【スキャンダル後の心境】芸能界引退。そして、すべてがなくなった

2016.6.29
週刊誌の熱愛発覚は、親友がリークしたものだった。傷心の筆者・小阪はついに芸能界を引退。同時にすべてを失って……。

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誰もいなくなることはわかっていた

何も信じられなくなった私は、芸能界を引退した。移籍って話なら、こんなすんなりやめられなかったと思うけど、スッパリ退くなら話は別。どこにも所属する訳ではなかったから事務所も許してくれた。引越しの準備をし、携帯も電話番号も変えて、今まで築き上げてきた物を全部投げ捨てた。心配して連絡してきてくれる人もいたけど、心が荒んでいた私はそんなの御構い無し。

「みなさん心配しているふりしてくれなくても結構です。さようなら。私は新しい人生を歩みます」。そう思いたって行動したけど、自分に待っているものなんて孤独のみ。私のまわりには誰もいなくなった。

そうなることはわかっていた。芸能界で築いてきた友情なんてあるようでなかったものだったし。今までの私は、いつも本当の友達がほしくて、ちょっと深い話ができただけで、親友って呼びあうようにしていた。でも、実はみんなの性格もよくわかんないし、わかることと言えば、何を言えば喜ぶかってことくらい。ウソをつかれていることも、気付かないふりをしてリアクションしてあげることで、みんな安心していた。だから、いつからか他人に興味を持つことをやめたんだ。だって知りたくなっても、ウソをつかれたら悲しいもの。

とにかく、真意がばれぬようずっとニコニコしていたんだけど、口角も筋肉痛起こすレベルで無理していたらしい。誰と遊んだ後も終わった後は疲れていて、こんな友達ならいらないと思っていた。

暗闇のなかで見つけた仮面

けれど、いざいなくなると、やっぱり一人は辛い。

恋人も友達も仕事も夢もない。どこに向かっていいかわからなくなり、人生に目標がないことが耐えられなかった。だから、私の恋愛ネタを売り飛ばした、親友というお面を被った人が引っ越す前に現れた時は、もうそんなことは都合よくリセットして、また “親友” を始めちゃったんだよね。


Information

https://mobile.twitter.com/kosaka_revival


こさか ゆか/保育園プロデューサー
ただいま長年の夢だった絵本作家になるため、クラウドファンディング(12月28日まで)に挑戦中です。テーマは「子どもの心に寄り添える絵本を作りたい」。ご支援よろしくお願いいたします。 https://faavo.jp/tokyo23/project/3316 リバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。