まあるいお目目で見つめられます…人々を魅了する猫さまの得意技とは

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.5.20
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第136回目はブリティッシュショートヘアのトーキョーさま(Tokyo)さま。

飼い主にべったりな猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.136
猫の話をもっと聞かせて! 

トーキョーさまはこの夏で1歳になる女性猫さま。


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トーキョーさまが語ります。

私は田舎の平屋に住んでいます。まだ小さいので、エネルギーがすぐに切れて眠くなります。食事は主に『ロイヤルカナン』の子猫用カリカリです。1日に1回、特別に『Cosma』の子猫用の小箱を受け取る権利があります。おやつは『ワニモ』のモーメントハッピーキューブ8個です。


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起きている時はどこでも飼い主と一緒にいるのが好き! 羽のついたボールを投げてもらって遊びます。飼い主は私のことを料理人とか、鍋のおこげと言います。いつも飼い主たちについていき、べったりだからです。

得意技は喉を鳴らすことです。話しかけられると、すぐに喉を鳴らして抱っこを要求します。私に見つめられれば誰もが溶けちゃいます。


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飼い主から見たトーキョーさまとは。
あるブリーダーのInstagram投稿でトーキョーを見つけました。彼女が売りに出されているという内容を見て、すぐに私はブリーダーに連絡しました。


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トーキョーに会って家に連れ帰るのに電車で4時間もかかったのですが、移動中に私たちはお互いを以前からの知り合いのようにしてたくさん遊びました。ここに、私と動物とのつながりかたが見えると思います。
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トーキョーは私に幸福を与えてくれます。それは飼い主だけが知ることができるものです。まだトーキョーにはそれほど長い歴史はありません。私はブリティッシュショートヘアを飼ってみたいと思っていたので、すぐに彼女を好きになりました。これまでいつも猫を飼っていました。我が子のように心から大切にしていたミミネという猫は16歳で亡くなったのですが、今も遺灰も持っています。猫はあなたからの愛を100倍にして返してくれます。トーキョーは家族がおらずに孤独ですが、彼女は飼い主に感謝しているようです。
猫を選ぶのは人間ではなく、人間が猫に選ばれます。トーキョーは夜私と一緒に寝ないのですが、そんなことで私は彼女を責めません。
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トーキョーはまだ私のところに来たばかりで別れを想像できません。でも避けられないさよならを言う時は、今から時間をかけて考えています。私が以前飼ったすべての猫と同じように、個別火葬して遺灰を回収するか、小さな棺を作って埋めます。動物や人が去ったとき、私たちには思い出しか残らないので、いま私はたくさんの写真を撮っています。
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猫さま好きの飼い主は今までたくさんの猫さまと暮らしていました。必ず別れの日がやってくるのは覚悟のうえ、毎日を過ごし写真で記録して、代々の猫さまとの大切な思い出と一緒に遺灰を大切に保管しています。彼女が言った言葉「猫はあなたからの愛を100倍にしてあなたに返します」その通りだと、幼いトーキョーさまの写真を見て思いました。

取材、文・松永学