年取るほど運命の出会いは減る…? 「いい男は早く売れる」説は本当か #207

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2021.9.13
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、独特な恋愛観を持つ女性35歳。「女性は股さえ開けば男性よりも遊べる」「女性がほしいのは愛か金」「いい男は早く売れる」という彼女の持論に対して、佑雪さんのお答えは…?

お悩み:「女性のほうが相手を見つけるのは簡単?」

運命 出会い 

【クラブ佑雪】vol. 207


私は女性がいろんな男を渡り歩くのは簡単だと思っております。タダで股を開けばいいのですから。男性がいろんな女を渡り歩くほうが難しいです。お金を払えばいくらでも遊べますが、タダで女遊び、ひと回り以上も離れてる女性にお金を使わずにヤるのは相手の女に気に入られてないと厳しいのではと思います。つまり女性のほうが相手には困らないと思ってます。ヤリ目男を含めても。

私は女性がほしいのはいつの時代も愛か金だと思っております。自分もそうですし、いろんな女性を見てもそう思うからです。ママのご意見はどうでしょうか? あと、どの世代の女性も口を揃えて言う言葉があります。いい男は早く売れる。私も同感です。それはいい男を掴んで育てたら女が離さないからでしょうか? ママはどう思いますか? ママのお考えを知りたいです。

(なな 35歳未婚 契約社員)

運命のお相手に巡り合うのはタイミング、かな

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「女性がいろんな男を渡り歩くのは簡単だと思っております。タダで股を開けばいいのですから」って、よく聞く説でもありますが、本当にそうですかねぇって思うんですよね。

ここ5年ほどでしょうか。出会い系&婚活アプリの広がりが、個人鑑定でいただくお悩みの内容にも反映されています。すると、ですね。ひとりの男性が複数の女性を喰い物にしているという話が出てくる出てくる。

その男性はイケメンもいますが、プロフィール上で経済的に“合格ライン”をクリアしていれば、イケメンとはかけ離れた見た目でも喰い散らかしているという報告がたくさんあるんです。結婚詐欺の話だって珍しくないですから、タダどころか、むしろ「お金をもらって」やりまくっているようです。独身を騙る既婚者も多数。

一方、女性は「たったひとりの運命の男性と結ばれたい」派が多いため、パパ活で稼ごう! と意気込んでいる方々は別として、複数交際をしている女性が男性と比較すると少ないんですよね。で、「いろいろな人を見てみたい」というより、「たったひとりの運命のお相手を選び抜きたい」気持ちが強いから、条件も厳しくなる。

ご相談者さまがおっしゃるように気前よく「タダで股を開く」なんて方、少ないです。それに金銭的にタダだったとしても、「当然、付き合ってくれますよね?」「この先に結婚ありますよね?」みたいに求めるものが3万とか5万みたいな風俗とは比べものにならないくらいの見返りを期待してますから。そうなると、お相手選びって意外に難航するんですよ。

あとこんな話もあります。わたくしが占いアプリなどで受けている個人鑑定のお客さまには風俗嬢の方もいらっしゃるのですが、そこは本番禁止なのに無理やりやろうとしてくる男性が後を絶たない、本当に苦しいし悲しいということもよくうかがうんです。

ひどい! とわたくしも憤慨しているのですが、一方で、最近、女性専用風俗を利用している友人がおりまして、彼女に言わせると「本番禁止という規則なのに、我慢できなくなって“挿れて”と頼むと、みんなためらいなく、というか、むしろ“待ってました”って感じで喜んで挿入してくれる」というのです。ちなみに追加料金ナシ。こういう場面では確かに、女性のほうが簡単にセックス(単に挿入?)にありつけるのかもしれません。

もうひとつ「私は女性がほしいのはいつの時代も愛か金だと思っております」とのことですが、わたくしは「愛か金」ではなく「愛とお金」の両方いただきたいですけどね。

夢占いではお金は愛情の象徴として扱われますが、親が子にたくさん教育費をかけて育てるのも愛情あってこそですし、恋愛でも本命にはお金をかけるというのも好きだからこそ。離婚も「金の切れ目が縁の切れ目」であることも多いですから、愛とお金は切り離せないのかなというのが、わたくしの見解です。

そして「いい男は早く売れる」説についてですが、A男という男性とA子という女性がいたとして、A男A子が結婚したとしたら、それは2人にとってのタイミングがそうだっただけで、早いとか遅いとかは関係ないのかな、と思っています。

B子さんにとって運命のお相手がB男さんだとして、出会うのが50年後であれば、それがその2人にとってのタイミング。「いい」かどうかは、個人個人によって違いますし、ずっと独身でも素敵な方はたくさんいます。他人のパートナーを「いい男」と羨ましがるのではなく、自分にとってのいい男性を求めていけばいいのかな、というのがわたくしの考えです。

とりとめもなくお話させていただきましたが、そんな感じでよろしくお願い申し上げます。


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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。


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