たまにビデオ会議にも参加します…ご長寿猫さまが大切にしていること

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.2.4
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第103回目はヨーロピアンのロミー(Romy)さま。

ご長寿猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.103
猫さまの話をもっと聞かせて! 
ロミーさまはもうじき20歳の女性猫さまです。


猫 保護猫 フランス


ロミーさまが語ります。

私は2023年の6月で20歳になります(人間だと96歳という説もあります!)。
長生きできている秘訣は、バルコニー、隠れ場所、クッションを備えた完璧なアパルトマン暮らしだからです。


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飼い主たちが午前7時に起きると、私は飼い主に世話をしてほしいと要求します。 ハグをされて、食事をとり治療を受けます。この年齢まで生きていると、歳とともに健康上の問題を抱えています。食事は食物繊維入りのパテ(オーツフレーク)が主ですが、大好きなサーモンの刺身もたまにいただいています。
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その後は飼い主たちのベッドまたはソファで眠ります。正午には決まってお腹が空くので、起きて催促します。テレワーク中の飼い主の隣に座って観察です! 私はビデオ会議が大好きです。それから、残りの午後は昼寝をするためにいつもの場所に戻ってきます。そして午後4時ぴったりに小腹が空いておやつをねだります。その後、夕食の午後7時まで遅い昼寝をします。夜はまた治療を受けて、午後10時に夜食的なおやつを食べます。


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一緒に住んでいるギズモという名前の変な猫(モルモット)がいるのですが、日中は隠れてばかりいるので無視しています。もう遊びはやめました。もう必要がないというか、激しい運動もしていません。でも、小さい頃はねずみの形をしたぬいぐるみが大好きでした。今は寝ることとこまめな食事、そして優しい飼い主と一緒にいることが幸せなんです。
飼い主から見たロミーさまとは

彼女が子猫だったとき、彼女はたくさんのばかげたことをしました。ソファをひっかいたり、カーテンによじ登ったり、嫉妬からゴールデンレトリバーに噛みついたりなど…。しかし、今彼女は落ち着いており、ナンセンスなことをやめました。
とても社交的で、他の動物の存在を簡単に受け入れます。 彼女はいままで他の猫、犬と一緒に暮らしていましたし、今はモルモットのギズモと良い関係を築き上げました。ロミーは何かを欲しがっているときに、自分を理解してもらう方法を知っています。彼女が何時間も私のそばにいて一緒に過ごす日々は幸せです。


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高齢ですが甘えることは忘れていないし、時間も規則正しく、食事も決まった時間に要求します。こんな生活がずっと続いてほしいです。でも、別れる日はやってきます。平和に旅立っていけるように、最期の瞬間まで彼女と一緒にいたいと思っています。
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―――この連載が始まってから最年長のロミーさま。健康の秘訣はストレスのない規則正しい生活と飼い主からの愛情たっぷりのケア。幸せな毎日を過ごしているようです。まだまだ長生きして猫さまの最高寿命を更新してください!

取材、文・松永学