自分へのご褒美グセは婚期を逃す!?
幸せの芽を切り捨ててるのは自分?
それはH美に久々に訪れた恋の話をしていたときのことである。イイ感じだと話してくれた男性とその後どうなっているか聞いたところ、もうすっかり忘れて、連絡もご無沙汰と言うじゃないか。
「せっかくイイ感じだったのに、何で連絡しないの?」
そう聞いてみると、
「だって好きってわけじゃないし、今は今度行く旅行のことで手一杯なんだも〜ん☆」
「……って、はい?」ビックリした。だってその旅行まで、まだ1ヶ月以上あるからだ。
「その旅行、再来月でしょ?」
そう冷静に聞き返すと、
「そうだけど、楽しみすぎて今は考えられない!」
と、目をキラキラさせて答えていた。旅行計画はおまかせ派の私的には、そのテンションが理解できなかったけど、構造としては私のダイエットと同じ。自分へのご褒美旅行で、未来の幸せに繋がりそうな芽を摘み取っているのだ。
「むむ、コヤツを批判する資格、私にナシ!」
半面教師に彼女を見つめながら、「でもお土産は買って、それをネタにデートしなよね」とおせっかいにもアドバイスだけしておいたら、後日、私にマカダミアナッツをくれた。って、私じゃなーい!
未来の幸せにお金使ってる?
こうしてご褒美による未来の幸せ損失を想像してみると、H美や私に限らず、同じような話はよくあるのかもしれない。
「今月買い物しすぎたから、行けないや!」と、街コンを断った子もいた。「飲み会続きで疲れているから、デート断っちゃった」と、萎え気味に話していた女子もいた。もちろん飲み会とは女子会とかその類いである。
自分へのご褒美でストレス発散するのはめちゃくちゃ快感だ。テンションもバンと上がって極楽モードに突入する。だけど3回に1回ぐらいはぐっとガマンして、恋か仕事か、未来への種まきにお金を使ってみたら、人生変わるかもしれない。
とまあ言うのはカンタン! 答えを出した私と言えば、「でも、もう契約しちゃったし」ということで、今日も飲み会を断って、いそいそとダイエットにはげみます。
目指せ。春までにスリムなステキ女子!
おおしま りえ/雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。20代で結婚と離婚を経験後、アップダウンの激しい人生経験を生かし、現在恋愛コラムを年間100本以上執筆中。そろそろ幸せな結婚がしたいと願うアラサーのリターン独女。
HP:http://oshimarie.com