お姫さまとライオンです…もふもふ猫さまたちのほっこりする日常

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.1.14
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第97回目はラグドールのリシル(Ricile)さまとバーマンのスルタン(Sultan)さま。

お昼寝が大好きな猫さまたちの物語

【フレンチ猫さま】vol.97
猫さまの話をもっと聞かせて! 
リシルさまは2歳の女性猫さま、スルタンさまは1歳の男性さまです。


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リシルさまが語ります

私たちは、パリの典型的なオスマン様式のアパートに住んでいます。朝は6時半に飼い主を起こすことから始まります。飼い主をなでたり、鼻に口ひげをこすったり、スルタンと代わる代わる目覚ましの担当を振りわけています。そして、ついに待っていた瞬間がきます。


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獣医は、私が少し大きすぎると思っているので、ダイエットカリカリがいつもの朝食です。先日のクリスマスには、大好物のおやつも買ってもらいました。私は乳製品、特にバターには目がないのです。でも、スルタンの健康には良くないとのことでほんの少ししか貰えません。
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午後はたっぷり昼寝をします。私は飼い主の息子のクローゼットの中で眠り、スルタンは同じ部屋のベッド、もしくは居間の椅子で眠ります。
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夕食にはズッキーニをマッシュしてパテを混ぜたものを食べています。健康にも良く、美味しいので満足しています。
それが終わると遊び時間です。スルタンと一緒に遊び、アパート中を走り回り鬼ごっこをします。オレンジ色のネズミはすべて傷ついてボロボロになっていますが、大のお気に入りのおもちゃです。スルタンには、愛する釣り竿とトンネルがあります。
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私の性格は、とても親切で少し恥ずかしがり屋の面があります。スルタンは勇敢で、魅力的で、遊び心があり、とてもかわいい弟猫です。私はお姫さまとも呼ばれます。ぬいぐるみのようで、愛らしい毛皮のボールのようだとも。スルタンは高慢で小さな白いライオンのようと言われています。
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飼い主から見たリシルさまとスルタンさまは?
私はいつも猫に囲まれて暮らしてきました。猫なしでは生きられません。私が子どもの頃、農場をもっていた祖母のところにはたくさんの猫がいました。彼女の膝の上には、いつも猫が乗っていました。私も何匹かの猫を飼いました。猫が死んだときはいつも苦しみましたが、猫なしでは生きていけないので、また猫を迎え入れます。
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以前飼っていた猫のインピが失踪した後、リシルを迎えました。その後、スルタンを飼いました。2人が来てから毎日が幸せの連続です!
私が目を覚まして彼らの美しさに驚嘆する時、そして抱きしめられるために寄り添ってくる時、私が彼らを見る毎日…。とても特別な存在です。私たちに責任を負わせ、この地球上にいるのは人間だけではないことを毎日思い出させてくれます。彼らは感情をもっており、非常に知的です。
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私は本当に猫が好きです。なぜなら、猫は私たちが訓練すべき動物ではなく、私たちと一緒に暮らす動物だからです。彼らは私たちの側にいて、上でも下ではありません。
私は数匹の猫を失いました、そして、それによって毎回同じ苦悩を体験しました。私は猫には9つの命があり、私たちを離れることは決してないと信じています。もういなくなった猫達のことをいつも考えています。でも、私が生きている限り、私の猫たちは生き続けます。
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ーー小さい頃からいつも猫と共に生活をしていた飼い主は、猫がいない日常は考えられないようです。リシルさまとスルタンさまが来てからは毎日がとても楽しそうです。

取材、文・松永学