本物の女王さまです…! 飼い主にそう言わせた「甘えん坊猫さまの優雅な生活」

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.4.3
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第19回目はマンチカンキルト種のプルシャ(Plusha)さま。

好奇心旺盛な女王猫さまが登場!

【フレンチ猫さま】vol. 19

猫の話をもっと聞かせて! 一人ではいられない甘えっ子猫さま。


猫 フランス

立った姿勢ではフクロウやミーアキャットのように見えるプルシャは1歳半の女の子。


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飼い主は、かぎ針編みで猫のおもちゃやぬいぐるみなどを作っている面白い人です。彼女はInstagramで私のことを見つけたとたん、一瞬で恋に落ちたんですって。


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朝は一緒に寝ているベッドで目を覚まし、その場で一緒に遊びます。次に、InstagramとTikTokの写真とビデオを一緒にチェックしてから朝食です。その後、かくれんぼをしたりおもちゃを探します。飼い主の仕事場の机の上には製作中のボールとかぎ針編みのマウスがあり、彼女が制作している時に刺繡のデザイン作成に使う鉛筆やペンで遊ぶのが好きです。本当は彼女の作業する手に戯れるのが一番楽しい時です。
遊びに夢中になっても飼い主の指を掴もうとしても、絶対に爪を出さないで優しくするようにしています。


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でも邪魔にならないようにベランダを散歩したりしていると、飼い主はあっという間に私のおもちゃを作ってくれます。遊び疲れた後は夕食の時間まで長いシエスタの時間です。目を覚ますと、家族と一緒に食事をするために、ソファに座って夕食が提供されるのをじっと待ちます。食事が終わったら猛烈に遊んで、結局は飼い主の足元で寝てしまうのがいつものパターンです。
なんて良い生活なんでしょう! どんな時も彼女にべったりです。


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飼い主は、食事にもとても注意しています。獣医さんと相談して私に適してたものを選んでくれています。時々は特別な食事のために、骨なし、塩なしの魚の料理がもらえます。もちろん事前に獣医の承認を得ているらしいですよ。私は食器棚に何が保管されているかをよく覚えているし、勝手にドアを開けることもできます。
飼い主は私のことは本物の女王、気まぐれで、親切で知的な遊び心がある好奇心旺盛の猫さまだと思っていると聞きました。


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間もなく、ラグドール種の次女が家に来る予定です。
甘えん坊の私に妹が必要なのかしら? 今度は妹の教育係になるために少し自立しようかとも思っています。


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ーー飼い主は大の猫さま好きで、過去に一緒に暮らした猫さま達の話も聞きました。赤ちゃんの時からいつも猫さまと一緒に住んでいて、生後9か月くらいの時には、猫さまが眠りにつくのを手伝ってくれたそうです。その猫さまはニンジンが大好きで、彼はいつも赤ちゃんの上に横たわらないように気をつけていたと。そしてその猫さまは母親へのプレゼントとして、なんと美しいネズミを持ってくることもありました! 彼は素晴らしい猫さまだったそうです。

その後、とても美しく、とても個性的なペルシャの女王猫さまが家族になり、4匹の子猫を出産して16年間一緒にいました。彼女が亡くなった後、二度と猫を飼いたくなかったけれど、数年間メインクーン猫さまをお世話していて、そのおかげで赤ちゃんだったプルシャを迎え入れることができるようになったそうです。
もうじきラグドール種の次女がここに来るとのことですが、プルシャがお姉ちゃん猫として成長していくのが楽しみです。

取材、文・Manabu Matsunaga