文/のぞみ
1.背の高い大きな家具を置くと圧迫感が出る
「収納は大容量が一番!」と考えて、背の高い大きな家具を選ぶのは要注意。壁が隠れることで圧迫感が出て、お部屋が狭く感じやすくなります。すっきりとしたお部屋を目指すなら、壁を見せて余白をもたせるために、低めの家具を選ぶのがおすすめです。
家具の配置場所によってもお部屋の印象は大きく変わります。部屋の奥側に高さのある家具を置くと、より狭い印象に。部屋を広く見せるなら、手前側に背の高い家具、奥側に低い家具を置くのも手ですよ。
2.オープン棚はこまめな整理ができないとごちゃついて見えがち
カラーボックスのようなオープンタイプの収納家具は、収納ケースにきちんと収めてこまめに整理をすれば、見た目も美しく保てます。しかし、ものを置きっぱなしにすると雑然とした雰囲気になってしまうため、あまりおすすめはしません。
筆者宅では背の低い、引き戸タイプの本棚をリビングに置いています。戸を閉めるだけでカラフルな本の表紙なども隠せるので、すっきりと整った見た目になる点がお気に入りです。開き戸ではなく引き戸タイプを選ぶことで、扉の開閉時も省スペース。戸を閉めればホコリが溜まらないので、掃除もとてもラクですよ。
3.窓際を家具や収納で塞がない
寝室や子ども部屋のカーテンを閉めっぱなしにしていませんか? カーテンを閉めたままでいるとお部屋が薄暗くなり、空気も淀んだように感じてしまいます。明るい日差しを取り込み、空気の入れ替えをスムーズにするためにも、窓の周辺にはなるべく収納や家具を置かないようにしましょう。
筆者宅では、カーテンの開き方にもちょっとした工夫をしています。リビングにある2つの窓のカーテンを、左側の窓は左寄せ、右側の窓は右寄せにして、カーテンの開閉を部屋の両端に寄せるようにしました。カーテンを端に寄せることで窓全体がより大きく感じられ、明るく広々とした印象に。窓の開閉もスムーズになりました。カーテンを片寄せにするだけで印象がガラリと変わるので、ぜひ試してみてください。
4.床にものを置かない
帰宅後のバッグや宅配便の荷物、畳む前の洗濯物など、ものが床に散らばっているとそこに視線が集中し、ゴチャゴチャ感が気になりがち。床面積が狭くなると、余計にお部屋が窮屈に感じてしまいます。
床にものを放置しないための最大のポイントは、「出したものはその日中に元の場所に戻す」こと。置きっぱなしが当たり前にならないよう、寝る前に5分間ほどのリセットタイムを設けるのがおすすめです。筆者はこのリセット習慣を実践することで、常に床が見えている状態をキープできるように。散らかったものが視界に入って気持ちが重くなることもなくなり、ストレスも減ったと実感しています。
さいごに
・家具の配置を工夫する
・片付けが苦手ならオープン棚は選ばない
・カーテンを片側に寄せる
・出したものはその日中に元の場所に戻す
この4つを意識すれば部屋に開放感が出て、気分もぐんと明るくなります。片付けがスムーズになると、より快適に過ごせるでしょう。ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。
のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani