どこにでもジャンプします…猫さまらしからぬ愛称をつけられた女王さま

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.12.25
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第91回目はサイベリアン種のブリオッシュ(Brioche)さま。

カンガルーと呼ばれる猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.91
猫さまの話をもっと聞かせて! 

ブリオッシュさまは11月1日で生後6か月になった女性猫さまです。


猫 保護猫 フランス

毎朝、私は飼い主を起こしにいきます。朝に何度かベッドの毛布の上でゴロゴロ喉を鳴らし、お腹が空いたとアピールします。午後は光に悩まされたくないので、ベッドの下に隠れて昼寝をします。何かを要求するときはニャーと鳴いて、遊びたいときにおもちゃを持って飼い主のところに行きます。1日に10回ほどでしょうか! 
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きれい好きなので、掃除をしたばかりのトイレにすかさず直行します。そして、寝る時間になると、遊びのセッションの後は家の中をうろつき、抱きしめてほしい夜には1~2回飼い主を起こします。
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食事はカリカリが大好きで、ロイヤルカナン社のブリティッシュショートヘア(子猫用)を食べます。他は鶏肉が好きで、飼い主の食事の時間になると盗みに行きます。
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得意は高跳びで、どこでもジャンプし、そしてよく転がります。
飼い主と似ているところも多いです。本物のプリンセスのように… 食べ物にうるさく、世話をするのが好きで、怠け者で、貪欲だけど過剰すぎなくて、好奇心旺盛で、とてもリラックスしていると同時に、大らかな性格です。結構似たもの同士なんです。
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飼い主から見たブリオッシュさまとは?
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私は小さい猫を飼っていました。彼女の名前はアリアでした。彼女は非常に小さく白い猫で、水が大好きでした! 彼女は私のお風呂で飛び跳ねていて、一度浴槽に落ちたことさえありました。残念ながら、私は非常に強い猫アレルギーであることがわかったため、里親を見つける必要がありました。それ以来、世界で一番好きな動物なのに飼うことができず、とても悲しかったのです。
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それから私は「低刺激性」であるサイベリアン種を発見し、希望を取り戻し始めました。アレルギーテストを行ったところ、ほとんど反応がないことがわかりました(私に!)。それ以来、ブリオッシュとは休暇も一緒にポルトガルとスペインを訪れましたし、毎週末、家族に会うためノルマンディーに連れていきます。こんなに若いのに彼女はよく旅をしています!
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ブリオッシュはパリ郊外のサイベリアンのブリーダーからやってきました。本当はシェルターから引き取りたいと思っていましたが、猫アレルギーのためのサイベリアンを見つけることが難しかったのです。とにかく私の夢を叶えることができました。
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ブリオッシュのお気に入りの場所はおそらくベッドです。
ブリオッシュはとても遊び心があり、羽根のついたおもちゃを一日中追いかけています。でも頑固で、押し付けがましい! 彼女はとても面白くて、どこにでもジャンプします。私たちはよく彼女をカンガルーと呼んでいます。
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彼女はみんなを虜にする魔法をかけることができます。彼女は、私にたくさんの良いものをもたらしてくれます。私は精神的にとても不安定でしたが、ブリオッシュが来てからすごく良くなりました。猫の存在がいるのはとても素敵で、彼女が私とハグすることを選んだときはとろけてしまいます!

――大の猫さま好きな飼い主はブリオッシュさまがやってきてからは人生が変わったと言います。
ブリオッシュさまも飼い主が大好きでたまらないようで、いい関係を築いている様子でした。寒くなる冬はますますベッドで甘える時間が多くなりそうですね。

取材、文・松永学