実は目が見えません…もふもふラグドール猫さまの不思議な力

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.8.20
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第55回目はラグドールのグスターヴ(Gustav)さま。

目が見えないブルーポイントのブチ、ラグドールの猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.55
猫さまの話をもっと聞かせて!


猫 保護猫 松永学 ラグドール

アパルトマンのテラスが大好きな目の見えない猫さま。
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僕は2011年1月23日、南仏のブーシュデュローヌ県のエクスアンプロヴァンス近くのピュイリカールで生まれました。飼い主は、インターネットで私を見つけ、恋に落ちたと言っています。
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数年後、私は緑内障を患い、片目の視力を失ってしまいました。その後、ごく最近のことですが、残念ながらもう一方の目も視力を失い、今は治療を受けています。
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飼い主は不運だと言い落胆していましたが、獣医から「痛みは感じていないはず」と説明を受けたので楽になったと言っていました。
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痛みはなく、猫としての生活を続け、食事も簡単に見つけられる適応能力とスピードをまだまだ持ち合わせています。カリカリ、パテ、チキンなんでも嗅ぎ分けることができます。特に魚類が好きなのでイワシ、エビ、マグロが出てきた時には飛んで喜びます。
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ーーブリーダーのWebサイトでグスターヴさまを見つけた飼い主は、同じころに放送されたテレビ番組で、ラグドールの品種とその特定の筋肉の弛緩についてを知り、興味をそそられました。自らも筋肉の病気を患って家にいることが多くなってきた時、ベイビー・グスターヴさまに出会い、グスターヴさまに完全に落ちたそうです。誰も養子縁組を求めていないことを願って状況について尋ねると、彼はもう飼い主が現れたという報告を受けがっかりしていました。その後、ブリーダーから電話があって手違いがあったと聞き、養子縁組ができるとわかり、とても喜んだそうです。その数週間後に家にやってきました。
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元々猫さま好きで複数飼ったことがあったのですが、グスターヴさまが初めての家猫さまだと言います。グスターヴさまは幸福をもたらし、飼い主をなだめるような力を持っていると。面白くて、愛らしい、かわいく感じさせる方法を猫さまは知っているとのこと。障がいを乗り越えて幸せな生活を続けてほしいと思います。

取材、文・Manabu Matsunaga