ホステスの仕事に戻りたい…「心のモヤモヤ」を抱えた時の意外な解決法 #212

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2021.10.18
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、再婚をきっかけに、ホステスを辞めた元シングルマザー24歳。幸せではあるけれど、ホステス時代のキラキラ生活に戻りたいと思う日も。モヤモヤを抱える彼女に、佑雪さんのお答えは…?

お悩み:「結婚して幸せだけど、またホステスに戻りたい気も……」

ホステス 戻る シングルマザー 再婚 

【クラブ佑雪】vol. 212


コロナの影響もあり、去年ホステスの仕事を辞めました。仕事第一! で毎日吐きながら子どもの面倒をみた5年間でした。やっと素敵な方に巡り会え、毎日幸せです。が、SNSで昔の同僚やキラキラ生活した同業の女の子を見るたびに「働きたいなぁ」と考えるようになりました。生活が安定した今、あのときの生活は刺激的で、今だったらもっとうまくやれたんじゃないのか? と思うようになったのです。でも、その反面、子どもや主人と過ごす時間が幸せで「絶対戻りたくない!」と思うこともあるのです。このモヤモヤ、どうしたらいいのでしょうか?

(かまぼこ 24歳既婚 元シングルマザーホステス)

人生を導くのは、悩んだときのモヤモヤです

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元ホステスあるある。「今だったらもっとうまくやれたんじゃないのか?」はわたくしなんかもずーっと思ってますよ。再デビューするなら、無口で控えめ「何考えてんだかわかんないけど、裏で相当なことやってるだろ、オマエは!?」タイプになりきって、口説かせまくって稼ぐって決めてますし。

さらには道端や電車で美女とすれ違うたび、「今の女性は銀座だったら老舗向き。今の女性は六本木の大箱向き」とか、組分け帽(©ハリー・ポッター)みたいなことしてますし、たまにそういうお店に遊びに行くと「あのお客さまには彼女じゃなくて、あの女性をぶつけるけどな〜」なんて、黒服目線の妄想をしたりしてますもん。でね、それがね、楽しいんですよ! めちゃくちゃ。

でもね、やらない。もう、あの世界には戻らない。それも決めてます。キラキラしてたのも確か。毎日おもしろかったのも確か。でも同時に、しんどかったのも確か。「水商売やめてカタギになりたい」と渇望してたのも確か。何人もの伝説のオーナーママやNo.1も含め、多くのホステスからもツラい思いと「カタギになりたい」願望を毎日のように聞き続けてきたのも確かだし、今の状況に満足しているから。

ただね、わたくしなんかは年齢を重ねてやるだけやったから悔いはないけど、ご相談者さまはまだ24歳でしょ? 正直、ホステスとしてはこれから花開く最高の時期だから、元同僚がキラキラしてると複雑な気持ちになるのはすごーくわかる!

今、ご相談者さまがどういう状況かは存じませんが、ホステス辞めて結婚すると、たいていは自分自身の経済力がダウンして、欲しいものも買えなくなりがちですし。詐欺師も含めて、普段は会えないようなおもしろい人たちに毎晩会えてたのが、それもなくなりますし、着飾る機会も激減する。まあ、そういうわかりやすい刺激がなくなるわけですよ。

モヤモヤする気持ち、本当にわかるわぁ。で、24歳と。そのモヤモヤ、ほっといても消えませんから。大切に抱えていきましょうよ。そうすると、もっともっとモヤモヤして我慢できなくなるときがきます。そのとき、ご相談者さまは間違いなく何かを始めます。

ホステスに出戻るのもよし(実際、出戻りばっかり集まってる熟女クラブとか大流行ですし)。別の仕事を始めるもよし。趣味やお子さまの教育にハマるのもいいですが、ご相談者さまは自分で努力して結果が出るようなことをやりたいのでは? そのときまでモヤモヤは抱えていてもいいのではないでしょうか? と、元同業者としては思うんですけどね。いかがでしょうか?


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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。


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