不倫夫と相手の女に復讐…勝利した妻が「勘違いしてはいけないコト」 #76

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2019.2.18
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、不倫した夫とその相手に復讐し離婚した32歳女子。人を攻撃することに一種の快楽が芽生え、今後の自分が怖ろしいと訴える彼女に、佑雪さんのお言葉が響きます!

【クラブ佑雪】vol. 76

「浮気した夫と不倫相手に復讐から離婚した私にアドバイスを!」

同棲期間も含め、8年間付き合った彼と結婚した途端に浮気をされ、裁判をして相手の女性からお金を受け取り、夫にもお金を出させて離婚しました。不倫相手の実家に行って事実を話し、その家族にも責任を迫りましたし、彼らは同じ会社の同じ部署の仕事仲間なので会社にも伝え、それぞれが異動になりました。確かに愛していた男ですが、裏切られたことでいきなり敵になり、不倫相手とともに制裁を加えてやった、という達成感があります。いやもっとやってやりたかった。もっとできた。でも今はもういいや、と落ち着きを取り戻していますが。我ながら、あの追い込みはすごかった。緻密に計画を練り、証拠を集め、法律を勉強し、のめり込んでいました。自分がこんなに人を責められることに驚きました。でも実は少し楽しかったんです。ネットで小さなことを炎上させたり、揚げ足を取って攻めたり、そういうことをする人の気持ちがわかってしまった気もします。今、また自分が暴発するんじゃないかと少し怖いんです。タガが外れてしまったんじゃないかと。
佑雪さん、私が気をつけることはありますか。人を傷つけそうな気がしています。

(K・M 32歳バツイチ マスコミ)

どうか、人類を恨まないでください

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大変でしたね。でも、ご相談者さまは見事、やりきられました! まずはそのことにお祝い申し上げたく存じます。追い込み&ご離婚、おめでとうございます。ご相談者さまがなさったこと、やりたくてもできず悶々としている方、できなかったことで後悔している方がたくさんいます。なのである種、偉業を成し遂げられたのですから、ご自分を誇ってください。

ただ、いろんな始末がついた今、ご自身が負われた傷の深さに改めて目がいきがちだとも思いますので、今度はご自身をたっぷり甘やかして、癒してあげるのがよろしいかと。

今後、肝に命じていただきたいことはですね、ご相談者さまを裏切ったのは「男」「女」ではなく、あくまで元結婚相手とその不倫相手という「特定の個人」だということです。世の中は浮気をしたり、裏切るような人ばかりではないのだということを信じて生きていただきたいのです。そしてまた、人を好きになって、信じて、一緒に生きていただきたい。世の中捨てたもんじゃないと、希望をもって生きて欲しいのです。

また騙されるんじゃないか、裏切られるんじゃないかという思いがあると、人の表面はハリネズミのように小さなトゲで覆われてしまいます。そんなことになるとモテなくなりますし、モテなくなると「どうせモテないから」とヤケになって、暴発しやすくなり、さらに人が近づいてこなくなり、の悪循環に陥ります。

恨みを晴らす「仕事」の仕方がわかると、そのスキルを発揮したくなるお気持ちもわからんでもないですが、そんなことよりご自身の未来の幸せを考えて、人を、世の中を信じてくださいね。必ず、いいことありますから!

※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!
銀座『クラブ佑雪』

藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。初の著書となる『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)を3月29日に上梓。WEBサイト『食ベログメディア』で『出世ごはん』の連載中。


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