男友達との相性がいい…不倫をやめられない「28歳新婚妻の苦悩」 #244

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2022.5.30
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、かつて本命彼と男友達の間で揺れ動く気持ちを相談してきた28歳女性。その後本命彼と入籍したものの、男友達とは関係を断ち切れず…。佑雪さんが、背徳感を覚えながらも不倫をやめられない人に解決策を教えてくれます!

お悩み:「結婚後も男友達と関係が続いてしまって……」

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【クラブ佑雪】vol. 244


実は以前、お付き合いしていた彼と男友だち2人の間で揺れ動く気持ちを相談させていただきました。相談に乗っていただき、気持ちを理解してもらえたこと、本当に嬉しかったです。あれからも私は結局、自分の気持ちを整理することはできず(しようともせず)、頭で考えずに流されてきました。 男友だちとはいわゆるセフレのような、でも一緒にいると友だちのまま楽しく過ごせるという、体の関係がプラスされた奇妙な関係に発展いたしました。付き合っている彼とも変わらず定期的に会い、現状維持で過ごしていました。そして、なんと去年の夏頃、彼にプロポーズされました。 自分の中では結婚したいピークを過ぎた状態でしたので すごく驚きました。ただ、精神的に安定していない状態もよくないのでOKし、そのまま秋に入籍しました。

男友だちには、「結婚することになったからもう連絡とれないし、会えない」 とLINEを送りました。すると「結婚おめでとう。また美味しいものでも食べに行こうね」と返ってきました。それから10日も経たないうちに「ごはん行こう」と連絡がきて、急にこちらから結婚の話をして気まずかったので、とりあえず会うことにしました。そのときはサクッとごはんだけしました。私のLINEについては何も触れてこなかったので 何がしたかったんだろうと疑問に思いました。それから男友だちからは3日に1回くらい連絡がくるようになり もはやこちらとしては彼の考えていることがわからなくなりました。勇気を振り絞って送った「連絡取れない」も何の意味もなしていませんでした。連絡を無視することはできず、そっけない返事を続けていました。

でも、会おうと言われるとこちらも会いたくなってしまい、ついつい会っては体の関係をもってしまいました。なぜかというと夫は夜の行為があまり得意でもなく、積極的でもありません。男友だちは慣れていてテクニックもあるし、なにより体の相性がいいんです。もう入籍したのに私は何やってるんだろうと思いつつ、男友だちと月に2〜3回のペースで会ってはお茶したり、体の関係をもったりと、まるで恋人ごっこのようなことをしてます。流されるのもいいところ、自分がつくり上げてきてしまったこの関係。こんなにこじれていくとは夢にも思いませんでした。断ち切れなかった自分が悪いことは百も承知ですし、私も男友だちとはまだ関係を切れそうにありません。佑雪ママの豊富なご相談経験を踏まえ、どうかアドバイスいただければ嬉しいです。

(にゅうむーん 28歳既婚 会社員)

答えは自分で

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なんと、そんなことになっていたのですね! ていうか、遅ればせながらご結婚おめでとうございます…でいいんですよね?

今回のお悩み。登場人物は3名。そのうち、夫と男友だちは自分の思うペースで、思い通りにコトを進めてるんですよね。夫はご相談者さまが望んでいた時期ではなく、自分が望む時期に望むお相手(ご相談者さま)と結婚しました。男友だちは、ご相談者さまからの「もう連絡とれない、もう会えない」を完全スルー。そして彼の望み通りにこれまで同様、連絡もするし、ごはんも行くし、なんならHもする。わかります? このなかで自分の思い通りにできてないの、ご相談者さまだけなんですよ。

男友だち、何を考えているんでしょうね? どう思います? 前回いただいたお悩みでは「彼氏がいても、君が好き」みたいなことを言われてたと思いますが、“好き”ってグラデーションがあるじゃないですか。夫のご相談者さまに対する“好き”は、結婚してその人生に責任をもつという覚悟がある“好き”ですよね? 一方、男友だちはどうですか? 「君を好きだから、彼と別れて僕と結婚してください」とか、1回も言ってこないですよね? つまりは、彼の“好き”はご相談者さまとは人生に責任を負う覚悟はないけれど、ごはんも行くし、エッチもするよっていうレベルなわけです。重みが違います。ま、わかってるでしょうけどね。

で、男友だちにとっては、彼(現夫)がいながら、自分と浮気をするご相談者さまを軽く見ているはず。そうでなければ、「もう連絡とれない、もう会えない」という言葉をスルーなんてできませんよ。ナメてるから、できる芸当です。また、ご相談者さまも男友だちのナメた誘いに軽々乗って、体を開いちゃってますしね。だから、いいようにされちゃうんです。男友だちからしたら、「結婚して」というプレッシャーをかけられることなく、恋人気分を堪能できるんですから、ヘタに独身女性と付き合うより、楽でしょ。

あとはご相談者さま自身が「バレなければ、私も楽しいからいーや」って思うのか。それとも「ひどいっ、好きってその程度のことだったの?」となって、彼との関係を切るのか。それはご自身次第じゃないですか? 結局、こういうことになっているのは、ご自身にはっきりした“こうしたい”というのがないからでは? 自分で志すものがない限り、ずーっと流されっぱなしの人生になりそうな予感がします。もちろん、それで幸せになる方もいらっしゃいますが、ご相談者さまが今の状況を変えたいなら、自分で心を決めるしかないですね。

もうひとつ。「あなたは何を考えてるの?」って、男友だちになぜ、聞かないのか? そんなことも聞けない相手が“友だち”なのか? そういうことも、よく考えられるとよいのではないでしょうか。ご武運、お祈り申し上げます。

ご相談者さまの前回のお悩み(#187)はこちら。
https://ananweb.jp/column/club-yusetsu/347728/

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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。


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