「彼氏も実家も貯金ゼロ…?!」結婚を迷う45歳女性が「乗り越えるべきこと」
お悩み:「結婚するつもりの彼、貯金0円でした」
【クラブ佑雪】vol. 360
婚活で知り合い、結婚を前提にお付き合いしている男性のご実家に遊びに行ったら、「家には貯金が1円もない」と言われてビックリしてしまいました。彼は公務員でそれなりに収入がありますが、先々のことを考えると不安です。長年婚活し、ようやく結婚を考えられる人に出会えたので簡単には諦めたくないのですが、どうしたらよいでしょうか。
(グリンダ 45歳未婚 医療・福祉関係)
「この山を越えれば、結婚へ」
彼の年齢はご相談者さまと近いのでしょうか? かなり年下なら、今から頑張れば、という話ですが、同世代や年上だとちょっと心配になりますよね。でも、結論から申し上げますとなんとかなるんじゃないですか? 最終的になんとかなるとして、事前に確認しておくといいのかなということがいくつかあります。
まず、「家には貯金が1円もない」の内訳について。この場合の“家”って、彼氏本人のみならず、ご両親も含めて貯金0ということなのでしょうか? また、そのさらにご両親、つまり彼の祖父母の経済状況は? それから、彼の兄弟姉妹の経済状況及び、家族との関係性も確かめておきたいですね。
と申しますのも、今後、両親&祖父母世代に介護が必要になった場合、誰がどういう形で経済的な負担を負うのかによって、彼とご相談者さま夫婦にとって必要な金額って変わってきますから。また、介護や病気になったとしても、かかる費用を保険で賄えれば問題ないわけですから、そこもご確認を。
ただ、別に貯金0円だったとしても、月々収入があれば全然オッケーなんですよね。彼のご実家がご商売をされているとか、不動産や金融資産からアガリがあるとかなら貯金なんて特に必要ないのかもしれません。あとはご自宅が持ち家かそうじゃないのかってあたりもポイントですかね。
ほか、細かく申し上げれば、キリがないかもしれませんが、一応、最低限、上にあげたことくらいは把握しておくと、結婚後に慌てることが少なくなるはず。それより、そんな不安にばかり目を向けてたら、結婚なんて一生できません。少なくとも今現在、彼もその家族も幸せに暮らしているなら、まあ、あとはなんとかなるはず! お金のことって重要ではあるけれど、ある面“たかがお金”。それ以上に長年、婚活を続けてやっと「結婚を考えられる人に出会えたので簡単には諦めたくない」というご相談者さまのお気持ちこそが大事だし、尊いものなんじゃないでしょうか。
なにより、「家には貯金が1円もない」と結婚前の交際相手に対して、正直に情報開示した彼が立派です。勇気を出して言ったはずです。「それでもよかったら、お願いします」ということですからね。
結婚ってね、大好き〜結婚したい〜結婚しよう♡までが、甘くおいしい夢物語。それ以降、ずっと現実的なお金についての話し合いが続きます。結婚披露宴にかかるお金。どちらがどれだけゲストを呼ぶか呼ばないか、それによって金額負担どうするか。ドレスは作るか借りるか。新婚旅行の予算、新居の予算、結婚してからの生活費の分担どうするか…。ずーっとひたすらお金の話が続きます。なので、彼からの「家には貯金が1円もない」宣言は翻訳すると「さあ、これから具体的な結婚の話、つまりお金のをしませんか?」という提案とも取れるのです。つまり、婚活としては詰めの段階に入ったということ。こういう話なしには結婚には至りません。なので、進みました。おめでとうございます!
というわけで、結婚を現実のものとしたいなら、むしろ「ありがとうございます!」と感謝しておいしくいただきたいくらいの段階にきたということで、このままゴールインを目指されるとよいかと存じます。この山を越えられず、去っていく男女は、前よりも歳を重ねて不利になった婚活市場に戻っていくだけです。ひとまず、これもひとつのチャンスと捉えて、行けるところまで行ってみては? ご武運、お祈り申し上げます。
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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。
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