文・平野絢子
衣替えはしない! 無駄を出さないエコなクローゼット
1日に廃棄される衣服は大型トラック130台分?!
【最近やってるecoなこと】 vol. 11
ファッション業界は2019年には汚染産業第2位と発表されました。(※1)
国内の家庭で手放した衣服の66%がゴミとして廃棄され、リサイクルやリユースした衣服は合わせてわずか34%という結果。家庭で廃棄される衣服は年間約48万トン。1日大型トラック約130台分にも及びます。(※2)
長く愛用したいと思うものを選ぶ
UKOさん お洋服を選ぶ際にまず気をつけていることとして、できるだけ長く使用できるもの、を重視して選ぶようにしています。前までは質より量という感覚でSALEがあればすぐに飛びついてしまうくらいだったのですが、最近は製造の背景や、着なくなったあとのゴミ問題を知り、購入する前にしっかり考えるようになりました。
衣替えはしない! お洋服はクローゼットに入る分のみ
UKOさん お洋服を長く着るため、香料を使っていないオーガニックの防虫剤を使っています。要らなくなった紙袋などをバックの中に入れて湿気取りにしたりしています。
前は衣替えをしていたのですが、衣替えで片付けてしまうと何を持っていたか忘れることが多くなったのでやめました。ウォークインクローゼットに入りきる分にすると決めて保管しています。とはいえ、ミニマリストにはなれず、理想的なクローゼットにはまだまだ程遠いのですが(笑)。
不要になったお洋服は他の人に譲る
UKOさん 不要になった衣類は、メルカリ、ブックオフなどを利用するほか、お友達に着てもらったり、子ども達に着てもらったり。あとは雑巾にしたり、ペットの布団に使えそうな物があれば、必要な人にあげて使ってもらったりしています。
環境に配慮したオススメのブランド
UKOさん 古着屋さんで働いていたので今でも古着屋さんや骨董屋さんは見に行くことが多いです。それとお茶のお稽古に行っているので、着物を着ることは環境に少しは配慮できているかなと思っています。私が持っている着物はほぼ譲り受けた着物なので。
着物は着付けが大変だと思われていますが、慣れると春夏秋冬、自然の流れに合わせて着られるようにできていて昔の方の考え方も想像ができ、素敵な衣類だなと思います。
バッグは『エシカルトゥモロー』というブランドでペットボトルを再生して作られたものです。私たちの未来へ、 子どもたちの未来へ、 よりエシカルな明日をつなぐお手伝い。「1人の100歩より、 100人の1歩」というテーマに共感しています。環境にも配慮されていて、それでいてプロダクトが素敵なブランドでオススメです。
最近のファッションブランドで気になっているのは ローラさんのブランドの『studior330』です。サスティナブルでエシカルな会社で製造されていて、環境に配慮したファッションの提案はとても素敵だなと思います。
きっかけは発達障がいの子どもの存在
UKOさん 子どもを産む前まで、10代の頃からアパレルの仕事をずっと続けていましたが、結婚を機に退職。環境について考えるきっかけになったのは娘に発達障がいがあると知ってから。環境だけでなく、子どもとはもちろん、自分との向き合い方、周囲との関係性…とにかくいろんなことへの意識が変わりました。
そこから、ママとして子ども達の未来が過ごしやすいようにできることは何か? そして、ママとしてだけでなく自分にとっても、心地よい過ごし方は何か? を大事にしていけるようにしています。
選ぶ際にもオーガニックコットンや再生原料など環境に優しい素材のものを購入したり、安いから買うのではなく本当に自分に必要なのかなど一度見直すこともアクションのひとつ。着なくなったお洋服もリメイクしたり染め直しをしたりと、1枚1枚を大切にファッションを楽しんでくださいね。
UKO
発達障がいのある長女12歳と次女7歳の姉妹ママ。
(※1)国際連合広報センター
(※2)環境省