
【イマドキ男子も夢中♡】この春注目のアート『若冲展』でモテ女子に?!
話題沸騰! 生誕300年記念『若冲展』

【女子的アートナビ】vol.16
江戸時代に京都で活躍した伊藤若冲の生誕300年を記念して開かれる本展では、初期から晩年までの代表作89点が集結。まぼろしの名画が公開されるほか、貴重な海外コレクションも出品されるなど話題満載の展覧会です。
美しすぎる~ 超細密描写

本展のイチオシは、全30幅の連作《動植綵絵(どうしょくさいえ)》。鳥や昆虫、植物などが描写されたお軸なのですが、あまりにも美しすぎてビックリ。色彩も鮮やかで、とても250年前の絵とは思えません。なかでも必見は、牡丹の花々が画面いっぱいにあふれている《動植綵絵 牡丹小禽図(ぼたんしょうきんず)》。近くで見ると小さな花粉まで丁寧に色づけされ、精緻な技に圧倒されます。
カワイイ絵も♪
美しい細密画だけでなく、ユーモラスな作品も手がけた若冲。晩年の絵巻《菜蟲譜(さいちゅうふ)》には、98種類もの野菜や果物と、約56種類の生き物が登場。カボチャやナス、オタマジャクシなどが味わいあるタッチで描かれています。

特にカエルは愛嬌たっぷりで “ゆるキャラ” のよう。あまりにカワイイので、模写してみました。力の抜けた感じの楽しい絵は、見ているだけで心がなごみます。
若冲さん、どんな人?
若冲は1716年に京都の裕福な青物問屋の長男として生まれます。23歳のときに家業を継ぎますが、40歳で弟に家督を譲り画業に専念。狩野派や中国古典絵画を学び、さまざまな技法を身につけ、仏画や障壁画、絵巻物、水墨画など幅広い作品を手がけました。

熱心な仏教徒だった若冲は、京都の相国寺に《釈迦三尊像》と前述の《動植綵絵》を寄進。その全33幅が東京で一挙に公開されるのは今回が初めてとのことで、ファンならずとも見逃せませんね。
ちなみに、本展の開催期間は1カ月限り。行列必至の展覧会、早めに前売り券をゲットしちゃいましょう~!
Information
会期:4月22日(金)~ 5月24日(火)
※5月10日(火)から一部展示作品の入れ替えがあります。
※休館日は4月25日(月)、5月9日(月)
時間:9:30 ~ 17:30(金曜日は20時まで) ※入室は閉室の30分前まで
会場:東京都美術館 企画展示室
料金:一般 1,600円(1,300円)/65歳以上 1,000円(800円)/大学生・専門学校生 1,300円(1,100円)/高校生 800円(600円)/中学生以下無料 ※カッコ内は前売り・団体料金