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IVEが東京ドームで涙…約11か月にわたる初のワールドツアーに幕
涙と笑顔と歓声と…11か月の集大成、東京ドーム!
【ペンになってもいいですか!?】vol. 218
飛行機のアナウンスのような声で「DIVE , ARE YOU READY?」という音声が流れると、滑走路でパフォーマンスしたMVが印象的だった「I AM」からコンサートは華やかにスタート。そしてリフレインされるサビとリズ&ユジンの圧倒的なハイトーンで迫る「ROYAL」、「Blue Blood」と駆け抜け、東京ドームは序盤からすでに大興奮。
ウォニョンが作詞をした「Blue Heart」は、会場の熱い反応にウォニョン自身もホッとした表情で「よかった」とうれしそう。同じくウォニョン作詞の「Shine With Me」ではリズとガウルが感動のあまり泣きそうになり、涙をこらえる2人をメンバーが慰めていた。
この日のために特別に準備したという未発表新曲「SUPERNOVA LOVE」も東京ドームで初披露。坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」のメロディをサンプリングしたこの曲はデヴィッド・ゲッタによるもので、日本公演に向けた特別な思いが感じられた。
ユニットステージではガウルがアリアナ・グランデの「7 rings」を、レイがOriginal Loveの「接吻」をカバー。最後にはスパイス・ガールズの「Wannabe」を2人でパフォーマンスし、ラップラインの実力を見せつけた。
ウォニョンとリズは「塔の上のラプンツェル」でおなじみ「When Will My Life Begin?」をカバー。淡いラベンダーカラーのドレスを着た2人がステージに花びらを撒きながら歌う姿は、童話の中のプリンセスそのもの。パステルカラーに彩られたピアノをリズが弾き、その傍らにウォニョンが寄り添って、最後には高らかに歌い上げた。
ユジンとイソはLittle Mixの「Woman Like Me」をカバー。ブラックレザーの衣装に身を包み、ガールクラッシュを体現してみせた。2人はユニットステージが始まる前に、最近SNSで大流行中の(そしてウォニョンがカバーしたことでも話題になった)「さつまいもタイム」を実演して会場のDIVE(IVEファンの総称)を沸かせていた。
コンサートが中盤に差し掛かると、「Hypnosis」から「Accendio」で怒涛の流れを作り、「LOVE DIVE」ではメロウなメロディに反して華やかなステージングで会場を魅了。特にステージに寝そべりながら頭を振りかぶり髪を流す振り付けは見た目にもゴージャスで会場のDIVEからは歓声があがっていた。「Kitsch」では会場の大コールにIVEのメンバーも驚いた様子で、「特にこの2曲を歌う時は鳥肌が立ったんですけど、今日もDIVEの声援がすごく大きくてびっくりしました!」とDIVEを褒め称えた。
「NOT YOUR GIRL」では曲の合間にワールドツアーを共にしたバンドのメンバー、そしてダンサーを紹介するパートも。ユジンがセットにもたれかかってポーズを作りベースを紹介すると、あまりのセクシーさにメンバーからも笑いが漏れる。ダンサーたちはステージに登場すると手に持っていた紙を取り出し、ハングルで「アイブ最終日おめでとう」という文章を作ってIVEのメンバーたちをねぎらった。全員が一丸となって作り上げたワールドツアーの最終日、本編ラストの「HEYA」まで全力で駆け抜け、東京ドームをIVEカラーに染め上げた。
アンコールを待つ間にはダンスタイムが開催。会場のDIVEが指定された曲を踊るというもので、ダンスができるという人の中には「踊れます」と書いた紙を持って待機するツワモノも。時折、プロ顔負けのダンスを見せるDIVEもいて、会場を熱く盛り上げた。実はステージ裏でその映像を見ていたというIVE、後のMCでリズは「DIVEは一体誰に似たのか、ダンスも上手いし歌も上手いですよね」とわざとらしくフリをすると、レイが「リズに似たのかな?」と答える一幕も。
そんなお楽しみタイムの後にはIVEのメンバーたちがトロッコに乗って再び登場。「WOW」と「Mine」を歌いながら東京ドームをぐるりと回って、後方席のDIVEにも挨拶。たくさんのDIVEと目を合わせて、直にコミュニケーションするうちに、感極まってしまったガウルの目からは大粒の涙がこぼれはじめた。
そしてアンコール3曲目「Will」も、東京ドームで初披露。TVアニメ「ポケットモンスター」のオープニングテーマに起用された曲で、涙を振り切るように明るく元気いっぱいに歌い上げた。
約11か月に渡るIVE初めてのワールドツアーもそろそろ幕を下ろす時間。1人ひとりが感想を言っていくことに。リズはコンサートが始まった直後からすでに泣きそうだったと明かし、コメントしながら涙。それでも最後には「これからもみなさんに会える日がたくさんあることを願っています。愛してるよ」と気丈に笑顔を見せた。
イソは話し始める前からすでに大泣き。「私はそんなによく泣くような子じゃないのに」と言いながらも涙が止められず、「11か月もやっていたワールドツアーがもう最後だから悲しくて」と号泣。「また日本に来ますので、ちょっとだけ待っていてくださいね」とコメント。
ユジンはリーダーらしく、ワールドツアーの間に公演をより良いものにしようとメンバーにいろいろ指摘することもあったと明かし、「私が言ったことが正しいのかわからないけど、それでもいつもありがとうと言ってくれて、いつも一緒にいてくれてありがとう」とメンバーに感謝。そして「自分が好きな人達と、自分を好きな人達と、自分が好きな仕事を続けていくことができれば、私は一生幸せでいられるという確信が持てた」という強いメッセージを伝えてくれた。
ウォニョンは「自分が好きな人たちと一緒にいる時に時間を早く感じます」と約11か月にも及ぶワールドツアーを振り返った。そして最後には「私の永遠の味方になってください。約束! 私もみなさんの永遠の味方です」と熱い約束を交わした。
ガウルはアンコールでトロッコに乗りながら泣いてしまった理由として「DIVEのみなさんの目がとてもキラキラしていたので…」とまたしても涙。ツアーを振り返って、「自分は努力しても報われることがないんだろうかと思うこともあったけど、ツアーでたくさんのDIVEに出会って、たとえ自分がミスをしてもありのままの自分を愛しくれていることに気づきました」と、DIVEの大きな愛に感謝を告げた。そして長いツアーを共にしたメンバーに、そしてメンバーの家族にも感謝し、最後には自身の両親に「お父さん、お母さん、愛してる」と挨拶。
レイはあらかじめ用意していたという手紙を読みながら、小さい頃に東京ドームで公演を観たこと、その時にステージで輝く人になりたいと思ったことを告白。その時の自分に「夢が叶ったよ」って言ってあげたい、というとDIVEからはあたたかい拍手が沸き起こった。「私はみんなと一緒のグループになれたことが人生で一番の幸せです」とメンバーにも感謝し、さらに「私の気持ちがほっぺに詰まってるんだけど」と頬に貼られたばんそうこうに書かれたメッセージ「いつも会いたいよ」を読み上げた。
みんなの挨拶が終わり、ガウルの音頭で全員が集まると、みんながひとかたまりになって抱き合い、長いワールドツアーの終わりをねぎらった。
この日の最後の曲、「All Night」を歌いながら、ハートの紙吹雪が舞う中をステージのあちこちに駆けていき、最後までDIVEに手を振るIVE。いよいよ曲も終わろうかとする時、突如ユジンが「最後の日だけど、1回で満足ですか?」というと、曲がもう一度はじまるというサプライズが。その後もメンバーが口々に「もう1回!」と叫び、ウォニョンは手にしていたぬいぐるみに「もう1回!」と言わせて、何度も何度も曲が繰り返される様子に、DIVEがこの日が終わってほしくないと思うのと同じくらい、IVEも同じことを考えているんだなと感じる曲となった。
初めての東京ドーム、そして初めてのワールドツアーを無事完走したIVE。レイが「これからも私たちIVEは止まらず走り続けます」と語っていたように、早くも次が楽しみになった。
田中聖太郎写真事務所
Information
https://ive-official.jp/mob/index.php?site=DIVE&ima=2503