anew writer harako

自分の価値って? 私はみんなに生かされていると感じるとき|楽しみながらキャリアアップ♪#18

2017.2.14
フリーランスで活動するライター&コラムニストharakoが自身の経験で学んだ、女性の働き方についての連載です。第18回目は、自分の価値の判断基準について考えます。

自分の価値は自分で決めることができない

【楽しみながらキャリアアップ♪】vol. 18

仕事の意義を求めたくなる気持ちに、遭遇したことはありませんか?「自分はいったい、なんのために働いているのだろう?」なんて、私はたまに考えることがあります。生きるために働かなければならないから、とりあえず働く。そういった価値観もあると思いますが、せっかく生きているのだから、自分の行動や時間に価値を持たせたい!と、感じることがあるのです。

「承認欲求」とも言いますが、自分がしたことを世の人に認めて欲しい気持ちや、仕事で関係している周りの方へ認知して欲しいという思いは、誰しも根底にあるのではないでしょうか。しかし自分がどれだけ周りに認められたい!と声を大にしても、価値を決めるのは自分ではなく周りである。そう感じるようになったできごとを、お話してみたいと思います。

自分よがりから、卒業

過去の私が体験したことで、「ただ自分がやりたいから、やる」そんな時期が長く続いていました。相手に求められていないのに、自分がやっていて楽しいから、気持ちが良いから、などを優先して行っていたのです。

良く言えば「信念が硬い」「ブレない芯がある」と表現できますが、逆に言い換えれば完全に自己満足の世界。相手ありきで成り立っている世の中を見失い、自分の思いだけを貫き通すのは、自分よがりの行為だと感じます。

お金にならなくても、夢を追いかけたい!と、特に収入プランもなく、がむしゃらに動いていた時期。その経験から学んだのは、お金が自分に支払われるには(対価が生まれる)、需要があることをしなければならないと言うことです。

求められるから、価値が生まれる

今こうして書く仕事をしていますが、いまだに自分がなぜ文章を書いて対価を得ているのかが不思議になるときがあります。なぜなら、今までやったことがない分野だからです。仕事スタイルをひと言で表すならば「返報性」。自分が提供するものを購入してください!と手をあげるのではなく、周りのニーズから自分が与える側へ変化させている感覚でしょうか。

まるでカメレオンのように、書く内容や方向性も場面ごとに違うので、とにかくクライアントが求めていることを飲み込んで、自分ができることでお返しする。そんなニュアンスで、お仕事をしている日々です。この流れに気づいてからは、今まで把握できなかったような相手のニーズを知ると同時に、周りの方が自分を生かしてくれているんだなと感じるようになりました。

人は自分がかわいいもの。自分よがりになりそうになったら、「周りから求められている事」を忠実にこなしていく意識を持ちたいと思います。