彼は大丈夫…? 「いい夫になる男性」と「悪い男」の簡単な見極め方 #232

占い・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2022.3.7
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、婚活アプリで彼ができたという、55歳子持ちバツイチ女性。交際中とはいえ、仕事やコロナ禍を理由に彼とはまだ一度も会えてないという彼女に、佑雪さんのアドバイスは…?

お悩み:「婚活アプリでマッチした彼が、なかなか会ってくれません」

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【クラブ佑雪】vol. 232


1週間くらい前、婚活アプリで知り合ったお相手とお付き合いしてます。他県の方で有限会社経営、社員1名。私は派遣の事務。お相手は基本、月~土曜は大好きな設計の仕事で夜遅く、コロナのため、夜は飲み会ゼロにしてるとか、かなりプライベートは慎重です。コロナ前は月に7、8回は飲み会に行ってたそうです。毎晩、声が聞きたいと言われLINE。電話でも気が合うから、初回いつ頃会えますかと聞いていますが、クライアントの納期最優先で、知り合いの医師から聞いて、コロナの無症状感染を警戒してる様子のせいか「うーん」となり、コロナが落ち着いたら(会いましょう)と。嘘とかは大嫌いらしいです。


1000万円以上の案件をいくつも抱え、仕事も次々と入ってきて、今月も4件断ったとか。彼は来年60歳。65までは今のペースで仕事するらしいです。私は今55歳。彼の方は去年のクリスマスは長男家族の引っ越しの手伝い。年末年始は次男が帰省。私もひとり息子が、年末年始に帰ってくるから、お互いメールのやりとりだねとなっていました。


彼は、婚活アプリでは同じ県内の方ばかりとマッチしていたそうです。最初メールのやりとりするとき「何回も同じ県内の方とやりとりした?」と聞かれました。「県内も全国もした」と返答しました。「県内を離れられるの?」と何回も確認され、「近いし、何かあれば移動できる距離だから大丈夫」と返答しました。やさしいし、しっかりしてるし、自分の好きな仕事の話とか楽しいし、バツイチで子ども家族もアットホーム。釣りやギター等の趣味もあり、安心感あるお相手ですが、いつ頃会えるかを言われないから、疑問符がついています。お互い笑い話も、子どもの頃の話もしてます。私も、お相手も結婚希望の方、前提です。

(ミント 55歳バツイチ 派遣)

我々は婚活アプリという戦場で戦うソルジャーなのだ!

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「お付き合いしてます」とおっしゃるので、そのつもりで拝見させていただきましたが、果たして、その定義とは? 小学生の頃は交換日記を交わすことが、中学生の頃は学校から一緒に2人で帰ることが「付き合っている」ということだったので、定義はいろいろあると思うのですが、そうですか。1度も会ったことなくても、メッセージや電話でやりとりしていれば、「お付き合いしてます」が成立するんですね。お勉強させていただきました。

まず、アプリでマッチして1週間ってことなんですよね? どうも年末のお話のようですし、確かに納期のあるお仕事をされているなら忙殺されるでしょうし、お相手に持病があれば、新規の方と県をまたいで会うとなれば、慎重になるというのも理解できます。そんなに焦らなくてもいいのでは? とは思いますけどね。

あと、女性に生理があるように男性にもそっち方面の調子があったりして、いざ、デートしてそういう雰囲気になったときに備えようとなると“整えていかないと”っていうのもあるんじゃないですかね? 年齢的にも、そういうのありそうじゃないですか? ありませんか?

ただ、これは年代関係なく、注意していただきたいんですが、リアルの出会いでも独身って嘘ついてる人ってたくさんいるんですが、アプリでのマッチングだとその比率はさらに倍! だと思ってほしいんです。“結婚希望”の“独身”という嘘をついて“婚活”アプリで大活躍する既婚者は山ほどいますからね。彼らは軽い遊びのつもりでやっているんでしょうが、ひどい話です。

で、自分のことを好きそうで、メッセージや電話のやりとりはするのに、会おうとなると、なんだかんだ理由をつけて会おうとしない男性に、ニセ独身は多いです。写真からして違ってる場合もありますから、そりゃ会えないでしょうね。ちなみに本物の写真を出してる場合は、自分の実力を試しているんでしょう。オレもまだまだイケるぞ! ってやつです。彼らの狙いは何か。まあ、暇つぶしです。ちょっと、ときめきたい的な。クラブやキャバクラだとお金もかかるし、プロの女性はお金目当てだから、そうじゃなく、素人さんと恋愛ごっこしたい、みたいな。アプリには多少の課金もしてるかもしれませんが、メッセージのやりとり程度ならほぼ、お金もかからない。要は安く気軽に遊べる娯楽なわけです。

ひどいですよね、本当に。でも、婚活アプリってそういう場なんです。ロシアのウクライナ侵攻では虚々実々の情報戦が話題ですが、そこから真実をどう読み取るかに生き死にがかかってくる。それって婚活アプリだけじゃなく、引いては恋愛を含むすべての人間関係について言えることですよね。情報への対応が未来を分けますから。

彼は「嘘とかは大嫌いらしいです」とのことですが、嘘をつかない人間はいません。恋愛という戦争で勝者になりたいのであれば、まずはその前提に立って、彼という人間を観察し、戦略を立てて行動されることをおすすめします。会ってもいない女性に対して、仕事の金額を言って、自分をアピールしている点も気になりますし(詐欺師にありがちなので)。まあ、そういうわけです。彼がいい人でありますように! ご武運を祈ります!


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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。


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