に臨むのです。あら不思議…。子宮が波打ち、エメラルド色の海に…。
「イッたことない女は毎晩小鳥と遊べ」
三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にhanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。