快適な寝室の作り方 エアコンをうまく使った熟睡方法

文・小林麻利子 — 2018.5.27
今年の5月は真夏のような異常気象日もあり、夜は暑くて寝つきが悪かったり、途中で起きてしまうこともあったようです。でも夏はまだ先。こんな時期からエアコンを使ってよいものかとお悩みの方は多いはず。今回は、多くのプチ不調や美のお悩みを解決してきた、ナイトケアアドバイザーの小林麻利子が、快適な寝室のつくり方をご紹介します。

【小林麻利子の美人の作り方】vol. 123

梅雨前でもエアコンは必須

寝室の気温計が27度以上なら、時期を問わず必ずエアコンはつけましょう。熟睡に最適な気温は、26℃以下であることがさまざまな研究でわかっています。

エアコン漬けは推奨しない

夏本番前からエアコンをつけてよいのかどうか、心配な方もおられるでしょう。確かに、夜だけでなく日中もガンガンにエアコンをかけている方は、皮膚血管の筋肉の自律神経が乱れて収縮や拡張がうまく作用せず、適切に汗が出ず、熱がこもって不調になるケースが毎年あり、よくありません。

異常気象やマンションの方は必ずつけること

ですが、近年の異常気象や、特に都会ならではの気温の上昇など、昔にはなかった環境があることは事実。緩やかに気温変化があればよいのですが、1週間のうちに、真夏のような気温と3月上旬のような寒い気温を繰り返すなど、大きな温度差のあるこの環境に、うまく体がついていかないことも多いです。

また、マンションなどの機密性の高い室内、風通しの悪い家、幹線道路沿いなどで窓をあけられない家など、自宅の課題などにより、室内に熱気がこもり、寝室が27℃以上になるケースも多いでしょう。真夏と変わらない寝苦しい夜となるため、この状態では、うまく眠りにつくことができません。

温度計は必ず用意しよう

私たちは室内が現在何℃なのか、肌で敏感に察知することはできません。寝つくときは特に問題なくても、その後暑くて途中で起きてしまうこともあります。そのため、安い温度計でよいので必ず用意し、夜、寝室が27℃を超えていたらエアコンをつける習慣を持ちましょう。

また、温度設定を26℃にしていても、実際の部屋の気温が26℃になっていないこともあります。室内が冷えすぎて26℃未満になっていたり、逆に27℃以上になっていることもあります。そのため、エアコンを何度にセットすれば、温度計が26℃台になるのか、寝室の傾向を探ることも大切です。

湿度計もあったほうがいい

湿度が60%以上に高くなると、肌に汗がまとわりついて、体の内側の熱が逃げずこもってしまい、例え適温であったとしても睡眠中の中途覚醒が増えてしまうことがわかっています。

できれば、温度計と湿度計が一緒になっているものを用意し、湿度60%以上になっていれば、エアコンの除湿機能や除湿器を使って、湿度を下げてからお休みするようにしましょう。

お風呂に浸かって深部体温を上げることも大切

シャワーだけや、10分未満の湯舟では、表面血管が開いて、体の内側の深部体温が下がりやすくなりますが、40度15分ほど入ると、体の内側の深部体温が上がり、その反動で、さらに深部体温が下がって、眠りにつきやすくなることがわかっています。

暑くてお風呂には入りたくない……と思う気持ちはわかりますが、むしろ入ったほうが、体の熱が逃げて、涼しくなってうまく眠りにつくことができます。どうしても難しければ、ミント系やシトラス系の入浴剤を使うなど工夫して入ってみてください。

寒ければ、レッグウォーマー

エアコンを使うことで、寝つくときは涼しく快適になることと思います。ですが、深部体温が最も下がる4時頃、寒くて目覚めてしまうこともあります。そんな方は、足首を温めるレッグウォーマーがおすすめ。足首は筋肉や脂肪が少なく、またパジャマの裾がまくり上がって冷えやすい部位です。冬だけではなく、季節を問わずレッグウォーマーを使用することで、うまく温度調整ができ、エアコンによる冷えすぎを予防することができます。

ぜひみなさんも試してみてくださいね!

お知らせ

『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』(ダイヤモンド社)
2018年6月7日発売。こちらから!
https://www.amazon.co.jp/dp/4478105081

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「小林麻利子の美人の作り方」まとめ
PROFILE
生活習慣改善サロンFlura主催。ナイトケアアドバイザー。睡眠改善インストレクター。最新のデータ、研究を元に、サロンに通う女性の自律神経の改善を行う。睡眠と入浴を中心とした、生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、延べ1700名の女性の悩みを解決、サロンは予約半年待ちの人気。 20代の頃に、肥満、生理不順、肌荒れ、過呼吸などに悩まされていたが、睡眠と入浴を中心に生活習慣を見直し8キロの減量に成功、体の不調も消えたことから、自律神経を整えるためのあらゆるメソッドを研究。生活習慣の悪さに悩む、数多くの現代人を救っている。 温泉入浴指導員、ヨガインストラクター、アロマテラピーインストラクター、食生活管理士、上級心理カウンセラー。講演活動やWeb連載のほか、テレビ・雑誌でも活動中。 著書『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』(ダイヤモンド社)、『美人をつくる熟睡スイッチ』(G.B.)
HP: http://fluraf.com/ blog: http://ameblo.jp/mariko-kobayashi/ 著書『美人をつくる熟睡スイッチ』:https://goo.gl/UEZ2kx
『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』:https://www.amazon.co.jp/dp/4478105081



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