文/桐生奈奈子
100%プラスチックフリー「Zip Top(ジップトップ)」
こちらが、石油由来ではない100%プラチナシリコン製の「Zip Top(ジップトップ)」。有害なプラスチック廃棄物が使われるのを断ち切れるように、「革新的で使いやすい容器」を作ることを目標に作られたアイテム。プラスチックバッグは便利であるものの、使い捨てることが多いため、今後も使い続けるか考えてしまいますよね。
「Zip Top」は100%プラチナシリコンでできており、BPAやプラスチック、その他の有害物質を含まないのも特徴。食品に使用できる安心・安全な品質で、再利用も可能なんだとか。
分厚く丈夫。自立もする
「Zip Top」にはいろいろな種類がありますが、今回はInstagramにレシピの掲載が多かった「ディッシュ」シリーズのMサイズを選んでみました。幅広でしっかりと自立します。
耐久性に優れており、電子レンジや食器洗浄機で使うことも可能。もちろん冷凍庫でも保管できますよ。
ジップ部分がしっかりしている
自立するので、スープなど汁物を保存するのにも便利です。ジップ部分も頑丈に作られていて、安心感がありました。
Mサイズはこぶしが2つ入る容量
「ディッシュ」のMサイズは横23.3×奥行き8.8×縦11.5cmで、容量は710ml。こぶしが2つ入るくらいの容量です。
【商品詳細】
「Zip Top」ディッシュ Mサイズ
価格:¥2,420
パパッとスピーディ!「Zip Top」で3品作ってみた
「Zip Top」を購入するとレシピがついてきます。そこに掲載されていた「スパニッシュオムレツ」と「ごはん」、公式Instagramに掲載されていた「チキンマリネ」の3品を作ってみました。
5分で完成! スパニッシュオムレツ
まず「Zip Top」で作ってみたかったのは、加熱調理まで一貫してできるレシピ。カットした野菜・溶き卵・調味料を入れて、電子レンジでチンするだけで完成する「スパニッシュオムレツ」です。
【材料】
卵……2個
カット済み冷凍野菜……ひとにぎり
ウィンナー……2本
牛乳……大さじ1
塩……小さじ1/2
コショウ……少々
オリーブオイル……少々
※今回、カット済みの冷凍野菜を加熱するために、ウィンナーと一緒にフライパンで加熱しましたが、レシピでは生のじゃがいもやズッキーニを1mmにスライスしたレシピが掲載されています。
【作り方】
1.「Zip Top」に卵、牛乳、塩、コショウ、オリーブオイルを入れてよく混ぜる。
2.カットした具材を投入して混ぜる(必要に応じて加熱。加熱しない場合は薄くスライスする)。
3.600Wで4分30秒加熱する。
4.レンジから取り出して、口を完全に閉めて5分ほど蒸らして完成!
※レンジ調理を行う際は、「Zip Top」の口を必ず開けた状態で調理してください。また、加熱後は熱くなっているので、取り出す際はミトンなどを使いましょう。
オムレツがくっつかないのが嬉しい!
出来上がったスパニッシュオムレツは、容器からツルンと取り出しやすかったです。鉄のスキレットで作ると、オムレツがくっついてはがれにくいこともありますが、「Zip Top」ならスムーズですね。高さ約2㎝ほどのスパニッシュオムレツが出来上がりました。
家にある具材で作ったりチーズをトッピングしたりと、アレンジのしやすさも面白いレシピです。パーティのときに出来立てを持ち寄るのもおすすめ! さらに「Zip Top」は口がガバッと開くので洗いやすく、逆さまにして水切りしやすい形状も高得点。お手入れがしやすく、自然と普段使いしたくなります。
漬けて焼くだけ! チキンマリネ
公式Instagramの投稿で気になっていたレシピが「チキンマリネ」。いろいろな味付けで作ることができます。冷蔵庫にあるもので作れそうだったので、今回は韓国風の「コチュジャンガーリック」をチョイス。他にも和風の「味噌生姜のチキンマリネ」、洋風の「オレンジ風味のチキンマリネ」も紹介されていました。安くて大量買いするとお得な鶏むね肉を、「Zip Top」に入れて下味冷凍するのもいいですね。
【コチュジャンガーリックの材料】
鶏むね肉……2枚
コチュジャン……大さじ2
醤油……大さじ2
にんにく(みじん切り)……4片
すりおろし生姜……大さじ1
はちみつ……大さじ1
ごま油……大さじ1
【作り方】
鶏むね肉2枚を入れてタレを混ぜ、「Zip Top」に入れて1時間程漬けて焼くだけ!
「朝準備して夜は焼くだけ」にすると時短に
しっとりジューシーなチキンマリネが出来上がりました。おつまみや、サラダの上にトッピングして少しずつ食べるのもよさそうです。ただし分厚い鶏むね肉だと加熱時間の調整が難しく感じるかもしれません。
もし生焼けになってしまいそうなら、鶏むね肉を事前に1/2にスライスすると火が通りやすくなるでしょう。今回は焦げそうになったら適宜水を振りかけ、フライパンにフタをしながら弱火で10分ほど蒸し焼きに。加えて一緒にシメジも煮込んでみました。
下準備さえしておけば、調理は加熱するだけでラクチン! 朝に仕込んでおいて、仕事から帰宅後は焼くだけにするなど、段取りよく下味調理を作っておくと時短につながります。
炊飯器調理しているときにも! 1合分のごはん
ユニークだなと感じたのが、スープや水を入れた調理にも適している点。「Zip Top」を使えば、お米も電子レンジで炊くことができます。例えばメインディッシュを炊飯器調理で作っているときにごはんが炊けない…なんて問題も、「Zip Top」なら解消できます。
水を注ぐのにも! 安定感ある開口部
Mサイズでは1合分のごはんを作ることができます。
【材料】
米……1合
水……180cc
「Zip Top」の中でお米を研ぐことが可能。研いだ水を捨てるときも、Zip Topの口がしっかりしているので、水だけを上手に捨てることができるのです。
【作り方】
1.お米を研いだら、お米がかぶる程度に水を入れ、30分浸水させる。
2.浸水で使った水を捨て、水を180cc入れ、電子レンジ600Wで10分加熱。(「Zip Top」の口は開ける)
3.加熱後に口を完全に閉めて10分ほど蒸らせば完成!
そのまま冷凍保存も可能
そのまま器にして食べることもできますが、食べたい量だけお茶碗に入れて、残りをそのまま冷凍保存するのもいいですね。他にも「Zip Top」の口を閉じて湯せんすることもできるそう。プラスチックバッグは保存がメインですが、調理の道具として活躍できる点に魅力を感じました。
まだまだ暑い日が続くので、電子レンジを加熱するだけでできあがるレシピは重宝するでしょう。
丈夫なので持ち歩きにも便利!
ベーカリーショップのパンをテイクアウト
「Zip Top」のディッシュMサイズは、口を閉じるとやや小さくなり、クロワッサン1個分が入るほどのサイズに。例えばパン屋さんで、ビニール袋を使わずに「この中に入れてください」とお願いすることも可能です。そのまま会社に行き、ランチで容器がわりに食べれば周りからも一目置かれるかも!
作りがしっかりしているので、持ち運び途中に食べ物が崩れてしまう可能性は低いでしょう。ピクニックでサンドイッチを作るときも、ラップに包まず、そのまま入れるだけでOKなのでラクチンですよ。
サラダを持ち歩く習慣もつけられる
高タンパク、低カロリーの“サラダチキン”をランチで食べる人も多いのではないでしょうか。コンビニで毎日買うよりも、スーパーでサラダチキンとカット野菜を購入して「Zip Top」に入れ、数日にわけて食べるとコスパがいいです。
筆者はこの活用法が特にお気に入りで、サラダチキンと好きな野菜や豆を入れ、ドレッシングを変えながらランチを楽しんでいます。そのまま冷蔵庫に保存できるので、量を調整しながら食べることもできますよ。
食品以外に日用品や小物入れとしても!
「Zip Top」は料理の下準備や調理器具、ランチボックスとして使えるだけではありません。旅行に持っていく日用品の仕分けや文房具など、細かな収納にも向いています。
メイクポーチとしても
清潔に洗うことができるので、メイクポーチとして活用することもできます。丈夫で中身が見えるクリアな容器、おまけに開口部が広いので、物の出し入れもスムーズ。外出先での持ち運びもラクになります。
ペン24本セットがぴったり収まる容量
ディッシュMサイズでは、マーカーペン24本がシンデレラフィットしました。「Zip Top」は中身が見えるため、すぐに取り出せて便利です。ハサミやテープなど、大きさの異なる文房具をまとめて持ち運びたいときにも使えそうです。
食品保存にとどまらず、調理道具として使えて持ち運びにも便利な「Zip Top」。最近は、様々なブランドからシリコン製で再利用可能な容器が発売されています。便利でエコなアイテムなので、ぜひチェックしてみてください。
【参考】
『Zip Top®』公式サイト