このまま人生終わり…? 恋を忘れた女のための「正しい恋愛方法」 #90

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2019.5.27
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、久しく恋愛から遠ざかっている50代女性。このままでいいのかと不安を覚える彼女に、佑雪さんが説いた答えは……?

【クラブ佑雪】vol. 90

「もう、このまま恋をしない人生なのでしょうか?」

Close-up of tired thoughtful businesswoman with arms crossed at office

佑雪ママ、こんにちは。令和の時代を迎え、平成の失敗、失態をすべて肥やしにしつつ、50代を迎えました。 もう恋はしないと思うのですが、恋愛体質の私としては、それでおさまりつくかなぁ? といささか納得のいくような、いかないようなもやもやを感じております。 恋の仕方も忘れてしまいました。50代からの正しき恋愛のハウツーをご教示いただけませんでしょうか? よろしくお願いいたします。

(camellia 50歳 秘書)

恋を忘れた女たちへ

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50じゃなくても、恋愛から遠ざかっていて、「恋をしたい、しなきゃ」とすごく焦っているわけじゃなくても、ぼーっとほのかに「このままじゃいけないよね、きっと、たぶん」という思いを抱えていらっしゃる方って、多いですよね。

で、ですね。まず、生きるって、何かとツラいじゃないですか。楽しいこともたくさんあるし、ごはんがちゃんと食べられてお仕事をいただけて、基本的に幸せだったとしても、もや〜っとしたツラさってありますよね。今は大丈夫だけど、「本当に結婚できるんだろうか」「いつかボケるんじゃないか」「この会社にいていいのかな」みたいな得体の知れない不安に押しつぶされそうになったりして。

今、この瞬間のツラさ。将来への不安のせいで、今がツラくなってしまう状態。そこをなんとか解消できないかという思いから、ホステス時代からお悩み相談を承り、銀座を上がってからは占い師・開運アドバイザーという道を歩んでまいりました。この世のみなさまから、自分も含めて、今のツラさがなくなりますように! って。

そうこうするうちにですね、どうしたらツラくないか、ツラさが消えるかという方法がちょっとずつ見えてきたんです。まだ入り口でしかありませんが。それは「自然でいる」、そして「受け入れる」ということ。両方合わせて「自然でいることを、受け入れる」としてもいいかもしれません。

よく、ツラい人に対して「明けない夜はないよ」とか言うじゃないですか。あれを訳すると「自然の循環を受け入れたら、今のツラさはいつかなくなるよ。どうせ消えるツラさなら、今から気楽にしておけば?」ということだとわたくしは解釈しております。その道理でいくと、爽やかな朝と明るい昼の後にはまた、暗い夜が巡ってはくるのですが、少なくとも「今、ツラい」はひとまず解消されるんですよね。

で、「恋をする」ということに対して「自然でいることを、受け入れる」を当てはめるとですね、わたくし的に申し上げれば「恋はするもんじゃなくて落ちるもの」ですから、わざわざしなくてもいいんじゃない? ということになります。

今、恋に落ちてないということは、恋をしてない状態が今のご相談者さまにとって自然な状態だと感じるからです。そのことを受け入れる。自分を振り返れば、きっと、恋をしていなくても楽しかったり幸せだったりもしてるはずですから、そこへの気づきを深めてください。そうすれば、「ないものを求める」ツラさはなくなるはずです。そして思い出してください。これまでの人生で恋しようと思って恋に落ちてましたか?

最愛の人と出会ったり、恋に落ちたきっかけって、求めてどうにかなったものではなくて、自分ではコントロールできない偶然からだったのではありませんか? なので、そうですね。50代に限らず、今、恋してないことに不安を感じている方々に申し上げたいのは、求めずに、日々をよりよくお過ごしくださいってことですかね。よろしくお願いいたします。

※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!
銀座『クラブ佑雪』

藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」、『食ベログマガジン』で『出世ごはん』の連載中。


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