岩間 歩

今日もイライラ? ストレスをコンスタントにオフするたったひとつの術。 メンタルケアで、いい女。#5

2016.12.22
“こころケア” プランナーの岩間歩による、メンタルケア連載。溜まったこころの疲れを一気に癒すのは難しいけれど、日常的にケアすることでだんだん楽になっていく。今日からできるメンタルケア、始めませんか。今回は、イライラスイッチをオフする方法の見つけ方を伝授します。

みんなストレスが溜まっている。

誰もが抱えている……。
誰もが抱えている……。

【メンタルケアで、いい女】vol. 5

先日、朝の通勤ラッシュに巻き込まれたときのこと。信号トラブルで20分程遅延していた電車の車内は、密度120%の超満員。私の横に乗っていた女性は、大学生風の男の子に対して「邪魔よ」と言わんばかりの怪訝な顔と態度で不快を示していました。ホームではサラリーマンのおじさんが誰かに向かって「お前邪魔なんだよ!」とストレートに言葉を投げかけている姿も…。

自分がストレスフリーだと許せるであろうできごとも、他の積み重なったストレスで簡単にイライラスイッチが入ってしまう。わたしも会社員時代には、「疲れているのに…」「朝いちで会議があるのに…」と遅延ひとつにイライラして、朝からぐったり…、なんてこともよくありました。

電車の遅延なんて自分でどうすることもできないのに、イライラしてしまう。つい人に当たってしまう。そのうえ、なんだか関係ないことにまでイライラしてくる。負のスパイラル。

「余裕」がなくなっている

自分がいっぱいいっぱいだと、余裕がなくなって、ついネガティブな感情が顔を出してしまいます。

いつでも余裕を持って過ごしたい、と誰もが思っているはず。とはいえ、イライラしてしまう。これって当たり前のこと。日々の仕事や人間関係の中で、理不尽なことや腑に落ちないことも生きていればたくさんあります。いつでも全くストレスを溜め込まない、なんてことは無理なのです。ステージは違えど、みんな闘っているんですよね。こころにも、身体にもストレスがかかって当たり前。大切なのは、きちんとストレスオフすること。

「余裕」を意識して作ることが大切。

元気出てきたかも。
元気出てきたかも。

私が昔から習慣にしていることが、「気が立っているときほど、お花屋さん」。

仕事がパンクしそうに忙しく、帰るのは0時前。しかも電車が混んでいたりすると、それだけでもイライラして「もうとにかく早く帰って寝たい」という気持ちになります。こんなときほど、必ずお花屋さんに寄って帰るのです。わたしの家だと、最寄り駅から直帰するよりも、お花屋さんに寄る方が家まで遠回りになるので歩く距離が増えます。帰宅したら、花瓶に合うように茎をカットしたりバランスを考えて生ける作業。ぜんぜん、すぐには眠れない。でも、実はそれが狙いなのです。

歩いたりお花を生けたり、お花の香りや愛らしさに心癒やされたり、そんなことをしているうちに、イライラした気持ちも収まり「お味噌汁でも作ろうかな」なんて気持ちになってくるんですよね。

歩くことで気持ちを落ち着かせたり、お花でリラックス効果を作り出したり。イライラ感情のノルアドレナリンは、長時間分泌が続くホルモンではないので、ほかのことに目を向けてあげることだけでもイライラの緩和になります。イライラした状態で寝ても良質な睡眠は取れませんし、自分の気持ちもすっきりしません。だったら、ちょこっと「余裕」を作ってあげる。その一見無駄なように思える「余裕」が気分を前向きにしてくれることがあるのです。

余白を作ることって、とても大切。

イライラする気持ちは止められないけれど、自分で自分を落ち着かせる術をひとつ身に付けておくと、そんなイライラ感情に振り回されることがなくなるかもしれませんよ。自分に合った、「余裕」の作り方をぜひ見つけてみてくださいね。

日常からできるこころケア

意識的に「余裕」作って、イライラをいつの間にかオフ。