文/のぞみ
1.部屋干しから「風呂干し」にチェンジ
筆者の場合は、現在は浴室乾燥機を使用していますが、以前はリビングに部屋干しをしていました。干すスペースが狭いと洗濯物同士の間隔が十分に取れないため、乾きにくくてニオイも気になります。また、洗濯物が常に見えているとリビングにいてもリラックスできず、雨の時期はいつも悩みを抱えていました。
今の家に住んでからは浴室乾燥機を使用し、部屋干しから“風呂干し”に変えることでストレスが格段に減りました。浴室乾燥機能がなくても洗い方や干し方を工夫すると上手に乾かせるんですよ。
2.洗い方の工夫
洗濯物は少量でも毎日洗う
梅雨の時期は天候に左右されて、洗濯物をつい溜めてしまう方も多いかもしれません。しかし、何日分もまとめて洗うと、量が多くなって洗濯機内で洗濯物が上手に回らなくなり、汚れ落ちも悪くなりがちです。
実は、汚れ落ちの悪さが、部屋干しのニオイが気になる原因の一つになることも。きれいに洗ったと思っていても、汚れが落とし切れていないと菌が増殖しやすくなる可能性もあるんです。
洗濯物が少量でも、できれば毎日洗って干した方が、一気にたくさん干すよりも汚れを落としてくれるでしょう。干す際もにスペースを広く取ることができるので、早く乾かすためにもおすすめです。
ニオイ対策として柔軟剤を入れるより、まずはしっかり洗う
生乾きの嫌なニオイ対策として、柔軟剤を入れてカバーするよりも、まずはしっかりと洗うことを意識するのが大切です。洗濯物に対して洗剤は入れすぎず、洗剤や汚れの洗い残しがないようにしっかりすすぎも行いましょう。
酵素系漂白剤につける
タオルのニオイが気になる場合は、酵素系漂白剤につけ置きしてから洗濯する方法がおすすめ。やり方は次の4ステップです。
・洗面器やバケツに、40~50度のお湯を入れる
・用量通りに酵素系漂白剤を混ぜる
・タオルを30分~1時間ほど漬けておく
・軽く絞って、洗濯機で通常通りに洗濯する
煮洗いまでしなくても、つけ置きだけで嫌なニオイがしづらくなります。塩素系漂白剤と違ってツンとしたニオイもなく、色柄物のタオルにも使いやすいですよ。
タオルのニオイが気になったときには手軽に取り入れてみてください。
洗濯槽の洗浄も忘れずに
毎月など定期的に専用クリーナーで洗濯槽の掃除をしておくことも大切です。筆者宅では、塩素系と酵素系の専用クリーナーを使った洗浄を、毎月交互に行っています。
洗浄後は、蓋の裏やゴムパッキンの周りをアルコールで拭き取り掃除もして、カビの繁殖を予防します。
3.干し方の工夫
風呂干しにして、扇風機を当てる
浴室乾燥機がついていない場合、風呂干しのポイントは以下の4つです。
・換気扇をつけっぱなしにする
・除湿器があれば使用する
・扇風機やサーキュレーターを入れて、空気を循環させる
・扇風機は入り口に置いて、少しだけドアを開ける
風呂干しだとリビングに洗濯物があふれることがないので、いつも洗濯物が目に入ってモヤモヤすることも減らせます。洗濯機から干すまでの移動距離を減らし、時短家事にもつながるでしょう。
洗濯物同士の空間を保つ
洗濯物同士がくっついて隙間がない状態だと、洗濯物の乾きが遅くなり嫌なニオイの原因になる可能性も。洗濯物同士の間隔は、握りこぶしひとつ分くらい空けておきましょう。
また、生乾きを防ぐために、生地の重なりを極力減らすのがポイント。パーカーは100均で買えるパーカーハンガーを使用してフードを立てたり、シャツの襟を立てたり、ボトムスは裏返したりするなど、アイテムによって干し方を工夫してみてください。
湿った部屋になかなか乾かない洗濯物が干されていると、気分も憂鬱になってしまうかもしれません。そんなときは、リビングではなく“風呂干し”を試してみて。
乾きにくい洗濯物が目に入ってモヤモヤすることもなく、リビングより狭いお風呂場でも効率的に乾かすことも可能です。梅雨の時期、洗濯物の生乾きでお困りの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani