出会い系サイトで成功する人、しない人。

2015.10.3 — Page 2/2

データにすると難あり女臭がぷんぷん。

婚活サイトは当然結婚を視野に入れた出会いを目的としているため、色々な登録項目が用意されている。例えば、転勤の有無や両親との同居の可能性。聞きにくいことを先に聞ける反面、正直にステイタスを記入すると損をする人物もいる。私である。

・ギャンブルの有無 有
麻雀は接待要員ですし、競馬は大きいレースだけだし、スロットだってほんのスキマ時間にやるだけだから、自分はギャンブラーとは言えないんだけどなぁ。
・お酒 飲む
最近は飲む回数も減ったし、量もほとんどこなせない。だからたしなむ程度ですがね。
・タバコ 吸う(でも禁煙中)
絶賛4年目突入。
・結婚歴 アリ。

「ちゃんと見たら、なんてダメそうな女!」

登録しながら携帯をベッドに投げつけ、叫んでしもーた。しかも、出身とか趣味とか一通りのことを紹介したあとに、これらステイタスがまとめて並んでいるもんだから、ダメージがより大きく見える。今まで自分を「ダメ女」と思ったことは何度もあったが、「難あり女」と思ったことは全くなかった。でも文字にすると「つまらない×難あり」で全くステキな女に見えないではないか。

メッセージが来たものの…

そんな凹むようなプロフィール登録ですが、隠しても仕方がないと一応全部正直に記入した。

「こんな私だけど、何万人もいれば、何人かは連絡してくるだろう!」

そんな希望を胸に一晩寝かせて結果を待つ。すると次の日、メッセージが来た!!! その数なんと21通!

1通1通ご紹介できないのが非常に残念なのだけど、結果から申し上げて9割が定型文。それも一方的な自己紹介で、皆目関心が湧きません。かろうじてプロフィールを見たであろう男性の文章も、辻褄があっていない。
「りえさん初めまして! りえさんの趣味は読書と映画鑑賞なのですね! もしよかったらアクティブに遊びましょ~」

 私がいつ、アクティブを望んだのだ?

読書と映画鑑賞は文化系人間の定番趣味なはず。私は人生最大に嫌いなイベントはBBQ(略すのも嫌だわ)という超インドア人。それなのになぜかアクティブに遊ぶって、キミ、ドライブに連れていけば女がみんな喜ぶと思っているタイプかい? そんな突っ込みを1つ1つのメッセージに入れていたら、1時間以上たっていた。そしてもちろん気になる人はゼロ。出会い系は難し。

出会いがないから出会い系はNG。

出会いがないとは言うけれど、「出会いがないから出会い系を使おう」というひねりも努力もない結論に、私はとてもダサさを感じる。恋愛もセックスも結婚生活も、血の通ったコミュニケーションなのに、出会いの段階で、探せない選べないメンドクサイって、この人たちは人生20年、どうやって他人と接してきたのだろう。

ちなみに、出会い系サイトで成功するコツは、毎日でもいいからメッセージを送り続けることなのだそうだ。送るのは結構なのだけど、そもそも読んで一目で定型文とわかるような残念メールを送り続け、婚活がうまくいくと思っているその発想が、恋人ができない原因なのではないだろうか。

出会い系に偏見はないのだけど、登録して人を条件でうんうん唸りながら探す行為は、コミュニケーションというよりまるでバイトの求人情報をみているような感覚だった。あ、でも結婚もある意味求人活動ってことかしら?


おおしま りえ/雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。20代で結婚と離婚を経験後、アップダウンの激しい人生経験を生かし、現在恋愛コラムを年間100本以上執筆中。そろそろ幸せな結婚がしたいと願うアラサーのリターン独女。
HP:http://oshimarie.com