【心臓強め女子必見!】コスプレ撮影や魔女裁判も! 原宿で『魔女の秘密展』開催中。
原宿会場は3月13日まで!『魔女の秘密展』
【女子的アートナビ】vol.8
この展覧会では、中世~近世のヨーロッパで信じられてきた魔女の姿を日本で初めて詳しく紹介。今まであまり知られていなかった魔女の真実に迫っていきます。
出入り口付近には記念撮影コーナーがあります。魔女のコスプレをしてホウキにまたがり、自由に撮影できますよ。かわいい魔女ルックに変身して、写真を撮ってもらいましょう♪ オープニングセレモニーでは、人気声優の上坂すみれさんと山田五郎さんが登場☆
魔女って……?
『ハリー・ポッター』や『魔女の宅急便』など、映画やアニメでおなじみの魔女。今ではかわいいキャラクターにもなっていますが、ホントは残酷で悲しい歴史があるのです。
15~18世紀にかけて、ヨーロッパで盛んに行われていた “魔女狩り”。ペストの大流行や戦争など、当時起こった災いはすべて魔女のせいにされ、多くの女性たちが(ときには男性や子どもまで)魔女として訴えられました。人々の不満や憎しみの標的となった彼女らは、魔女と自白するまで拷問……。最後は火あぶりの刑に処されました。
いよいよ、魔女の世界へ
本展では、魔女を描いた絵や、魔女から身を守るためのお守り、書物や道具類を見ることができます。絵画のなかでぜひチェックしたいのが、ドイツの巨匠アルブレヒト・デューラーの小さな作品《空を飛ぶ魔女》。
魔女の乗り物といえばホウキをイメージしますよね。でも、実はヤギやブタにも乗って飛べるのです! 本作品の魔女は、雄ヤギに乗っています。しかも逆向きに。かなりシュールです。当時発明されたグーテンベルクの印刷技術により、こんな魔女のイメージ画や情報がどんどん伝わり、魔女狩りが各地に浸透していったそうです。
コワすぎる拷問道具
会場では、拷問器具も展示されています。特にコワイのは、「苦悩の梨」と呼ばれる鉄製の道具。エレガントな置物のようにも見えるのですが、使い方を知ると驚愕。口の中を広げるため道具なのですが、あまりにも残酷なのでこれ以上は書けません……。
また、メディアインスタレーションを使って魔女裁判の様子を再現しているコーナーも。異端審問体験や火あぶりの刑シーンの雰囲気も味わえてしまいます。
結構ハードな展示物が多めですが、最初のコーナーでは日本の人気マンガ家が描いた “魔女たち” が紹介されたり、ミュージアムショップでは、魔女をモチーフにしたかわいいグッズや魔女カレーなどもあったりして、ホッと一息つける場所もあります。
ドイツは魔女の名所!?
本展の作品は、ヨーロッパの美術館や博物館から来日。その多くはドイツから届いています。私はドイツが大好きで、語学留学もしたことがあるのですが、滞在中、魔女関連の絵や拷問道具をいろいろ見ました。特に強烈だったのは、中世の宝石箱とも呼ばれる美しい街、ローテンブルクにある中世犯罪博物館。本展の「棘(とげ)のある椅子」もこの博物館から出品されていますが、ほかにも恐ろしい道具ばかり。
魔女狩りが盛んに行われていたドイツには、戒めとして各地に拷問道具や魔女の監獄が残っています。一方で、古くから魔女伝説が残る地方では、魔女祭りや魔女パレードなど楽しいイベントも。今では、魔女の地を訪れるツアーまでありますよ。
『魔女の秘密展』は、テーマパーク風の展示会場ですが、魔女のダークな歴史もしっかり紹介しています。迫害された女性たちの悲しい歴史を振り返りつつ、コスプレや魔女裁判も体験してみてはいかが?
Information
会期:~ 3月13日(日) ※会期中無休
時間:時間:11:00 ~ 19:00 ※入館は閉館の30分前まで(最終日は17:00閉場のため、入場は16:30まで)
会場:ラフォーレミュージアム原宿
料金:一般 1,200円/中・高校生 1,000円/小学生 200円
※本展は4月8日から福岡市博物館に巡回します。
【福岡会場・開催情報】
会期:4月8日(金)~5月29日(日) ※休館日は月曜日
時間:9:30 ~ 17:30 ※入館は閉館の30分前まで
会場:福岡市博物館
料金:料金:一般 前売り1,100円 当日1,300円/高大生 前売り700円 当日900円/小中生 前売り400円 当日600円