小さなアライグマと言われています…猫さまが大人になったらしたいこと

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.1.22
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 記念すべき第100回目の登場は、サイベリアンのスカイ-ウィ(Sky-whi)さま。

大人に憧れる猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.100
猫さまの話をもっと聞かせて! 
スカイ-ウィさまは1歳の男性猫さまです。


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僕は、ブルゴーニュのディジョン市のアパートに住んでいます。平日、寝室で目覚まし時計が鳴っているのを聞くと、すぐにベッドで喉を鳴らします。一度起きたら、まずはカリカリ、そして1日おきに『ロイヤルカナン』または『リアルネイチャー』のパテの小袋をいただく権利があります。そろそろ大人用も食べてみたいなぁ! 特別な食事も、時にはあります。それは、サーモンの小片か新鮮な鶏の胸肉。お陰で毛並みが良くなりそうです。


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飼い主達が仕事に行くと、キャットツリーに登って落ち着き、飼い主が戻ってくるまで1日中眠っています。週末や飼い主達が家にいるとき、僕はどこまでも(シャワーを浴びているときは浴槽の中でも)飼い主たちを追いかけたり、隣に座って寝たり、僕と遊ぶように頼んだりします。


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ほぼ毎日、ヘアブラッシングセッションを受けています(それがあまり好きではない時もありますが)。お気に入りのおもちゃはティッシュ入れについているプラスチックのボタンです! 派手なおもちゃは必要ありませんよ。


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孤独な性格と言われていますが、抱っこを求めるときもあります! とても遊び心があり、なんでも自分でやり遂げることができます。飼い主は医大生なのですが、オンラインでの授業中、パソコンのキーボードのすぐ前に横になり、クラス全体に響き渡りそうな音でお腹と喉を鳴らします。


飼い主からみたスカイ-ウィさま

私は猫アレルギーなのですが、彼氏と一緒に猫を養子にしたいとずっと思っていました。そこで私たちは徹底的に調べて、低アレルギー性であることが知られているこのサイベリアンの品種にたどり着きました。インターネットとFacebookを検索したら「Ice Flowers」というブリーダーが見つかり、その子猫達に出合いました。ブリーダー(仕事に情熱を注ぐ並外れた人物)との気持ちはとてもよく合い、私たちは子猫を迎え入れることができました。私には、スカイ-ウィは小さなアライグマのように見えます(ネヴァマスカレードの色のため)。彼の虎のようなひげも!


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スカイ-ウィは本当に私の精神を高揚させてくれます。私の心理的サポーターです。医学の研究は、特に心理的なレベルで、私にとって非常に大変なのですが、スカイ-ウィは私がそれを全て乗り越えるのを手伝ってくれます。
スカイ-ウィは私の人生に本当の幸せを与えてくれます。人生は楽しく、生きる価値があり、もっともっと幸せになれることを実感させてくれます。いつかは彼が私のもとを去る日が来るでしょう。私はスカイ-ウィのために、できるだけ苦しみが少ない良い状態で、できる限りそれがうまくいくことを望んでいます。とにかく、今はスカイ-ウィを愛し続けます。それは永遠に私の心に刻まれる事でしょう。


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ーーこの取材を続けていると、たくさんの猫アレルギーの方々から話を聞くことができます。アレルギーの心配が少ないと言われている猫が数種類いるそうですが、サイベリアンは皆さん安心して一緒に生活ができると言います。勉強に励む飼い主のパートナーとしてスカイ-ウィは重要な役目を果たしていますね。

取材、文・松永学