驚異のシンクロ率…! 保護施設出身「そっくり双子猫さま」と飼い主の溢れる愛

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.5.1
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第25回目はジンジャーキャットのキュリー(Curry)とネモ(Nemo)さま。

どっちがどっち!? 双子猫さまが登場!

【フレンチ猫さま】vol.25

猫さまの話をもっと聞かせて! 双子の猫さま。


猫 フランス 保護猫

今年の2月で生後6か月になった兄弟キュリーさまとネモさまは見分けがつかないほど似ていました。


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僕らはフランスでポピュラーな生姜猫(茶トラ)です。飼い主がアソシエーションサイト(ネットコミュニティサイト)で僕らを見つけました。


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飼い主は保護猫団体にたくさん猫が保護されているのを知り、少しでも貢献したいとの思いで、連絡をしたそうです。その後、他の猫と一緒に僕らと母親を保護したとボランティアから連絡があり、たくさんの猫がいる中で段ボールに入って遊んでいた僕ら兄弟を引き取ることにしたそうです。話に聞いているところでは、この保護された場所でボランテイアで働いている人たちはみんな愛情いっぱいに猫たちを世話している猫好きが集まっていたそうです。


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日々の日課は、食べて、遊んで、休んで、抱きしめられて、また遊んで…の繰り返しです。食事は子ども用のカリカリとちょっとしたパテをいただいています。大好物はふたりとも小さなエビ、あとはミルクとエビのキャンディをもらう時があります。いつもいる場所はキリンキャットツリー、寝る時はいつもふたりでくっついています。


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キュリーは遊ぶのが大好きで大食いです。
ネモはジャンプの王さまで、いたずら好きで、寄り添うのが大好きです。
似ているところは絶えずお互いを追いかけていることかな。


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溺愛してくれている飼い主は僕たちのことを見ていつも喜んでいるようです。兄弟でここに来て、僕たちだってとてもうれしいと伝えたくって変顔や変なポーズしてみたりして。僕たちも話し合いながら今日も体いっぱい使って、愛情を表現しています。


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ーー飼い主は初めてキュリーとネモを抱きしめた時から、たくさんの愛をもって彼らの世話をしてくれたボランティアに感謝いっぱいでした。キュリーとネモも保護施設での生活を喜んでいるようでした。そして家族として家に連れ帰り、飼い主が愛着を深めるほど、キュリーとネモにもさらに楽しみが広がったそうです。里親になるという飼い主の考え方はとても美しいことだと思いました。兄弟が一緒に育ち、成長する姿は飼い主にとってかけがいのないもののようです。

取材、文・Manabu Matsunaga