ENHYPENが待望の初コンサートを開催! ソウル公演最終日をレポート

取材・文 尹 秀姫 — 2022.9.22 — Page 1/2
ENHYPENにとって初めてのコンサート、ワールドツアー「ENHYPEN WORLD TOUR 'MANIFESTO'」が2022年9月17日、18日にソウル・SKオリンピックハンドボール競技場で開催された。18日のソウル公演最終日をレポートします。

ENHYPENが絶対にやりたいと思っていたこととは?


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【ペンになってもいいですか!?】vol. 166

コンサートは彼らのデビュー曲「Given-Taken」からスタート。金の縁取りがされた白いジャケットに黒いパンツスタイルでステージに登場すると、統率の取れた“カル群舞”を見せ、1曲目から気迫十分。続く「Flicker」ではメロウなメロディに相反するキレのあるダンスで、ENHYPENらしいパフォーマンスを展開していく。

この日はオンラインでの配信もあったことから、JAKEが韓国語、英語、日本語で挨拶をすると、他のメンバーも中国語、タイ語など、さまざまな言語を駆使して挨拶し、グローバルな人気を感じさせた。SUNOOが「ステージに初めて登場する時、みなさんの歓声が聞こえると鳥肌が立つくらい幸せなんです。僕たちと同じくらいみなさんが幸せだったら声をあげて!」と会場に問いかけると、客席からは大きいな歓声が。「オンラインのみなさんの声も聞こえましたよ」と、画面の向こうで見守っているファンにも笑顔を見せた。


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ビジューをあしらったデニムジャケットに着替えてメンバーが再登場。「Not For Sale」「Let Me In(20 CUBE)」ではいよいよ花道を通ってセンターステージへと到達、ENGENE(ファンの総称)により近い場所でパフォーマンスすると、「TFW (That Feeling When)」ではさわやかなメロディに合わせてウィンクや笑顔も見せた。

「ENHYPENがコンサートをやることになったら、絶対にやりたいと思っていた」というSUNGHOONの言葉から、NI-KIの号令で会場でウェーブを作ることに。そのウェーブを飛び越えてメインステージに戻ったENHYPENは「Upper Side Dreamin‘」、「Mixed Up」と「Drunk-Dazed」、「One In A Billion」、さらには「FEVER」までさまざまなコンセプトを表現し、ENHYPENの凄みを感じさせた。


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ここまで一気に駆け抜け、「コンサートの準備をしながら体力の心配をしていましたが、みなさんは大丈夫ですか?」とJUNGWONがメンバーに問いかけると、SUNGHOONは「これくらいで疲れるENHYPENではありません!」と余裕の笑み。「FEVER」でソロダンスを見せたJAKEがカッコよかったとNI-KIが言えば、JAKEは「僕ひとりでやらなきゃいけなくて緊張しましたが、ENGENEのみなさんの前でやるので、大丈夫だったようです」とにっこり。JUNGWONも「昨日の反応を見ていたら、(シャツを)噛む場面が人気のようですよ」と要求すると、子犬のような笑顔でやって見せたあと、エンディングポーズをメンバーひとりずつ再現することになり、思い思いのポーズを見せてくれた。

「Polaroid Love」ではSUNOOが「今回のコンサートでは今まで会えなかった残念さを解消するためにみなさんの近くに行こうとしました。ENGENEのみなさんの目の輝きを感じることができましたし、オンラインのみなさんの目の輝きも感じました」と言っていたように、メンバーがステージを下りてファンの目の前で歌うサプライズも。この曲ではサビを会場全体で一緒に歌う一幕もあり、もう一度歌ってとメンバーがねだるなか、再び会場が一体となって「Polaroid Love」を合唱した。

シルバーが輝くナンバー付きユニフォームの衣装に着替えての「Tamed-Dashed」から、白一色の衣装でパフォーマンスした「Blessed -Cursed」、「次の曲は一緒に歌って」というJUNGWONの言葉で始まった「모 아니면 도(Go Big or Go Home)」まで、激しい曲が続くなかでも集中力を途切れさせず、最後まで一糸乱れぬダンスを見せる。そんな彼らの熱に煽られるように会場の熱気も最高潮に。「この曲をENGENEのみなさんと一緒にやったらエネルギーが倍になった」とNI-KIもひとしきり感動していた。


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「昨日に続いて今日も楽しいです。昨日来てくれた人もいるけど今日が初コンサートの方もたくさんいますよね。これからもたくさん大切な思い出を作りましょう」とJAKEが言うと、SUNGHOONからは「次の曲がラストですが、今まで以上に思いっきり楽しんでください」と残念なお知らせが。JUNGWONも、「今年に入って一番幸せなのは昨日と今日だったと思います。スタンディングは大変だってご存知だったと思いますが、それを知っていても来てくださってありがとうございます。最後の曲なので後悔しないように燃え上がりましょう!」と煽り、コンサートはいよいよラストへ。

「WALK THE LINE」、「Future Perfect(Pass the MIC)」で最後と思えないくらい力強いパフォーマンスを見せ、本編は終了。続くアンコールではツアーTに着替えたメンバーが「ParadoXXX Invasion」でリラックスしながらステージを楽しみつつパフォーマンスをやり遂げた。

実はこの日はENHYPENのデビュー2周年。JUNGWONが「こんな意味深い日にENGENEのみなさんと一緒にいるのが意味深いし、歴史的ですよね。みなさんは歴史の中の主人公です。みなさんがいるから僕たちがいます」と、2回目の誕生日を祝った。

公演の本当の最後の曲に入る前、メンバーから2周年を迎えてのコメントが続くなか、みんなの話を聞いていたSUNOOはこらえきれず涙をこぼしながら「本当に泣くつもりなかったのに!」と言うと、「誰もSUNOOが泣かないとは思ってなかったよ」とSUNGHOONがツッコミを入れる一幕も。「このメンバーと一緒にデビューできてよかったです、時間が経てば経つほどそう感じます」とSUNOOがメンバー全員に抱きしめられながら笑みを見せる。

そしてJUNGWONの「最後の曲はみんなで一緒に歌ってください」との言葉で「SHOUT OUT」を迎え、ENHYPENの初のワールドツアー・ソウル公演は無事に終了。これからはじまる初のワールドツアーに向けて弾みをつけた。

(P)&(C) BELIFT LAB Inc.

Information

https://enhypen-jp.weverse.io/

2022年10月26日リリース
日本1stアルバ『定め』


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11月からはENHYPENのデビュー後初となるワールド・ツアーの日本公演「ENHYPEN WORLD TOUR ‘MANIFESTO’ in JAPAN」を日本ガイシホール、大阪城ホール、横浜アリーナで全6公演行うことも決定している。