舞台で活躍中の爆イケ俳優、近藤頌利が脱いだ! 「“全部見えています”と言われました (笑) 」

文・田嶋真理 — 2023.4.13 — Page 1/2
今回、ご紹介するのは、『全ラ飯』。全裸での食事を秘密の趣味にしていたエリートサラリーマンが、秘密がバレる最悪な出会いから恋におちていく、ムズきゅんなラブコメディーです。本作でドラマ初出演にして初主演を務めた近藤頌利(こんどう・しょうり)さんにお話をうかがいました。ananweb独占のオフショット&場面写真とともに、お楽しみください。

「特撮ヒーローの変身シーンのように脱ぎました」


全ラ飯_一条1Sアザー 2

【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 138

『全ラ飯』の主人公は、金融庁で働くエリートサラリーマン・一条颯太(近藤頌利さん)。周囲に頼られ、同僚のフォローも欠かさない、見た目も仕事ぶりも完璧な男でした。しかし、彼には誰にも言えない、秘密の趣味が!

仕事で疲れた夜、マンションにひとり帰宅すると、スーツを脱ぎ捨て、下着も脱ぎ捨て、生まれたままの姿で食べる。解放感とともに食事を味わう、全裸飯こそが彼の誰にも言えない秘密で、唯一のストレス解消法だったのです。

ある日、一条のもとに手紙が届きます。それは亡くなった祖母(ジュディ・オングさん)からのタイムカプセル郵便で、手紙には祖母の家の鍵が同封されていました。

朝まで残業をこなした彼は、導かれるように祖母の家へ。いつの間にか眠ってしまっていると玄関から知らない男が。泥棒だと思いもみ合いになった相手は、祖母の友人・三木真尋(ゆうたろうさん)でした。真尋は一条に対し、青果店を営み、生前の祖母に料理を教えていたことを明かします。

祖母宅にはユニークな海外のスパイスと、レシピノートが残されていました。お腹が空いた一条は、その中の一品を作ってみることに。完成した料理を前に、全裸になる一条。初めての料理のワクワクと、全裸の解放感で夢中になっているところを、訪ねてきた真尋に見られてしまい……!

不器用な男性ふたりが、自分に正直に恋も人生も生きるという当たり前のようで難しい、ステキな生き方を見つけるまでを描いたドラマです。


【anan独占】場面写真①

ーーオファーをいただいたときのお気持ちを教えてください。

近藤さん 最初はとても嬉しかったのですが、ひとしきり喜んで落ち着いたとき、ドラマ出演が未経験でありながら主役という大役をいただいて大丈夫だろうかと不安な気持ちになりました。ただ、マネージャーさんがすごく言いづらそうに「『全ラ飯』というタイトルで、主人公は全裸で飯を食うらしいです。でも、撮るのは上半身だけみたいです」と(笑)。

ーー本編を拝見いたしましたが、上半身どころではなかったですよね(笑)。

近藤さん はい、撮影に行ったら、全部でした。僕が脱ぐことによって、少しでもドラマが話題になるのでしたら、いくらでも脱ぎます。


【anan独占】場面写真②

ーー素晴らしいプロ意識ですね。脱ぐ前に、シュルッとネクタイを緩めるシーンがありますが、あれは女性全員が好きだと思います(笑)。

近藤さん あれはちょっとした見せ場なので、自然に脱ぐのではなく、非日常のコメディにしたかったんです。めちゃくちゃ恰好をつけた特撮ヒーローの変身シーンのように脱ぎました。カメラがまわっているときは全く問題ないのですが、リハーサルやセッティングのときに全裸でいることが恥ずかしかったです。

僕が着替えている間に、助監督の方が代役となってカメラのアングルを調整してくださったんですが、僕とかなり身長差があって。僕がカメラに入った瞬間に“ぜんぶ見えています”と言われてしまって(笑)。撮影現場で大爆笑しました。

ーー全裸になるシーンは、いつ頃撮ったのでしょうか。

近藤さん 撮影初日は、東京が大雪の日でした。カメラがまわっていない間、換気のために窓を開けるんですが、ものすごく寒かったです。


【anan独占】全ラ飯_KVアザーカット

左から、ゆうたろうさん、近藤頌利さん


ーー相手役を務めたゆうたろうさんの印象について教えてください。

近藤さん 学生に例えると、僕はずっと喋りまくっていて先生に怒られるような、うるさいタイプなんです。ゆうたろうはそんな僕を一歩引いて見ているようなタイプだと思ったので、最初は撮影現場で仲良くできるのかなと思いました。

でも撮影に入ると、そんなことは全くなくて。たくさん喋りましたし、お互いに助け合って演じることができました。彼とふたりのシーンが多かったので、彼がそこにいるだけで気持ちが楽になりました。

僕たちだけでなく出演者全員が和気あいあいとしていて。休憩中はずっと喋っていたので、スタッフさんたちから「こんなに出演者同士が仲が良い現場はあまりないよ」と言っていただいたほどです。


【anan独占】近藤オフショット

ーー本作のプロデューサーさんは、「舞台に立つと華があり、どこか品のある近藤頌利さんを見たとき、非の打ち所のないハイスペック男子=まさに一条だ!と思った」とコメントされていました。近藤さんの出演舞台を観たことがきっかけで抜擢に至ったという流れは、とても嬉しいことですよね。

近藤さん 長く舞台のお仕事をやってきたので、お芝居に不安はなかったのですが、舞台を観ていただいたことからドラマにつながっていくとは思いませんでした。

僕はお笑い芸人さんのなかでも、出川哲朗さんが大好きで。『全ラ飯』のカメラマンさんが、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』を担当されたことがある方なんです。

僕は出川さんと舞台(2018年の舞台・ホリケン演劇の会 第五回公演「ラヴ戦争」)で共演させていただいたことがあるので、その話をしていたら、その方が僕に「天然で笑いを取るところが(出川さんと)似ているね。計算しなくても笑いは生まれるから、計算しないほうが良いよ」と言ってくださったんです。

ーー最高の褒め言葉ですね。


全ラ飯_一条1Sアザー

ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。

近藤さん 全裸や一条が作る料理は箸休めのようなものと思って、クスっと笑いながら観ていただきたいです。『全ラ飯』の一番のメインは人間ドラマです。前半はコメディ要素が多いので、軽い気持ちで楽しめます。5話ぐらいから一条の悩みや葛藤が描かれ、物語がしっとりと進んでいきます。見入っていただけたら嬉しいです。

インタビューのこぼれ話

エリートサラリーマン役がハマっている近藤さん。意外にもお茶目なところが。「降りミスが多いんです。舞台中、稽古の動画を観ることに集中していたら、2駅先に行ってしまって。“今日は絶対早めに稽古場に行くぞ!”と思っていたのに、反対方向の電車に乗ってしまい、稽古が始まるギリギリの到着になったこともあるんです(笑)」(近藤さん)。

Information


【作品紹介用写真】全ラ飯KV

『全ラ飯』
4月13日(木)より、放送開始
毎週木曜深夜0:25~0:55「EDGE」枠(関西ローカル)
※初回は深夜0:40~1:10
出演:近藤頌利、ゆうたろう、片山友希、岡 宏明、山中 聡、フィガロ・ツェン/ジュディ・オング
脚本:大久保ともみ、川崎 僚、児玉頼子
主題歌:SOMETIME’S「Do what you do ably」(PONY CANYON / IRORI Records)
オープニング曲ゴホウビ「一糸まとわぬアイを見せてよ」(PONY CANYON)
料理監修:ヤミー
演出:かとうみさと、加藤綾佳、川崎 僚
プロデュース:豊福陽子、中山ケイ子、藤田真一
制作協力:FCC
制作著作:カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/zenrameshi/

文・田嶋真理