志村 昌美

木村拓哉さんがぶった斬り! イケメンたちと大激突の『無限の住人』!

2017.2.28
次の楽しみといえばやっぱりGW! 少し気が早いと思いつつも、すでにどうやって過ごそうか悩んでいる人もいるのでは? そこでご紹介したいのは、この春の公開が話題となっている新感覚アクションエンタテイメント作品。徐々にその全貌が明らかになっていますが、待ち切れないというファンも多いはず。今回は、いち早く見どころを探ってきました!

豪華キャスト&スタッフが一挙集結で『無限の住人』の完成報告!

【映画、ときどき私】 vol. 78

今回、日本を代表する鬼才・三池崇史監督のもとに集まったのは、主演の木村拓哉さんをはじめ、杉咲花さん、福士蒼汰さん、市原隼人さん、戸田恵梨香さんといった錚々たるメンバー! 

コミック界のアカデミー賞ともいわれているアイズナー賞を受賞している伝説のコミックを完全映画化した本作。昨年1月にクランクアップして以来、全員揃うのは初めてとなる完成披露報告会見で、それぞれの思いを語ってもらいました。

木村さんが演じたのは、主人公である “不死身の男” 万次!

「やる気と情熱と絶対におもしいものを作るというキャストとスタッフのモチベーションの高さは、海外の現場に参加しているような錯覚に陥りました」と初参加となる三池組の感想を語る木村さん。

熱演はスクリーンからもひしひしと伝わってきますが、「撮影している段階でもたくさん感動させてもらいましたけど、作品を観てもう一度感動させてもらいました。最後のエンドロールが終わるまで、すべてを受け取ってから劇場をあとにして欲しいと思います」と公開を控えたいまの気持ちを教えてくれました。

1人vs300人でもノースタント!

さまざまな武器を駆使した激しい殺陣シーンは圧巻ですが、原作に忠実にするため、なんと木村さんは利き目である右眼を完全つぶした状態で、すべてのアクションを自身で行ったそう。

「監督の発想や発案にどこまで近づけるかという試みは楽しかったですし、共演者の方すべての情熱が毎回すごかったのです。とにかく怪我には気をつけてという感じでしたが、自分も怪我をしてしまったり、撮影があまりに過酷で監督も足を折ったりと色んなことがありました。ただ、それでも絶対に前に進むんだという気持ちが常にあったので、楽しかったです」とまさかのエピソードも披露。

それに対して監督は、「足が折れたのは老化現象です(笑)。過酷だったという意味では、ボキッと折れたあとに残っていた2カット撮り終えてから病院に行き、しかも次の日も予定は変わらず朝6時出発だったこと。でも、骨折なんかには負けないという現場でしたね(笑)」と平然と話す監督の姿にはただただ驚き。

そこには本作にかける思いを感じますが、木村さんによると、監督はその後もイスには座らずに自転車のベルをつけた松葉づえでごった返す現場をかき分けて走り周っていたといい、さすがの気迫です。

万次の心に大きな影響を与えるヒロインには杉咲さん!

「感情豊かな女の子の役なので、初めて台本を読んだときから集中して現場に臨まないという不安もありましたが、現場で木村さんはカメラが回っていなくても、自分の視界に入っているときは常に万次さんでいてくださいました。怪我をしていてもアクションを一緒にしてくれてとてもありがたかったです」と振り返っていました。

福士さんは、今回初めての悪役に挑戦!

「作品のなかでは、悪で語られていますが、僕自身は悪だとは思っていません。演じた天津にとっての善が他の人から見ると悪になりうるかもしれないとは思っていたので、あくまでも悪を演じようとはせずに、自分のなかの善を極めようと思って演じていました」と語ってくれたのは、役づくりへのこだわり。

“皆殺しのサディスト” という強烈な役には市原さん!

実は役への取り組み方もかなり強烈だったようで、「残虐で快楽に走る男という本当にすごい役だったので、どうアプローチしようか最初は悩みました。なので、生きたまま獲物を捕食するハイエナの映像とかを毎日見ながら、これが自分なんだと思って過ごしていました(笑)」という独特なアプローチ方法に思わずざわめく会場。

しかも、そんな市原さんに胸がざわめいた出来事を木村さんが告白!

というのも、撮影が終わったあとも市原さんがいろいろな作品に出ているのを見るのがうれしくて、木村さんは何度もLINEを送ったそうですが、一切既読がつかず、「これはまずいな」と思っていたとのこと……。

ただ、実は市原さんがスマホをぐちゃぐちゃに壊してしまい、新しい機種に変わっていただけだったということで、会見の前には誤解も解け、新たに連絡先を交換されたそうですが、そんなヤンチャな市原さんの姿は本作でも全開なので、お見逃しなく!

戸田さんは、色気のある最強の女剣士!

「初めて刃物を持つ役ということで、どう武器を使いこなすかの練習も難しかったですし、いろいろなことが勉強になりました。木村さんにこうやったらもっとかっこよくなるよとアドバイスをもらったりして、たくさんの方に救われる楽しい現場でした」と、充実した思いを語ってくれました。

世界中の映画ファンからも注目の三池監督!

「原作者の沙村さんの名前を汚すことなく、日本の役者とスタッフのポテンシャルの高さを世界中の人に再認識して頂ける作品ができ上がりました。自分たちのやるべきことにこだわるということが結果的に世界に通用すると思っています」と手ごたえも十分の様子。

さらに、「今回は『木村拓哉以外ありえない』という直感でしたし、キャスティングは運命なんだと思います。それぞれの人生とキャリアがあって、作り出せる唯一のシーンが詰まっていると感じましたが、そういうものを結び付けていくきっかけを作るのが自分の仕事。でも、さすがにこれだけのキャストが揃うと、人生をかけてぶつかりあうわけですから役者同士で高めていきますよね。やっぱり役者として生きている人たちはおもしろいなと感じました」と本作への自信ものぞかせていました。

「こんな時代劇見たことない」と圧倒!

原作者の沙村広明先生からも「これ以上のものはないと言い切れる仕上がりになっています」と太鼓判を押された超大作。このほかにも、とにかく豪華な顔ぶれが次々と登場し、最初から最後まで体に力が入りっぱなし! “ぶった斬りエンタテイメント” で豪快な幕開けとなるよう、いまからGWの予定に組み込んでみては?

血が騒ぐ予告編はこちら!

作品情報

『無限の住人』
4月29日(土) 全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画 
(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会

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