NAOTO、岩田剛典に「僕の2時間を返せ」と思った理由を明かす

写真・山本嵩 文・田嶋真理 — 2021.11.4 — Page 1/2
今回、ご紹介するのは、映画『DANCING MARY ダンシング・マリー』。しがない市役所職員の研二と霊能力を持つ女子高生の雪子が現世と霊界を行き来する、ヒューマンコメディです。研二役で、長編映画単独初主演を果たしたEXILE NAOTOさんにお話をうかがいました。

「SABU監督の世界観を楽しんでいただきたいです」


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【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 94

映画『DANCING MARY ダンシング・マリー』は、笑いを絶妙に織り交ぜたエンタテインメント作品で知られる鬼才SABU監督の最新作です。

主人公は、しがない市役所職員の藤本研二。彼は、解体予定のダンスホールに棲みついたダンサー・マリーの霊から恋人のジョニーを探してほしいと頼まれます。困り果てた彼は霊能力を持つ女子高生・雪子に協力を得て、ふたりの恋を成就させるため、時空を超えて奮闘。その過程で人間が生きる価値と意味に気づきます。

研二を演じるのは、長編映画単独初主演となるEXILE NAOTOさん。

EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーでありながら、土屋太鳳さんとW主演を務めた映画『フード・ラック!食運』などの俳優業や、自身がクリエイティブディレクターを務めるファッションブランド『STUDIO SEVEN』など新たなフィールドでもエンタテインメントの可能性を広げています。

映画『DANCING MARY ダンシング・マリー』は、クロスオーバー企画としての楽しみも。本作の主人公である研二は、劇団EXILEが総出演する、SABU監督書き下ろしの連続ドラマ『JAM -the drama-』にも登場。SABU監督の2つの物語で同じ役を演じた、EXILE NAOTOさんの好演は必見です。

ーー長編映画の単独初主演が決まった際のお気持ちを教えてください。

EXILE NAOTOさん 僕はSABU監督のファンで、『弾丸ランナー』(1996年)や『ポストマン・ブルース』(1997年)などの初期の作品から観ていました。SABU監督の作品で長編映画の単独初主演を果たすことができ、とても嬉しかったです。


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ーーSABU監督作の魅力は?

EXILE NAOTOさん バイオレンス、サスペンス、ホラーなど、いろいろなジャンルに笑いを混在させる、SABU監督にしか出せない世界観が、魅力だと思います。『DANCING MARY ダンシング・マリー』もそうですが、非日常を描いていても、リアリティがあるんです。

ーー役作りの際に心がけたことを教えてください。

EXILE NAOTOさん 藤本研二は、どこにでもいるような人間だからこそ、役作りが難しいと思いました。何をしても続かないという経験は誰にでもあると思います。そこを自然に表現したいと意識しました。

ーーEXILE NAOTOさんにも、何をしても続かないという経験があるとは意外です。

EXILE NAOTOさん なまけ癖があるので、いつも自分を鼓舞するようにしています。みなさまに見えているのは続いている部分ですが、実は僕の人生において、続かないものが圧倒的に多くて。そこは研二に共感できました。


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ーー座長として、心がけたことは?

EXILE NAOTOさん SABU監督は早撮りで、現場がピリピリする状況に陥ることは一度もありませんでした。しかも、SABU監督のチームのような、監督と気心の知れたスタッフさんたちがたくさんいらしたので、僕が現場を見渡して、こういう状況になっているからこうしようなんて考えることなく、撮影に集中できました。

唯一、座長らしいことをしたと言えば、毎日、キャストやスタッフさんが飲むコーヒーを朝準備して持って行ったくらいですね。北九州で撮影した際、とても寒い現場にこもりっきりだったんです。僕はコーヒーが好きなので、自分でハンドドリップして、現場に複数のコーヒーのボトルを常備していました。コーヒーのドリップを撮影のルーティンにしたおかげで、自分にとっては目覚ましの効果があったと思います。撮影がない日は、みんなでスポーツのレジャー施設へ遊びに行き、フットサルを楽しみました。

ーー石橋凌さんが、伝説のヤクザ幽霊役ですごみのある演技を披露されていました。

EXILE NAOTOさん 石橋凌さんは、僕に「よっ、ナオちゃん」なんて気さくに声を掛けてくださる、優しい方でした。極寒の現場でも寒いなんて一言も言わず、羽織1枚の衣装でたたずんでいらして。カメラがまわっていないときでもクールな石橋凌さんのイメージのままでした。おまけに石橋さんは語学が堪能で、英語がペラペラなんです。一緒にスペインのシッチェス映画祭へ出席した際はスペイン語で挨拶されていました。かっこよかったですね。


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ーーEXILE NAOTOさんは、パフォーマー、俳優、クリエイティブディレクターと、多彩で多忙な活動をされています。結婚願望はありますか?

EXILE NAOTOさん いつか結婚して、子どもが欲しいと思っています。家庭を持ちたいですね。

ーーどのような方と結婚したいですか?

EXILE NAOTOさん 難しいですね……。よく笑っている方に魅力を感じます。笑顔はその場や人の気持ちを明るくしてくれますから。

ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。

EXILE NAOTOさん 全体を通してコメディの要素が強いので、怖いものが苦手な人でも楽しめると思います。非日常を舞台にしながらも、リアリティがあり、ジャンルにとらわれない。SABUさんならではの世界観を楽しんでいただきたいです。


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インタビューのこぼれ話

本作の雪子の設定にちなんで、EXILEと三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーで霊感が強い人がいるかどうか聞いてみました。「霊感とは違いますが、都市伝説に敏感なのは岩ちゃん(岩田剛典さん)ですね。彼はたくさんネタを持っているんですが、よくはずすんですよ。令和になる前に、新しい元号の予想とその理由を長めに話してくれて、メンバーたちと2時間盛り上がったんです。ところが、ふたを開けてみたら令和で。そのときは、僕の2時間を返せと思いました(爆笑)。岩ちゃんに関してはそういうネタがたくさんあります」。メンバー間で笑いが絶えない様子がうかがえるエピソードでした!

Information


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映画『DANCING MARY ダンシング・マリー』
11月5日(金)全国順次公開
出演:EXILE NAOTO(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS)、山田愛奈、坂東希、吉村界人/石橋凌
監督・脚本・編集:SABU
配給:株式会社キグー 
©2021 映画「DANCING MARY」製作委員会
公式サイト:https://www.dancing-mary.com/

写真・山本嵩 文・田嶋真理