田代 わこ

【イマドキ男子も夢中♡】この春注目のアート『若冲展』でモテ女子に?!

2016.4.14
4月22日から、上野の東京都美術館で生誕300年記念 『若冲展』がはじまります。天才絵師、伊藤若冲(じゃくちゅう)は、いま日本でもっとも愛されている画家のひとり。イマドキ男子にも人気がある若冲の大規模展覧会は、この春注目のアートイベント。知っているとモテ女子になれるかも?!

話題沸騰! 生誕300年記念『若冲展』

若冲ポスター横 (800x561)

【女子的アートナビ】vol.16

江戸時代に京都で活躍した伊藤若冲の生誕300年を記念して開かれる本展では、初期から晩年までの代表作89点が集結。まぼろしの名画が公開されるほか、貴重な海外コレクションも出品されるなど話題満載の展覧会です。

美しすぎる~ 超細密描写

動植綵絵のクリアファイルは大人気!
動植綵絵のクリアファイルは大人気!

本展のイチオシは、全30幅の連作《動植綵絵(どうしょくさいえ)》。鳥や昆虫、植物などが描写されたお軸なのですが、あまりにも美しすぎてビックリ。色彩も鮮やかで、とても250年前の絵とは思えません。なかでも必見は、牡丹の花々が画面いっぱいにあふれている《動植綵絵 牡丹小禽図(ぼたんしょうきんず)》。近くで見ると小さな花粉まで丁寧に色づけされ、精緻な技に圧倒されます。

カワイイ絵も♪

美しい細密画だけでなく、ユーモラスな作品も手がけた若冲。晩年の絵巻《菜蟲譜(さいちゅうふ)》には、98種類もの野菜や果物と、約56種類の生き物が登場。カボチャやナス、オタマジャクシなどが味わいあるタッチで描かれています。

若冲蛙 (640x460) (400x288)

特にカエルは愛嬌たっぷりで “ゆるキャラ” のよう。あまりにカワイイので、模写してみました。力の抜けた感じの楽しい絵は、見ているだけで心がなごみます。

若冲さん、どんな人?

若冲は1716年に京都の裕福な青物問屋の長男として生まれます。23歳のときに家業を継ぎますが、40歳で弟に家督を譲り画業に専念。狩野派や中国古典絵画を学び、さまざまな技法を身につけ、仏画や障壁画、絵巻物、水墨画など幅広い作品を手がけました。

若冲の肖像(イラスト:田代わこ)
若冲の肖像(イラスト:田代わこ)

熱心な仏教徒だった若冲は、京都の相国寺に《釈迦三尊像》と前述の《動植綵絵》を寄進。その全33幅が東京で一挙に公開されるのは今回が初めてとのことで、ファンならずとも見逃せませんね。

ちなみに、本展の開催期間は1カ月限り。行列必至の展覧会、早めに前売り券をゲットしちゃいましょう~!

Information

会期:4月22日(金)~ 5月24日(火)
 ※5月10日(火)から一部展示作品の入れ替えがあります。
 ※休館日は4月25日(月)、5月9日(月)
時間:9:30 ~ 17:30(金曜日は20時まで) ※入室は閉室の30分前まで
会場:東京都美術館 企画展示室
料金:一般 1,600円(1,300円)/65歳以上 1,000円(800円)/大学生・専門学校生 1,300円(1,100円)/高校生 800円(600円)/中学生以下無料 ※カッコ内は前売り・団体料金

http://jakuchu2016.jp