【フェイスパックも話題!】名画と友情とコラボグッズに感動!『ゴッホとゴーギャン展』
『ゴッホとゴーギャン展』とは?
【女子的アートナビ】vol. 43
本展では、19世紀を代表する画家ゴッホとゴーギャンに焦点を当て、二人の制作活動や交友関係、共同生活などを振り返りながら作品を紹介。オランダのファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館を中心に、国内外の美術館からセレクトされた油彩画約60点を通して、二人の知られざる関係にも迫るドラマチックな展覧会です。
ざっくりゴッホとゴーギャン
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-90)は、オランダ出身。現実の世界からインスピレーションを得て作品を制作するタイプで、色鮮やかな作品を描いていました。一方、南米ペルーで幼少期を過ごしたポール・ゴーギャン(1848-1903)は、目に見えない想像の世界を描くタイプ。芸術性の異なる二人ですが、1887年にフランスで知り合い、やがて南仏アルルで共同生活をはじめます。
『耳切り事件』が発生!
二人はイーゼルを並べて制作するなど、刺激を受けあって生活していました。しかし、性格の違いから議論になることも増えていきます。とうとうゴーギャンと激しい口論の末、ゴッホが自分の左耳の一部を切り取る『耳切り事件』が発生。共同生活は2か月で破たんしました。
ゴッホのオススメ作品
結局、別々の道を歩き始めた二人ですが、彼らの友情を示す作品も本展では見ることができます。そのひとつが、《ゴーギャンの椅子》。
共同生活が破たんする前に、ゴッホが制作した作品です。ゴーギャンが座っていた椅子には、彼を象徴する本やろうそくが置かれています。ゴーギャン愛用の椅子を描くことにより、その主を表現した作品とのこと。この絵を描いた約一年半後、ゴッホはピストル自殺をはかり、亡くなりました。
ゴーギャンのオススメ作品
ゴッホが亡くなったあと、ゴーギャンはタヒチに渡ります。しかし、彼の人生も平たんではありませんでした。最愛の娘を亡くし、また借金や健康状態の悪化など苦労が続きます。
そんなゴーギャンが晩年に描いたのが、《肘掛け椅子のひまわり》。ゴッホがよく描いていたひまわりの絵を、自分の作品に取り入れています。亡き友をイメージして描かれたといわれる本作品は、本展の最後に展示されています。見ていると二人の友情が伝わってくるようで、思わずうるっとしました。
コラボグッズも充実!
二人の名画と友情に感動したあとは、ミュージアムショップへ。展覧会の余韻でちょっと涙目になっていた私が度肝を抜かれたのは、ゴッホのフェイスパック。パッケージはいいのですが、中身までゴッホとは!
ほかにも、龍角散やポムポムプリンなどとコラボした商品や、『スープストックトーキョー』や『アンデルセン』とのタイアップ企画などもあり、絵を見終わったあとも十分に楽しめます。
絵画もグッズも楽しめる展覧会は12月18日まで。
Information
会期:~12月18日(日) ※休室日は月曜日
時間:9:30 ~ 17:30 (金曜日、11月3日、11月5日は20:00まで)※入室は30分前まで
会場:東京都美術館 企画展示室
料金:一般 1,600円/大学生 1,300円/高校生 800円/中学生以下無料