フワコロフォルムがたまりません…猫さまが奏でる特別な子守唄とは

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.5.14
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第135回目はスコティッシュフォールドのタンゴさま(Tango)さま。

お外で遊んだことがない猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.135
猫さまの話をもっと聞かせて!

タンゴさまは1歳の男性猫さま。


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タンゴさまが語ります。

僕はフランス中部のリムザン地方の田舎で一戸建てに住んでいます。周りには山と谷、大きな湖など自然がたくさんあるそうです。僕は家猫なので聞いた話だけですが…。そのためか、窓から入ってくる風は、気持ちがいいくらい澄んでいます。


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僕の1日は、子猫用の特別なカリカリでお腹を満たした後、たくさんの休息をとってたくさん寝て、飼い主とゲームをする毎日です。もちろん愛人(飼い主)への抱擁を忘れずに…。僕はまだ大人用の食事をしていません。飼い主は僕にどこのブランドのパテをあげようか迷っていると言っています。
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僕のお気に入りのおもちゃは、イヌハッカ(キャットニップ)を詰めた飼い主手作りのドーナッツ型おもちゃです。
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性格はとても良いと言われています。毛が柔らかくて抱きしめやすく、飼い主が話しかけると反応します。完璧な猫とも言われます!  ベッドで飼い主と一緒に寝るとき、僕の喉から出るゴロゴロ音は飼い主にとって子守唄なんだそうです。
飼い主から見たタンゴさまとは。

個人からのネットワーク広告を介して、タンゴを見つけました。彼は私のことをどう思っているのだろうとよく考えます。彼の小さな青い目が私の目をのぞき込み、彼が頭でスリスリしたときは、私がタンゴを愛しているのと同じくらい私を愛しているに違いないと自分に言い聞かせます。


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私はタンゴを写真で選びました。その少し前に、養子縁組したばかりの子猫を亡くしたばかりでした。ニーラという名前の愛らしい子猫でした。彼女が亡くなったとき、私はひどい心の痛みを感じました。そして、ニーラをタンゴと置き換えるのではなく、ニーラに対して抱いていた時と同じくらい強い愛を得るために、別の猫を受け入れることにしたのです。私がタンゴと出会った時、彼はとても小さく、腕の中に抱いたとき、タンゴはすぐに喉を鳴らしました。僕のお世話をお願いしますと言っているように。
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タンゴは私を落ち着かせ、抱きしめたくなるような瞬間があります。それが私の幸せのもとになるんだと思います。彼が去る日について、20歳の誕生日の前には別れたくありません。それをタンゴに伝えることができるように毎日一緒に生きていきます。
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――飼い主は実は2匹の犬さまと、タンゴさまの前からいるシャドウさまという黒猫も飼っています。タンゴさまを除いて、みんな外に出て遊んでいるようです。飼い主にとって、タンゴさまはちょっと特別な存在のようです。1歳の末っ子でまだまだ手がかかり、そのお世話が、喜びにもなっているようでした。

取材、文・松永学