付き合ってもすぐ失恋!?…長続きカップルになりにくい「男女の出会い方」 #180

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2021.3.15
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、婚活アプリで付き合い始めた彼と些細なことで別れてしまった46歳女性のお悩みです。

お悩み:「些細なことで別れ、拒絶された彼とやり直せますか?」

婚活 アプリ 遠距離恋愛 

【クラブ佑雪】vol. 180


婚活アプリで出会った彼と、将来を見据えてとお付き合いをしていましたが、遠距離なこともあって不安も多く、些細なことで突然別れることになってしまいました。 完全に拒絶され、謝ることもできない状況ですが、運命を信じず、現実を受入れて前を向いて生きるべきでしょうか。

(まゆり 46歳未婚 会社員)

アプリ交際はなぜ、難しいのか

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交際期間が不明なので、一般的なお話をさせていただきますね。“付き合ってる”って、みなさんおっしゃいますが、最初の半年って完全に“お試し期間”なんですよね。実際に会う頻度にもよりますが、付き合って1か月は「生理的に合う」つまり抱ける、抱かれてOKという感じ。3か月までは「話も合う」。半年までは「慣れてきた」。1年までは「ライフスタイルも合う」。

ざっくり申し上げるとこんな感じで、ちょっとずつお互いを知りながら、信頼を深めて“お試し”していくのが“付き合ってる”状態。さらにお試し期間が続き、納得できたらゴールインという感じでしょうか。

だから、基本、お試し期間だったわけです。まずはそのへん、よろしいでしょうか? で、ですね。アプリって難しいんです。同じお試し期間でも、学校の同級生だったり、仕事で知り合った関係だったりすれば、付き合うまでにある程度、信頼関係ができてるわけですよね。少なくとも既婚者なのに嘘ついてるとか、肩書を偽ってるとか、そういうことはできないので、何者かはわかってる。プラス、共通の知人による保証もありますから、アプリでの出会いのように「判断するのは自分だけ」という状況じゃないのも強い。それはお相手にとっても同じこと。

ところが、アプリでの出会いときたら、信頼するための情報と経験値が極端に少ない環境から“お試し”が始まるわけです。そりゃ脆いですよ。ご相談者さまは別れの原因を「些細なことで」とおっしゃいますが、脆弱な関係では些細なことが命取りになりやすい。ちょっとでも合わなかったら、終わるのはアプリ恋愛の宿命だと言えるでしょう。まして、今回の場合は遠距離というマイナス要素もありますから、なおのことです。

ただ、アプリでもうまくいく恋愛はたくさんあって、1か月、3か月、半年、1年とハードルを乗り越えていけば、些細なことで喧嘩したとしても、信頼のベースができていれば、乗り越えられる確率も高まります。

ですので、ご相談者さま、今、おツラいとは存じますが、もし、本当に彼が運命のお相手ならば20年後でもやり直せますから。運命を信じるのも悪くないと思いますよ。ただ、人間は今、この瞬間だけを生きる生き物。今、この瞬間、彼と連絡取れないなら、別の道を歩まれるのが幸せってもんではないでしょうか?


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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」連載中。Clubhouseで基本、日曜の午後3時から1時間ほどお悩み相談やってます。


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©Lilly Bloom/Gettyimages