子猫は里子に出されて…一度離れた「そっくり親子猫さま」が再会できるまで

取材、文・Manabu Matsunaga — 2022.4.2
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第18回目はオラフ(Olaf)とミスティック(Mystic)の親子猫さま。

そっくり親子の猫さまが登場!

【フレンチ猫さま】vol. 18

猫の話をもっと聞かせて! 親子愛情猫さま。


猫 フランス 保護猫

オラフは年齢不明の母猫さまです。
ミスティックは3歳の娘猫さま。


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私、ミスティックはここの家で生まれました。お母さんのオラフは偶然ここの家にやってきて、飼い主たちはどこかの家猫だと思っていたそうです。それからお母さんは家の近くで赤ちゃんを産み、4か月後、子猫6匹を連れてここに戻ってきました。飼い主は弱っていた私のお世話をし、私を含め子猫たちを里子に出しましたが、誰も私を欲しがらなくてまたここでお母さんと一緒にこの家に住むことになりました。写真では向かって右目と耳の間に黒いブチがあるのが私で、お母さんは逆の部分に黒いブチがあります。


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<オラフについて>
お母さんのオラフはほとんど一日中外に出ていて、夜帰宅します。とてもいたずらで、いるだけで家中に活気がでます。穏やかですが狡猾なところもあります。蛇口から直接水を飲むのが好きです。小さな馬のように見えると飼い主は言っています。


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<ミスティックについて>
私は家から出たり入ったりを繰り返します。神秘的な部分があり、穏やかで白いボールのように見えると飼い主は言っています。子どもたちの中で私が体の模様も含めてお母さんと一番似ているらしいです。


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外での生活の注意点は、小さい頃からお母さんがよく教えてくれました。
お母さんは私より逞しく、高いところもへっちゃら、屋根の上の散歩も得意ですが、私はどちらかというとかくれんぼや家の中にある箱の中に収まるのが大好きです。でもこれからもお母さんと一緒にいたいと思います。


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ーーオラフとミスティックはまるでお互い鏡を通して見合っているように似ていて、写真では判別が難しいです。この家を選んだオラフは安心して子どもを産める場所だと思ったのでしょう。そして自分に一番似ているミスティックと一緒に、喜びに満ちた生活がこれからも続きますように。

取材、文・Manabu Matsunaga