花田 浩菜

【旅先のトラブル対策!】意外と使える!カード付帯の保険『海外旅行保険』

2016.11.20
前回は「意外と使える!カード付帯の保険」として、ショッピングプロテクションについてご紹介しました。今回は、同じカード付帯の保険でも、旅行好きなanan読者の方にも注目!な海外旅行保険に注目しました。

旅行保険って、行く前に加入するものではないの?

【はぴマネレッスン】vol. 40

海外旅行中にケガや病気などのトラブルに見舞われた場合は健康保険が効かないため、治療費が全額自己負担になってしまいます。例えば、海外で盲腸になってしまい、3日間入院、手術をしたら支払が200万の請求!なんてケースも。それだけ日本の健康保険は手厚いということを実感しますよね。

「海外旅行保険は必ず行く前に入るもの!」として認識されている方も多いですが、知らぬ間に手持ちのカードの中には同じ程度の海外旅行保険がついていることもある、ということをご存知でしょうか?

カードによっては、自分だけでなく一緒に旅行をする家族分までまかなえてしまう付帯保険つきのものや、年会費無料のカードでも旅行保険付きのものもあります。ついている金額や条件を確認しておかないと、同じような保険に入ってしまうケースもあるため、「どんなときに?」「いくらくらい補償があるの?」など、カード付帯の旅行保険についてチェックしていきましょう。

カード付帯の海外旅行保険とは?

そもそも、海外旅行保険とは、旅行の際に旅行代理店を通して申し込むと「つけますか?」と聞かれたり、パンフレットが送られてきて別途で加入したりというような場合が多いのではないでしょうか?

カード付帯の海外旅行保険も、別途で申し込んで入る海外旅行保険と同様に、海外への旅行や出張のときなど、万が一トラブルがあったときに保険金が支払われるものです。例えば、万が一の死亡時、けがや病気の治療費、そして他人のものを壊してしまったとき、ものを盗まれたり壊されてしまったときなどさまざまな事態に対応してくれます。

補償範囲や金額についても会社によってさまざまなので、そのなかでも「保険はついているようだけど、何をチェックすれば良いの?」と疑問に思う方も多いはず。そんな方のために!あらかじめチェックしておきたいポイントをまとめてみました。

カード付帯の海外保険、チェックすべきポイントは?

利用付帯? 自動付帯?

まずチェックしておきたいのはこちら。国内・海外それぞれの旅行費用をそのカードを使用して支払ったときにのみ適用される利用付帯のカードか、カードを発行した時点で旅行費用は別のカード等で支払っていても保険が適用される自動付帯の2つに分かれます。自動付帯のカードであれば、支払いに関係なくそのカードを持っていることで既に「保険がついている状態」なのです!年会費無料のカードでも自動付帯のカードもあるので、まず一度チェックしてみてくださいね。

治療費用、携行品損害補償を要チェック!

保険の欄を目にしても、金額がいろいろありすぎてよくわからない!そんなときにまずは一番使う可能性の高い治療費用と携行品賠償保険の欄をチェックしてみて下さい。

治療費用は、その名の通り、ケガや病気の際の受診時にかかる治療費に対応してくれる補償です。「海外で食べ物に当たって、お腹を壊してしまった!」なんてときにも使える補償です。一般的に販売されている海外旅行保険の最安値プランでは治療費用・救援者費用として1000万円程度がついているようです。治療費に対応する補償はいくらついているか?を確認しておいてくださいね。

携行品損害賠償は、自分の持ち物が盗まれてしまったり、壊れてしまったりした際に補償されるもの。例えば、大切なデジカメやスーツケースが破損した、もしくは盗難に遭ったなどのケースを補償してくれます。現金等対象外のものもありますが、携行品損害賠償の欄もしっかりチェックしておくと安心です。一般的に実費で入る旅行会社の最安値の保険プランでは30万円の補償が多い様子。注目してみてくださいね。

キャッシュレス診療がついている?

一般的に保険がついていても、一度窓口で自分自身でお金を立て替えて支払う必要が今までは多かったのですが、最近はクレジットカード付帯の保険でも「キャッシュレス診療」として、お金を一度払う必要がないタイプのものも増えてきました。利用する際には、海外の旅行先で病院に行く前にクレジットカードの相談サービスに電話し、キャッシュレス対応の病院を紹介してもらい、そちらの病院に足を運べばOK。旅行に行く前に予めチェックしておけば、いざという際にも安心ですよね!

自動付帯のカードを複数持っていると、なんと合算もできる!?

また、覚えておきたいのは、自動付帯の旅行保険つきのクレジットカードを何枚か持っていた!という際には、死亡・後遺症の補償以外、つまり先程チェックしておくべき!とお話しした治療費用や携行品損害補償の費用なども合算ができちゃうこと。

つまり、治療費の上限が200万円のカードを複数持っていたら、200万×カードの枚数分の補償が既についているということになります。もちろん、海外旅行で別途に入る保険には、カード付帯保険についていない特約などもあったりしますし、長期にわたる留学や駐在のケースはその補償分はしっかりと別途でつけておきたいもの。

しかし、あらかじめ付いている補償をチェックしておけば、被りを防ぐことができます。持っているカードに付いている補償があるのなら、ぜひ一度チェックしておきたいものですよね! 万が一のことがあっても安心なカード付帯の旅行保険。意外と便利な内容なので、賢く安心も手に入れましょう!

以上、はぴマネレッスンvol. 40でした。