新川優愛、望月歩に「世代の違いを感じました」

文・田嶋真理 — 2022.7.26 — Page 1/2
今回、ご紹介するのは、スターチャンネルオリジナルドラマ『5つの歌詩(うた)』。DREAMS COME TRUE(通称:ドリカム)の”歌詩”の世界観をオリジナル・ストーリーとして映像化した感動作です。EPISODE 03の『TRUE, BABY TRUE.』に主演した、新川優愛さんにお話をうかがいました。

「深い絆でつながっている親子の物語です」


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これまでに数多くのヒット曲を生み出しているDREAMS COME TRUE。今回、数ある名曲の中から『何度でも』『マスカラまつげ』『空を読む』『TRUE, BABY TRUE.』の4曲と、このドラマ企画のために書き下ろされた新曲(タイトルは、後日発表)の計5曲の“歌詩”が、独自の解釈で初めて映像化されました。

オリジナル脚本を書き下ろすのは、岡田惠和氏と彼をはじめとするスタッフ陣。岡田氏は、『ちゅらさん』(2001年/NHK)と『ひよっこ』(2017年/NHK)で文化芸術選奨や橋田賞などを受賞。大ヒット映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(2017年)、『余命10年』(2022年)も手掛けた、日本を代表する名脚本家のひとりです。

『何度でも』は吉沢悠さん、『マスカラまつげ』は高梨臨さん、『空を読む』は貫地谷しほりさん、『TRUE, BABY TRUE.』は新川優愛さんがそれぞれ主演。

心の風景を映し出す、5つの歌詩から創り出されたドラマの世界観を堪能できます。


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ーードリカムさんの名曲をドラマ化するという企画の出演オファーを受けたとき、どう思いましたか?

新川さん 私自身も昔からドリカムさんの曲はたくさん聴かせていただいていましたし、たくさんの方に愛されているドリカムさんの曲をドラマ化するという企画に、すごくワクワクしました。

ーー『TRUE,BABY TRUE.』はご存知でしたか?

新川さん 今回のオファーがきっかけで知り、聴くようになりました。ドラマの内容とリンクする部分が多く、曲の中でも、伝えたい想いを感じ取ることができました。

ーードリカムさんの曲の中で、お気に入りは?

新川さん 一番好きなのは、『ねぇ』です。仲が良い友達が恋愛面で悲しい経験をしたとき、ふたりでカラオケに行って泣きながら歌ったという思い出があります。今でも聴くとぐっとくる曲です。

ーードリカムさんの歌詩や世界観をどう思いますか?

新川さん イメージしやすい歌詩や世界観に魅力を感じています。いろんな方がドリカムさんを好きで、曲を聴きたいと思うのは、そういったことも理由のひとつなのかなと思っています。


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ーー初めて台本を読んだときの感想を教えてください。

新川さん 感動しました。タイムスリップをする演技に難しさは感じましたが、そういう時間軸だからこそ伝えられる物語かもしれないと思いました。

ーー母親・美月を演じて感じたことは?

新川さん 未来に行くというお芝居は、初めての経験でした。美月にとっての息子・陽翔くんは5歳ですから、未来で18歳の陽翔くんと出会ったときの接し方に難しさを感じました。

自分の中で少しでも不安要素を無くしたいと思い、監督に細かく確認しながら演じました。

ーー監督の言葉で、特に印象に残っているものは?

新川さん 監督から、「美月はタイムスリップをしてしまった戸惑いはあるけれども、大きくなった陽翔くんと会えて嬉しい気持ちもある。天真爛漫さを持ち合わせたお母さんなので、明るいシーンは明るく思いっきり楽しんでください」とおっしゃっていただいたことです。その言葉が印象に残っています。

ーー成長した陽翔くんが母親の言いつけを守って、つらいときにも笑顔を忘れない姿が印象的でした。

新川さん 劇中、美月も言っていますが、つらいときには誰かに頼っても良いんです。自分の心にはウソをついて欲しくないと思いました。


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ーー美月を演じて、共感したところは?

新川さん タイムスリップを経て現在に戻って来た美月が、5歳の息子に対して伝えたい想い「泣きたい時は、泣いていいんだよ」というセリフを読んだときに、泣くことや弱音を吐くことすべてが悪いことではないんだなと、少し気が楽になりました。

そういった部分が観てくださる方に伝われば嬉しいです。

ーー共演者の方とはどのようなお話を?

新川さん 息子役の望月歩くんと一緒にいるシーンが多く、初日の朝から晩までほとんどふたりのシーンでした。親子という役どころでしたから、なるべく会話をするように心がけ、いろいろとお話をさせてもらいました。

望月くんは手足が長く、スタイルが良くて身長も高いので、世代の違いを感じました。「私の息子がこんなに素敵になったのか」と思いながら、演じました(笑)。

画材店で私がふざけるような態度を取るシーンでは、アドリブで「触っちゃダメ、ふざけているでしょ」といったやり取りをしてくださって。望月くんはとても真面目な方で、演技について監督と相談しながら、楽しいシーンもシリアスなシーンも真摯に取り組んでいらっしゃいました。

ーー印象に残ったシーンを教えてください。

新川さん タイムスリップした後のシーンで、寝ている陽翔に対し、立派になったねと言いながら見守るシーンです。演じる際に監督が「いくつになっても子どもが可愛いことに変わりはないから、子どもに言うような感じでお願いします」とおっしゃったんです。

私は親になった経験がありませんが、親はいつまでたっても子どものことを気にかけてくれるものなのかなと改めて思いました。両親に感謝するとともに、実家に帰りたくなりました。


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ーー新川さんご自身は、タイムスリップしてみたいと思いますか?

新川さん いいえ。今が楽しいですし、過去につらいことがあったとしても、それも含めて人生だと思います。未来を見てしまうと変に意識してしまい、未来が悪い方向に変わってしまうかもしれません。私は、過去も未来も見ない方が良いんじゃないかなと思います。

ーー今回の5曲以外で、ドリカムさんの曲をドラマ化をするとしたら?

新川さん 『ねぇ』という曲がすごく好きなんです。想い出もあるので、ドラマ化されるとしたら、演じてみたいです。

ーー最後に、これからご覧になる方々へメッセージをお願いいたします。

新川さん 『TRUE, BABY TRUE.』は 、時空を超えてもなお深い絆でつながっている親子の物語です。親子という関係でなくても、今、近くにいる大切な人に「ありがとう」と伝えたくなるような温かいお話になっていると思いますので、ぜひご覧ください。

インタビューのこぼれ話

新川さんに「悲しい気持ちになったとき、どのように気分転換しますか?」と聞くとこんな答えが。「無理に気分転換せず、とことん悲しみにひたるようにしています。たくさん泣くとすっきりしますし、そうするほうが後を引かないと思っています」。

Information


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『5つの歌詩(うた)』
スターチャンネルEXにて独占配信中
8/13(土)より、BS10 スターチャンネルにてTV初放送
『TRUE, BABY TRUE.』
出演:新川優愛、望月歩、笠原秀幸、加部亜門、斎藤さららほか
制作:東北新社/MMJ
©2022 東北新社
公式サイト:https://www.star-ch.jp/dreamscometrue/

文・田嶋真理