誰にも渡さない…! 「ぬいぐるみがないと眠れない」サイベリアン猫さま

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.5.28
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第34回目はサイベリアンのシンバ(Simba)さま。

お話好きの猫さまが登場!

【フレンチ猫さま】vol. 34

猫さまの話をもっと聞かせて! 1歳になった男性シンバさまの話を聞きました。


猫 保護猫 フランス

飼い主はSNS上の広告で偶然僕を見つけました。養子縁組して引き取りに行くのに往復8時間かかったらしいです。飼い主にとって僕が最初の猫と聞きました。


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朝は飼い主と同時に起きて一緒に朝食をとり、それから正午頃に昼寝をして夕方に起きて晩ごはん。サーモンのカリカリやいろんなフレーバーのパテをいただきます。特に午後8時の食事は何が出てくるのか待ち遠しいです。これ以上のパテが許可されないのはなぜ?  どうして食器棚はいつも閉じているの?


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寝る場所はいろいろあって決まっていません。床、ソファ、キャットツリーなど気分に合わせています。寝るときにぬいぐるみのサイは手放せません、もうボロボロになってしまいましたがこれだけは誰にも渡せません。


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貪欲で遊び心があるので、時々注意を受けます。なぜ僕はプリンターのケーブルを噛んじゃいけないんですか?


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飼い主とたくさんお話しをします。飼い主はこんなにお腹の毛の多い猫を見たのは初めて! と言ったり、世界で最も美しい猫と言ったり、絶賛してくれます。そのたびに返事は欠かせません。


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時期になると花粉アレルギーがあってくしゃみが出ます。最近毎日が眠くて、飼い主の前だから安心してお腹丸出しで寝てしまいます。眠り猫コンクールがあったら優勝するはずです! 得意技は高貴な獣のあくび!


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月曜日が嫌いなのは、僕の飼い主が仕事に戻ることを意味するから。寂しく落ち込む週の始まりです。


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ーー飼い主は広告でシンバを気に入り、片道4時間かけて養子縁組しに行きました。家に帰ってからあまりに寝る猫で驚いたそうです。初めて猫を飼うので心配になったそうですが、シンバは健康そのもの。いちばんの思い出は初めてリードをつけて散歩に行った時。正直、怖かったそうです。 最初、シンバは数歩歩いて横になってしまいました。通りすがりの車や、子どもたちがボールで遊ぶのを怖がったからです。静かな場所を探しましたが、あまり変わりませんでした。 そして、あきらめようとしたとき、シンバは大人のように歩き始め、ついに家に戻りたくなくなってしまいました! でもすぐにリードが絡まってしまって、シンバはその先に行くことができないことを理解したのでした。これからも散歩して冒険するシンバの行く末が楽しみです。

取材、文・Manabu Matsunaga