スマホホルダーにもなれます!…食事コントロールもできる賢い猫さま

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.2.5
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第104回目は茶トラのクルミ(Kouloumi)さま。

抱き心地が最高な猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.104
猫さまの話をもっと聞かせて! クルミさまは2歳半の男性猫さまです。


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クルミさまが語ります

僕は2020年の夏の暑い日に生まれました。僕のお母さんは黒猫と僕のような模様の猫を産んだらしいですが、小さい頃だったので兄弟か姉妹かはわかりません。飼い主はパリの広い地上階のアパルトマンに住むようになって、僕を受け入れるようにしたそうです。生後3か月の時にここにやってきました。その時はコロナのロックダウン中で、朝から晩まで飼い主とべったり過ごしました。


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この家の寝室や書斎が中庭に面していて、それらの部屋の窓をしばらく開けて、中庭をお散歩することがあります。木もあってパトロールができるのです。たまに爪を磨いてみたりしています。外出時間は10分ぐらい。長い時でも1時間以内に家に戻ります。
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食事は無駄に太らないよう飼い主が勝手に気にして、グルテンフリーのカリカリを選んでいます。1日に3回と決まっていますが、いつも少しだけ残してしまいます。おかげさまでガリガリでも太っちょでもなく、ちょうどいい肉付き(抱いて柔らかくて気持ちいい程度 )に育っています。
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甘えん坊で、リモートで仕事している飼い主のそばにいつもいて、パソコン近くで暖をとります。ここが一番暖かいんです。それと飼い主の息子がスマホで動画を見る時はベッドでスマホホルダー的な役目もしています。
飼い主から見たクルミさまとは

私が小さい時、家には犬がいました。母は猫が苦手だったのですが、私はその時から猫を飼ってみたいと思っていました。6~7年前からは猫好きが高じて猫カフェ通いもしていました。ロックダウン前に今までの小さいアパルトマンから今の所に引っ越して、そろそろ猫を飼いたいと強く思い始めたのです。
そんな時、知り合いのfacebookで猫を差し上げますという投稿を見て、これは今しかないと決心しました。

クルミは、夜はベットルームに入ることを禁じられているのですが、日中はベッドルームに入ることができます。日中ベッドの上で相方がくつろいだり仕事したりしていると、よく一緒にごろんとくつろいでます。就寝の時だけですね、締め出されちゃうのは。


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朝は扉の前で私が起きてくるのを待っているようです。息子の部屋には出入り自由らしく、夜な夜な一緒に遊んでいるのかもしれません。息子も就寝時は部屋の扉を閉めて寝るようですが(つまりクルミは入れてもらえない)。
クルミが来てからは、癒しと幸せがいっぺんにやってきて人生が変わりました。クルミは私の世界一可愛い猫! 毛が柔らかくて抱き心地も良くて暖かい。こんな生活ができたことに感謝します。
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――コロナのロックダウン中に猫を飼う人が増えたと聞きます。家に監禁状態になった時、猫さまが癒しになったのは間違いないでしょうね。子どもの頃からの猫を飼う夢が叶って、飼い主は本当に目をキラキラさせて幸せオーラ全開でした。

取材、文・松永学