新入幕力士・阿炎関はとにかく明るいニュータイプ!?『大相撲観戦ガイド』裏話その4

撮影・村上未知 取材、文・古屋美枝 — 2018.1.31
昨年末に発売された『大相撲観戦ガイド』。 今年活躍間違いなしの注目力士や若手有望株のホンネを聞いたインタビューのほか、観戦がさらに楽しくなる国技館トリビアや相撲文化についてもご紹介。 さらに、特別付録として、力士たちの誕生日や本場所スケジュールが一目でわかる相撲カレンダーまで付いています! こちらでは、本誌の中に載りきらなかった、阿炎(あび)関のインタビューをご紹介します。

四股の美しさは角界一と噂。阿炎関です!

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2018年初場所が新入幕の阿炎関。勝った一番の後、花道を下がるときに見られる、天真爛漫な笑顔も話題です。

――いつもリラックスして相撲をとっているように見えますが、緊張することって、あるんですか?

阿炎 ありますよ、そりゃ(笑)! 緊張しないときはだいたい負けるんです。自分、波に乗ったときは、たいてい、勝てるんですけど、緊張してないと波にも乗れない。緊張し過ぎても動けなくなるんですけどね……。

――落ち込むことって、ありますか?

阿炎 なさそうに見えて、ありますよ(笑)! この間も連敗して、そのときちょうど阿武咲(おうのしょう)も連敗してて。2人でなぐさめあったんです。

――なぐさめあうって、具体的に何をするんですか?

阿炎 いやぁ、電話したりとか、一緒にメシ行ったりとか……。(隣りにいた阿武咲関に向かって)ね! この間、連敗したとき、メシ行ったよね!

阿武咲 行ってねーよ(笑)。

阿炎 え、オレ、頭おかしいヤツになるからやめてくれ(笑)! ……そうやって、励まし合ってるんですよ。

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――阿炎関といえば、きれいな四股に定評があります。足が長くて、まっすぐに上がりますよね。

阿炎 四股は中学生くらいから、今みたいな感じだったんです。きれいに見えるだけですよ。上がっているように見えて、あんま上がってないんです。

――いや、上がってますよね(笑)?

阿炎 四股は大栄翔関のがきれいですよ。大栄翔関は、四股がきれいですからね。手足(のサイズ)もでかいですし。足なんて、40cmくらいありますからね。

――え? 足のサイズが40cm?

阿炎 いや、ウソです(笑)。

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――阿炎関はお相撲さんになりたかったんですか?

阿炎 いえ、なりたいと思ったことないです。子どもの頃からずっと相撲をやっていたけど、高校を卒業してもやめたいと思っていたし。入門するまでずっとやめたいと思っていたし、入門してからもやめたいと思ってました(笑)。

――まさか、今は思ってないですよね?

阿炎 たまに思いますけど。なんで朝から稽古しなきゃいけないんだ、とか(笑)。

支度部屋でインタビューをしている最中も、いろいろな関取たちに「なんの取材してるの~?」などとちょっかいを出されていた、人気者の阿炎関。隣りでインタビューを聞いていた兄弟子の青狼(せいろう)関がじっと見つめながら笑顔で「うんうん」とうなずいていると「ちょっと、もう寝てもらっていいですか?(笑)」とつっこんだり、阿武咲関が「今日メシ何行く?」と聞いてくれば、元気良く「お寿司!」と答えたり、阿炎関のまわりはずっと笑いが絶えず、楽しそうでした。

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続きのインタビューはぜひ『大相撲観戦ガイド』でお楽しみください!

Information

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阿炎 政虎 あび まさとら

埼玉県越谷市出身。錣山部屋。1994年5月4日生まれ。23歳。身長187cm。体重128kg。本名・堀切洸助。初場所では、新入幕で10勝をあげ、敢闘賞を受賞。受賞インタビューは、終始ニコニコで、最後はカメラに向かってピースサイン。阿炎関らしさが炸裂でした。

『大相撲観戦ガイド』
https://magazineworld.jp/books/paper/5267/

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古屋美枝
美容エディター。美容・牡蠣愛好家。牡蠣情報サイト「カキガール」http://kakigirl.jp/編集長。子どもの頃からお相撲好きで、一年中、お相撲を観るため各地へでかける。そのほか、趣味はサーフィン。


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