そりゃ濡れない!…初セックスで意外とヤりがちな「初動ミス」 #149

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2020.7.20
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、男友だちとのエッチがうまくいかなかったという21歳女性。佑雪さんが、初体験の大切さを説きます!

【クラブ佑雪】vol. 149

「1回目の挿入ミスから、挿れてくれません」

2回ほど男友だちとホテルに行きました。1回目は挿入しようと試しましたが、私が最後まで挿入経験がなく、なかなか入りづらく入れることができませんでした。そして2回目はお互い触ったりするだけで挿入をしようとはしませんでした。それはなにか理由があるのでしょうか? 私自身そのような状況には何度かなっているのですがすべて最後まですることができなく私が悪いのかなと感じてきました。

(21歳未婚 男友達とホテルに行った)

初体験で気にするべきは、そこじゃない!

anan-web-銀座ママ-1

単刀直入に、すごく大事なことをうかがいます。「濡れてました?」。濡れてて、勃ってるってことが大事なんですが、そのあたりの詳細が書かれてないので、一応、確認。てか、確認したい事項だらけなんですが、未経験者だとこういう相談をするとき、何がどうなって成功するのか、要点がわかってないから、大事なことを書いてくれないんですかね。

経験者だと「もうびっくり! あそこ舐めてくれないから、私のこと汚いとか思ってるのかなとか、クサいって思われたのかなとか気になっちゃって気になっちゃって、濡れなくてできなかった〜」みたいな“わかってる”報告がくるんですけど。そうですか、未経験者はそういうことですか。てか、処女なんだよね?

だとしたらですよ! 「男友だちとホテルに行きました」って、なんなの? 「ホテルに行きました」の前の「男友だちと」って、いったいなに? いや、そういうこともあってもいいと思うけど、初めての経験はやっぱり、「彼氏と」もしくは、諸事情あるにせよ「大好きな人と」がいいと思うな〜。というか、絶対におすすめ!!

というのも、同じ1回の挿入といえども、人生初めての1回と、そうじゃない1回の重みって全然違うから。何年か前に自分の処女をオークションで売る、しかも顔出しで! ってのが話題になったでしょ? 結果、香港在住の実業家が2億7千万円で落札。でもって、そのことを両親は反対したとはいえ、知ってるっていう。

これが、2回目じゃダメなんですよ。前にしたのは1回だけ、なんて謳い文句じゃ、よっぽどのスーパーモデルかなんかじゃない限り、億はいかないよね。所詮、穴ですよ。でも、人はそれが新品であることに、それほどの価値を置くっていうのが世界の共通認識だってことは覚えておいたほうがいい。

で、ですよ? 処女の落札価格2億7千万円といえば、日本ではざっくり2億〜2億5千万円だといわれている大卒サラリーマンの生涯収入をちょい超え! だからって、売るってどうなのよ、という賛否はおいといて。仮にも先進国の人間の一生分の稼ぎに相当するわけです。女の初体験の価値は、人間の稼ぎ一生分。この意味はすごく深いです。わずか1回が及ぼす影響は一生分だって、前々から思ってますから。

わたくし、これまでにいろいろな女性から初体験物語を聞いて参りましたが、初体験がその後の恋愛運というか男性運を運命づけているんだな、という感想をもっております。22歳で84歳のおじいちゃんに水揚げされた元芸者さんと、小学校から大学までずーっと両思いの彼と家族ぐるみで付き合ってきて、20歳を過ぎてようやく彼と結ばれたお嬢さんとはその行く末が全然違うんです。

裕福で恵まれた家庭で愛されて育った少女でも、初体験はゆきずりの男という女性と、片親で貧しく育っても最初にしたのが最愛の彼という女性では、生涯にわたって、男性と信頼関係を築く難易度が天と地ほど変わってしまうのです。はい。大好きな彼と初体験をした女性のほうが、その彼と別れたとしても、恋愛でも人生でもスルッと穏やかな幸せを掴みやすい。わたくしとしては、そのように感じるのです。

ご相談者さまにとって、お相手の男友だちは、そこそこ仲はいいのかもしれませんが、大好きじゃないんでしょ? だから、気持ちも高まらないんだろうし、それできっと濡れにくい。彼に対して、好き♡ 好き〜♡ ともなってなくて、それを彼も感じとってる。だから、うまくいかないんじゃないかな。セックスって、心でするものだから。心の準備ができてないと、なかなかうまくいかないから。

ですからね、うまく挿入できるようになるためにも、今後の人生をなるべくスムーズに幸せに生きるためにも、初めては大好きな人とした方がいい! 悪いこと言わないから!!

※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!
銀座『クラブ佑雪』

藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」、『食ベログマガジン』で『出世ごはん』の連載中。


©zoranm/Gettyimages