大型の先住わんこもお手上げ…「新入り猫さま」のヤンチャで愛らしい日常

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.4.17
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第23回目はシャム猫のミックス、ムッシュージェイ( Mr. J)さま。

わんぱく子猫さまが登場!

【フレンチ猫さま】vol.23

猫さまの話をもっと聞かせて! 犬を悩ませる6か月の男の子猫さま。

犬のレオ(Léo)と同居中の ムッシュージェイはシャムのミックス。ヤンチャ具合を聞きました。


猫 フランス

僕はブルゴーニュの田舎の小さな一戸建て住宅に住んでいます。
飼い主が猫が欲しいと同僚に相談したところ、同僚の家でたまたま子猫が生まれたタイミングで僕に出会ったようです。きょうだいは女の子がひとりと男の子が何名かいたらしいですが、なぜ僕を選んだのかはわかりません。

僕の1日は通常、次のように始まります。起きてこない飼い主に注意するために寝室のドアの前でニャーと鳴く、朝食前に飼い主の足に絡みつく、それから遊ぶ、犬のレオにちょっかいを出して悩ませる、食事中にニャーと鳴く、午後中はずっと寝る、もう一度遊んでまたレオをイライラさせる。こんな毎日を過ごしています。


猫 フランス

好きな食べ物はゼリー状になったチキンやサーモンです。家ではキャットツリーやバスケットに入るのが大好き。おもちゃは小さなぬいぐるみがお気に入りです。飼い主にキャットツリーに紐で結んでもらい、上下に行ったり来たりするぬいぐるみと遊ぶのが大好きです。


猫 フランス

僕の性格は、白黒をはっきりさせたい。動きは竜巻のようで頑固で、すべてに貪欲で、遊び心満載。犬をからかったり、夜に遊びまわってちょっかい出したり、何度もニャーと鳴いたりします。飼い主は、僕の爪は美しい赤いバラに似ていると言います。飼い主の腕を攻撃していたずらをする美しい棘を持っています!


猫 フランス

飼い主の同僚の家で生まれた時、僕の体は真っ白でした。それから少しずつ色がついて今の色になりました! でももしかしてこれからもっと黒っぽくなるかもしれません。最初は犬のレオがとても怖かったので、一週間は飼い主が寝ている2階に保護されていました。やがて僕はレオにも慣れ、今では家の王さまになっています。

あまりにうるさいから、寝るときは1階でレオと一緒です。悪さばかりで叱られる時もありますがへっちゃらです。レオって大きくて大人しくって一緒にいれば安心できます。僕のことどう思っているかレオに聞いてみたけど、その時に限って寝たふりをして答えてくれませんでした。


猫 フランス

ーー犬の教育指導者である飼い主は、9歳のラブラドールクロスのレオを飼っています。レオは過去に数名の猫さまと一緒に住んでいたので、猫さまのことをよく知っています!  ムッシュージェイがやってきた時、彼は以前のことを思い出したようで少し嬉しくなったようです。今は2名でよく遊んでいます。ムッシュージェイがレオを悩ませているとき、レオは自分の気持ちを彼に理解させようと頑張っているようです。一緒に寝て、共謀しているところもあるそうです。彼らは遊ぶときによく飼い主を笑わせます! お互い少し嫉妬心があったとしても、仲良くやっているとのこと。果たして大人になった時ムッシュージェイはどんな風になるのか楽しみです。

取材、文・Manabu Matsunaga