犬みたいな性格?!…狩りが得意なもっふり猫さまの日常

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.7.23
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第47回目はレオ(Léo)さま。

大好物はネズミ! 狩猟が得意な猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.47
猫さまの話をもっと聞かせて!


猫 フランス 保護猫

レオさまは7歳の男性猫さま。とても愛情深くて頭が良く、猫さまよりも犬の性格に近いといわれている猫さま。
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僕は路地猫ですが、ノルウェージャンフォレストキャットの血筋が入っています。
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住まいはパリにアパートを、田舎に家を持っています。田舎では、外に出て自然の中をパトロールします。そしてネズミ! 田舎にいるときは狩猟本能が出てきて、家の中に齧歯類の動物を連れてくることがよくあります。
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性格はとてもおしゃべりで騒がしいので、夜は台所で寝かされています。毎朝、飼い主が台所のドアを開ける時は、抱擁の素晴らしい瞬間です。朝食をもらい、シャワーからの水を飲みます。噴水が大好きなんです。それから、一日のほとんどの時間をベッドで過ごします。午後5時ごろからは、遂に遊ぶ時間がやってきます! 毎晩同じ時間に来るごみ収集車が本当に好きなので、外で何が起こっているかを観察します。夕方はたくさん飼い主に寄り添い、一緒にテレビを見ながら遊んでいます。
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飼い主は、カリカリの重さを量り、毎日私が食べる量に注意を払っていて体調管理に厳しく、おやつはもらえません。時たまハム類を少量もらうのですが、この瞬間は至福の時です。
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ーーー飼い主は小さい頃からいつも猫さまを飼っていたそうですが、一人暮らしをした時に猫さまなしでは生きていけないと思い、保護猫協会に連絡しました。バスティーユ近くの11区にある猫カフェ(Le Café des Chats)で初めてレオさまに会い、そこで養子縁組が成立。3年間、25平方メートルの部屋に一緒に住んで、旅行と外出に慣れさせたそう。


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その後、引っ越した3階の部屋の窓からレオさまが落ちてしまいました。レオさまは手術を受けましたが、骨折の固定ピンが適切に配置されていなかったため、1年間とても調子が悪く、手術をやり直す必要がありました。現在、レオさまは以前よりはるかに良くなり、遊び心のある愛情のこもった性格を取り戻しました。生粋のパリの猫さまですが、とても自然を愛して、自然の中を歩くときはいつでも、飼い主の近くにいて、新しいものを発見し、嗅ぎ、飼い主が遠すぎる場合は注意を促します。犬みたい!
レオは他の猫さまも犬も恐れていません。自分の周りのみんなを愛し、みんなの膝の上に行き、人懐っこい性格だと話します。
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こんなにべったりの飼い主とレオさまの関係。人々を落ち着かせ、慰め、孤独を感じさせない存在感のある猫さま! 今日もパリか田舎で思う存分、素敵な生活をしていると想像しています。

取材、文・Manabu Matsunaga