MONSTA Xの日本初ツアーレポ! 【K-POPの沼探検】#59

文・尹秀姫 — 2018.5.30
MONSTA X初の全国ツアーとなる今回の公演のテーマは、ズバリ「PIECE」。パズルの1片という意味を持つこの単語は、MONSTA Xが日本でリリースしたばかりの日本ファースト・アルバムのタイトルでもあり、その中に収録されている「PUZZLE」を連想させる単語。今回の公演ではこの「PIECE」が大事なキーワードとなっていました。東京国際フォーラムで行われたコンサートをレポートします。

【ペンになってもいいですか!?】vol. 59

開演直後、映像に映し出されたのは、何者かから送られてきた招待状によって集められたMONSTA Xのメンバーたち。彼らはそこから、パズルの欠けた1ピースを探すミッションに挑戦していきます。こうしてMONSTA Xの「JAPAN 1st LIVE TOUR 2018~PIECE~」は幕を開けました。

まずは「Ready or Not(Japanese ver.)」で会場のファンを煽り、続けて「HERO (Japanese ver.)」ではセクシーダンスで場内を一気に熱狂させていきます。どちらもリリースしたばかりのアルバムに収録されている日本語曲とあって、会場の反応もバツグン。

続くパートではジュホンの高速ラップからI.Mとの腕組みが色っぽくもかわいらしかった「Tropical Night」、「Miss You」ではしっかり聴かせる曲でMONSTA Xの歌唱力の高さを存分にアピールし、「Beautiful (Japanese ver.)」ではMONBEBE(ファンの名称)によるコールもバッチリ決まり、会場全体が一体感に包まれました。

このツアー中に日本デビュー1週年を迎えたMONSTA X。1年間の日本活動の感想を言ってみよう! ということになり、メンバーを代表してショヌがコメントしてくれました。

ショヌ 日本で『HERO』というシングルを出してから昨日でもう1年がたったんですけど、僕たちもこの1年間々な経験が出できたと思います。みなさんにいい音楽と良いステージをお見せすることができて、本当にうれしいです。

ショヌがこうコメントしている間にも、顔から吹き出す汗が気になるのか、顔をタオルで拭いてあげながら「顔からお水が!」と驚くヒョンウォンと、それを見て笑うメンバーたち。メンバーの仲がよすぎて話がなかなか進まないのも、ほほえましいひとこまです。

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そしてジュホンから、アルバム『PIECE』のタワレコ総合ランキング1位、オリコンウィークリー3位、ビルボード・ジャパンチャート3位、オリコンデイリーチャート1位を獲得したことが発表されました。ひとつひとつ発表されるごとに大きくリアクションするメンバーたちと、そのたびに歓声を上げるMONBEBEたち。「さすがMONBEBE」とファンに感謝を伝えるメンバーと、チャートインを祝福するファンの愛がたっぷり感じられた瞬間でした。

続くパートではそれまでのゆるやかな雰囲気からはガラリと変わって、「KILLIN’ ME」で一糸乱れぬダンスを披露。映像を挟んで、ピンクのシャツに着替えたメンバーたちがリラックスした雰囲気で歌う「In Time」と、思い思いのかわいいポーズで魅せた「Because Of U」、MONSTA Xのボーカル力が際立つ「5:14」を続けて披露。

「次は僕が作った曲です!」というジュホンの紹介でスタートした「Aura」はメロウなテンポながらダンスが目を引く楽曲。特に途中のミニョクのセクシーなダンスパートでは会場から大歓声が。「OI」ではメンバー全員がステージに並び、手を大きく振り下げ客席を煽ります。続く「Trepass」は激しさマシマシのロックバージョンで。重低音が響くなか、ダンスもさらに激しさを増していきます。

そして公演中インサートされていた映像では、ついに最後のピースのかけらを発見したメンバーたち。そう、欠けていた最後のピースはMONBEBEだったのです。というわけで、続いて披露されたのは「PUZZLE」。会場の隅々まで手を振り、声をかける姿にMONSTA XとMONBEBEの絆が伝わってきます。「Unfair Love」ではCO2ガンを手にしたメンバーが自由にステージを動き回り、スモークをぶっ放す演出も。

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左から、I.M、ショヌ、キヒョン、ジュホン、ヒョンウォン、ウォノ、ミニョク。

メンバー全員、黒の衣装に着替えて公演もいよいよ後半戦に突入。「I’ll Be There」ではステージ上でメンバーが思い思いのカッコいいポーズを披露したり、かと思えば「From zero」ではきれいに揃った美しいダンスで魅了したり、「SHINE FOREVER」では一転した激しいダンスで息も絶え絶えになったり。この振り幅こそが、まさにMONSTA Xの魅力。

MCでは、日本語の勉強法が話題に。日本語の勉強のため、映画やドラマをよく観るというメンバーたち。それぞれのお気に入りのセリフや映画を紹介していくうちに、「『孤独のグルメ』知ってます?」というキヒョンのひと言がきっかけで、メンバー総出のコントが始まりました。メンバーそれぞれにその場で役割が振られて、最初は戸惑いながらも、唐突にはじまるコントにも見事に対応していくMONSTA Xのバラエティ力の高さは、ちょっとほかでは観られないくらい貴重なもの。

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そんなコントの後も、「Jealousy」では男らしいセクシーさを垣間見せてくれるところはさすが。最後には韓国の音楽番組で初1位を獲得した思い出深い「Dramarama」、そして「SPOTLIGHT」で本編を華々しく締めくくってくれました。

アンコールは全員が客席から登場しての「RUSH」のロックバージョン。ゆっくりと客席を歩き、ひとりひとりと目を合わせ、微笑み、手に触れる彼らの愛がしっかりとMONBEBEにも伝わっていました。公演ラストは、Gift For Your Loveの略である「#GFYL」。この曲を歌っている間、今度はMONBEBEからメンバーたちにサプライズが。サビの部分で客席から「MONSTA X GIFT FOR YOUR LOVE」と書かれたボードが掲げられると、涙をこらえているような表情のメンバーも。

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ここで予定されていたセットリストはすべて終わり、場内が暗くなったものの、場内アナウンスで「もう帰っちゃうの? もう1曲やろう!」の声が。そしてもう一度「PUZZLE」が流れると、モニターにはこの日、会場で撮影されたファンたちの映像が。歌っているメンバーもこれに気づき、後ろのモニターをじっと見たまま動かないメンバーもいました。

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およそ3時間近い公演を全力で走り、楽しませてくれたMONSTA Xですが、実は開演前にはメンバーによる場内アナウンスが流れるうれしい仕掛けもありました。普段、何気なく耳にする注意事項も、自分が応援しているメンバーからの言葉だと思うとよりありがたく聞こえるもの。こんな気遣いも彼らならではと感じました。しかも公演最後には公演前日のオリコンデイリー・アルバムランキングの1位を獲得したことも報告。これからも続くであろうMONSTA Xの快進撃から目が離せません!

Information

日本公式サイト
https://monstax-official.com/


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