田代 わこ

【白金でジュエリーデート♡】女子の大好きなお宝アートがいっぱい♪『メディチ家の至宝』展

2016.5.6
白金台の東京都庭園美術館で『メディチ家の至宝―ルネサンスのジュエリーと名画』展がはじまりました。本展では、メディチ家に伝わるジュエリーや、宝飾品をつけた貴婦人の名画など、女子の大好きなお宝アートがいっぱい♡ 雰囲気バツグンの邸宅美術館でジュエリーデートしてみませんか?

きらびやか~♪『メディチ家の至宝―ルネサンスのジュエリーと名画』展

メディチ家の至宝看板 (907x1280)

【女子的アートナビ】vol.19

『メディチ家の至宝―ルネサンスのジュエリーと名画』展では、フィレンツェで300年も君臨したメディチ家に伝わるお宝コレクション約80点を展示。ウフィツィ美術館(銀器博物館)に集められた財宝やメディチ家の肖像画など、きらびやかで華やかなアートを楽しめます。

まぶしい☆ ジュエリーたち

いつの時代も女子はジュエリーが大好き♡ 本展では真珠やダイヤ、ルビーなどがついた指輪やペンダントなどがたっぷり紹介されています。

メディチ指輪

こちらは、初代トスカーナ大公コジモ1世の公妃エレオノーラの指輪。結婚の際に贈られたといわれているこの指輪を彼女はとても気に入っていたようで、肖像画にも描かれています。(残念ながら、エレオノーラの肖像画は出品されておりません。)

カメオってすごいかも!

古代ローマ工芸(カメオ) イタリアの金工家(フレーム)《ナクソス島のバッコスとアリアドネ》 3世紀(カメオ) 16世紀(フレーム) 
フィレンツェ 国立考古学博物館蔵 ⓒ Firenze, Museo Archeologico Nazionale
古代ローマ工芸(カメオ) イタリアの金工家(フレーム)《ナクソス島のバッコスとアリアドネ》 3世紀(カメオ) 16世紀(フレーム) フィレンツェ 国立考古学博物館蔵 ⓒ Firenze, Museo Archeologico Nazionale

本展で特にチェックしたいのがカメオ。イタリア土産でよく見かけるカメオは、ほとんどが貝殻に浮き彫り装飾をしたもの。ですが、古代や中世のカメオは貴石で作られた超高級な美術工芸品。ステイタスシンボルにもなる古代のカメオをメディチ家の人たちは熱心に集めていたそうです。

左:古代ローマ工芸《希望に犠牲を捧げる皇帝》2-4世紀 フィレンツェ、国立考古学博物館
左:古代ローマ工芸《希望に犠牲を捧げる皇帝》2-4世紀 フィレンツェ、国立考古学博物館

写真左のカメオ《希望に犠牲を捧げる皇帝》は直径142ミリもある大きなもの。高価な貴石オニキスが使われていて、とにかくゴージャス! 神話や重要人物が刻まれたカメオは、教養を感じさせる美術品でもあったのです。

肖像画にもうっとり~

本展では肖像画も見どころのひとつ。特に日本初公開の《マリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチの肖像》はうっとりする美しさ。この女性は、先述した指輪の持ち主、エレオノーラの長女。美しいだけでなく、知性も教養もあったマリアですが、17歳という若さでこの世を去りました。

ブロンズィーノ 《マリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチの肖像》 1550-1551年 ウフィツィ美術館(彫刻絵画美術館)
ブロンズィーノ 《マリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチの肖像》 1550-1551年 ウフィツィ美術館(彫刻絵画美術館)

マリアが身につけているジュエリーにもご注目。真珠をベースに宝石も組み合わせた髪飾りやイヤリングなど、気品あふれるデザインでかなりステキです☆ 

スキャンダラス! なメディチ家

フィレンツェの画家 《コジモ1世の肖像》 16世紀末 フィレンツェ、素描芸術アカデミー(ガッレリーエ・フィオレンティーニに寄託)
フィレンツェの画家 《コジモ1世の肖像》 16世紀末 フィレンツェ、素描芸術アカデミー(ガッレリーエ・フィオレンティーニに寄託)

金融業で財をなし、のちにフィレンツェで実権を握るようになったメディチ家。政治・経済だけでなく、文化・芸術の面でも大きな役割をはたしましたが、その一方でスキャンダラスな話題にも事欠きませんでした。

ブロンズィーノの工房 《イザベッラ・デ・メディチの肖像》 1558年頃 フィレンツェ、ウフィツィ美術館(パラティーナ美術館)
ブロンズィーノの工房 《イザベッラ・デ・メディチの肖像》 1558年頃 フィレンツェ、ウフィツィ美術館(パラティーナ美術館)

真珠と宝石で飾られた豪華なドレスを身につけたこちらの女性は、イザベッラ・デ・メディチ。コジモ1世とエレオノーラの3番目の娘です。エレガントで幸せそうな貴婦人に見えますが、彼女は不貞を働き、夫に殺されてしまいました……。

本展では、メディチ家の当主や妃などの肖像画約20点を見ることができます。描かれている人たちの人生に思いをはせてみるのもアート鑑賞の醍醐味かもしれませんね。

お土産ジュエリー♪

メディチサシカエショップ

たくさんのジュエリーアートを楽しんだあとは、ぜひミュージアムショップへ。おしゃれなアクセサリーをはじめ、イタリア雑貨や本なども並んでいます。ステキなジュエリーを彼におねだりしてもいいかも!

ちなみに、この展覧会では真珠を身につけていくと100円引きで入館できます。イミテーションでもOKなので、ぜひお手持ちのパールをつけてジュエリーデートを楽しんでくださいね!

Information

会期:~ 7月5日(火) ※休館日は毎月第2・第4水曜日。
時間:10:00 ~ 18:00  ※入館は閉館の30分前まで
会場:東京都庭園美術館
料金:一般 1,400円/大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円/中・高校生・65歳以上 700円

http://www.teien-art-museum.ne.jp/