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相談だけじゃダメ? 報・連・相、もっとも大事なのはコレ! |楽しみながらキャリアアップ♪ #20

2017.2.14
フリーランスで活動するライター&コラムニストharakoが自身の経験で学んだ、女性の働き方についての連載です。第20回目は、ビジネスマナーである「ホウレンソウ」について考えます。

解決したら、気が済んでしまう?

【楽しみながらキャリアアップ♪】vol. 20

「報告・連絡・相談=ホウレンソウ」とよく言いますが、全て同じバランスの割合でしている方は少ないでしょう。仕事を進めていくうえで非常に感じることで、相談は受けるのに報告がないパターンに出会う時があります。

自分が困っているときは、積極的に周りからの意見を求めたり調べる反面、解決したら特に報告がなく流れていく。人の無意識な心理なのかもしれませんが、解決したら気が済んでほかのことに取り組み始めてしまうのです。問題点がどんどん解決されていくのは、良いことですが、相談された側は頭の片隅に残っていたり、「この前困ってるって言ってたな」と情報収集を心がけたり日々の生活で気に留めているときがあります。

「そういえば、この前言っていたことだけど…」と、聞いてみると「あ、それもう大丈夫です!」なんて返ってきたりして。そう、相談を受けた方は、報告がない限りどうなったかわからないままなのです。

事後報告とお礼のセット

私は自分がされて悲しかったことや、イヤな気持ちになったことは、気づける範囲で人にはしないように心がけています。相談を受けてから報告がないと、こんなに人はモヤモヤとしてしまうのか…と経験してからは、自分が相談を持ちかけた話は解決後に、必ず報告するように変えました。

また、時にはお礼が必要な時もあります。「あの時、○○さんのおかげで、問題を解決することができました!」「○○さんに相談して、良かったです^^」と言葉を添えるだけで、受け取る側の気持ちも変わると思うのです。何気ないメールの報告でも、ちょっとした工夫で人間関係やその後のやりとりが円滑になるということを、肌で感じました。

報告が信頼に変わる

そして相談が多い人より、報告をちゃんとする人の方が、圧倒的に信頼が高まると思います。仕事上の人間関係は友達とは違い、接する場面もクールに変化しますよね。相談された側も、どこまで相手の仕事状況に踏み込んで良いのか、悩むときがあると思うのです。しかし相談してきた側から、「今の状況は…」と定期的な報告があるだけで、把握できる安心感と小さなことでもシェアしあえるという信頼に直結していると感じます。相談したら放置ではなく、報告とお礼をセットにお返しすることが大切なのではないでしょうか。